『今悪いこと企んでる奴!! 私にぶっとばされる覚悟しとけよ』
『ニュース見て"跳んで"きたぜ! 面白ぇことになってんな』
『てめェ連合だな! 蹴っ飛ばす!』
プロフィール
蹴っ飛ばしぶっ飛ばす 孤高の道を行く勝気なバニー!!
歯に着せぬ言動は おのれの強さへの自信ゆえ
―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより
概要
ヒーロービルボードチャートにて、現在No.5のプロヒーロー。
日本の女性ヒーローとしては現状1位の実績を誇る。
作者曰く「色々とデザイン的に趣味の塊」。ヒーロー名は某格闘家から。
人物
鍛えられて引き締まったしなやかな体躯を持ち、スタイルも抜群。
"個性"の影響なのか、本来人間の耳がある部分から、白く長い兎の耳が生え、外側を向いてピンと立っている。
常に不敵な笑みを浮かべ、豪快な男口調でしゃべる。
男勝りな性格であり、一言で表すと作中でも述べられた通り「勝気なバニー」。発言・行動ともになかなか大胆であり、自信家な一面を覗かせる。
自信に見合った実力と胆力を併せ持つ女傑。普通なら怯むような負傷にも表情を変えず、血みどろになりながらも臆さず戦闘を続行する。
「人間死ぬときは死ぬ」と語り、たとえ命の危機であっても闘志が消えることはない。
事務所を構えず、サイドキックも連れない独自の活動体系を取り入れている。
しかしスピンオフ作品『チームアップミッション』では雄英生徒を迎え入れているため、後進の指導などに興味がないわけではないようだ。
コスチューム
ヒーローコスチュームは白地に紺の縁取りがされたバニー服のようなボディースーツで、胸元には大きく黄色の三日月があしらわれている。
首元には白いファーのようなものがついており、袖がない代わりに白い手袋をはめている。
また靴と一体化した紺色のタイツを着用しており、爪先は兎の脚部のような形状になっている。
兎の尻尾がついているが、個性によるものなのかは不明。
個性
個性は『兎』。
兎の能力を発揮する異形型の個性。
その跳躍力や脚力はかなりのもので、上空からの着地時の風圧と衝撃により、コンクリートが割れるだけでなく周囲の荼毘の爆炎を吹き飛ばしている。彼女の移動は"跳ぶ"と表現されており、移動速度も相当な模様。
戦闘時は蹴り技を主体とし、瞬発的な加速も相まって破壊力は抜群。中位以下の脳無程度の相手であれば一撃で頭部を蹴り潰し、複数の敵も変則的な跳躍で次々と撃破していく。相手からの攻撃に蹴りを合わせて衝撃を相殺するなど防御にも応用可能。
無論、兎だけあって聴力も優れており、索敵や状況把握を行う。
また、兎は生存能力が高い生き物だけあって危機察知能力も非常に高い。
前述したように単独でのヒーロー活動で番付TOP10入りしている辺り、彼女の能力の高さがうかがえる。
必殺技
- 踵月輪(ルナリング)
空中で開脚してからの前方胴回し回転蹴り。前後の敵に同時に攻撃することもできるため挟み撃ちへの対処にも有効。掠っただけでもハイエンド脳無の身体が深く抉れる威力。
- 月堕蹴(ルナフォール)
相手の頭を地面に叩きつける旋風脚。
- 月頭鋏(ルナティヘラ)
相手の頭部を両脚で挟み込み、後方へ捻じり込みながら地面に叩きつける。フランケンシュタイナーに近い。起動直後とはいえハイエンド脳無の1体を頭部破壊により撃破した。
- 踵半月輪(ルナアーク)
渾身の踵落とし。拘束や妨害を受けた状態でも巨大な装置にヒビを入れ、余波で周囲の精密機器が一部破壊された。
- 満月乱蹴(ルナラッシュ)
不規則に高速で動き回りながら繰り出す連続蹴り。
- 三日月蹴り
詳細不明
活躍(ネタバレ注意)
ヒーロービルボードチャートJP下半期の発表の際に初登場。チーム・ラーカーズを組んだエッジショットに「弱虫め!」と言い放ち、場をかき乱すホークスに対して「良いぞ生意気だ!」と声をかけるなど、自由かつ奔放な言動が目立つ。
翌日、ニュースを見てハイエンドと闘うエンデヴァーらの元に駆けつける。満身創痍のエンデヴァーとホークスが荼毘に攻撃される寸前で乱入。彼が逃走した後は再びどこかへ跳び去った。
超常解放戦線との全面抗争では病院への突入作戦に参加。先行して脳無の研究施設に突入し氏子達磨を発見するも、起動されたハイエンド脳無4体を1人で相手取ることに。
「こちとらいつ死んでも後悔ないよう毎日死ぬ気で息してる」
「ゾンビにヒーローミルコは殺れねェぞ」
負傷しながら1体を戦闘不能にするも、起動から時間が経ったことで他3体の思考能力が向上。徐々に劣勢となったため当初の目標を優先し、最奥のドクター確保に再び走る。そこで見つけた本能で危機を感じる対象・死柄木弔に狙いを定め、妨害を受けながらも最後まで攻撃を継続し死柄木の入ったカプセルを破壊。完全破壊には至らなかったが他のヒーローの到着まで耐えることに成功した。
最終的に左腕の欠損をはじめ、両脚や脇腹を抉られるなどの重傷を負うも生存。エンデヴァーの炎で止血された後、前線から離脱して一命を取り留めた。
その後の登場シーンより、この作戦で失った左腕は戦闘用の義手に変えたことが判明。また右足首から下もスプリング式の義足に替えており、どれほどの重傷だったのかが窺える。
他にも髪が短くなっている・右耳が欠けているなどの差異がある。
第二次決戦では天空の棺で天喰、波動、爆豪、ベストジーニスト、エッジショットと共に死柄木と交戦。
トロイアでの分断時にトガヒミコによって奥渡島に飛ばされてしまった緑谷が天空の棺に合流するまでの間、死柄木の"個性"ではない肉体の成長の攻撃と防御に苦戦を強いられ通形も加勢する中、爆豪が死柄木の攻撃で心肺停止に追い込まれてしまい、拘束されるも爆豪の蘇生に挑むエッジショットの檄を受けたことで奮起。「首だけになっても喰らいつけ」という言葉通り右腕を引きちぎられながら(この箇所はジーニストのワイヤーで応急処置)も初めてダメージを見せた死柄木に通形との連携をとり満月乱蹴(ルナラッシュ)を決めるが、肉体をさらに進化させた死柄木の一撃に吹き飛ばされ戦闘不能に追い込まれてしまった。
余談
- その性格と容姿から、国内・国外ともに高い人気を得ており、登場当初からpixivでも作品が多数寄せられていた。特に単行本27巻以降の活躍により人気はさらに加速。今やそのイラスト数は7000を超えている。原作者お気に入りのキャラでもあり、毎巻恒例である単行本冒頭の登場人物紹介が、27巻では彼女単体の見開きイラストに変更されるほど。
- アニメ4期ED2では学生時代の彼女と思しき姿が写っており、着ていた体操着が雄英のデザインではない事から雄英高校出身ではない事が明らかになった。そしてスピンオフ作品であるヴィジランテに出演した際、広島のヒーロー高校にいたことが判明。地下ファイトクラブを荒らしまわった伝説の暴れん坊JC『ウサ耳ウサ子』として名を馳せていたが、補導と学校バレによって姿を消した。停学処分を受けたらしいが、修学旅行中に虎のマスクを着けタイガーバニーを名乗り地下闘技場に乱入する。
- pixiv内では単純に『ミルコ』でタグ付けされている作品がほとんど。そして『ミルコ』のタグが付いている作品のほとんどは彼女のものである。
関連イラスト
関連タグ
椎名園長:作者の過去作に登場した兎キャラ。「脱兎のごとく」というキメ台詞も共通。
カイニス(Fate):同じく褐色&男勝り&兎耳のキャラクター。