「このガラガは、災魔一族の中で古くからの血統を誇る最も由緒正しいサイマ獣。ここ1番にこそお使い下さい」
CV:桜井敏治
概要
ピエールがかつてジルフィーザから褒美として授けられた災魔カードから誕生した天のサイマ獣。
漆黒のカラスに似た姿を持ち、頭部の左右には小さな翼が有る他、頭に冠を被って目はつぶらと中々にユーモラスな外見をしているが、これでも自称「最も由緒正しいサイマ獣」らしい。
劇中ではピエールが自身の失態で、最強サイマ獣デモスの卵を窃盗の常習犯であるレージに盗まれて紛失したのを受け、幹部達に失態がバレる前に見つけて取り戻すべく秘密裏に生み出された。
一見するとギャグ寄りの印象を受け、実際に戦闘でもオナラというふざけた攻撃手段を取るが、羽根手裏剣や空中からの体当たりを繰り出すなど、戦闘能力は意外と高く侮れない。
活躍
幹部達が不在の隙を突いてピエールからこっそり生み出されると、レージに盗まれたデモスの卵を奪還する様に命じられ、使い魔インプスと共に探索に動き出す。
その最中にマトイ達5人が駆けつけると、「卵と引き換えに1億円を要求」するレージからの脅迫状を見て、ピエールに報告すべく撤退。
翌日、インプスと共に黒ずくめの男性の姿で取引現場に現れると、スーツケースと引き換えに卵を取り返そうとする。
しかし、その卵が偽物だったため憤慨。スーツケースを持ち去るレージを追跡しようとするも、現場には変装したマトイ達が待ち伏せており、レージを追うイエロー以外のゴーゴーファイブと交戦、圧倒する。
イエローの参戦後、彼のビークドリラーを尻に命中されるもオナラで怯ませ、5人を羽手裏剣で攻撃。だが、止めを刺そうとした所にレージが駆け付けて本物の卵を放り投げると、それに気を取られた隙を突かれてカラミティブレイカーを受け倒され、その際に卵も破壊される結果となる。
その直後にピエールが乱入し「おのれ!よくもデモスの卵を!!」とステッキから怒りの銃撃をレージに浴びせて彼に重傷を負わせると、「この失敗を償うためには、お前達を倒すしかありません!」と叫んでゴレムカードを無断で使用して、ゴレムサイマ獣として強化再生する。
彼の敗北後、ディーナスからデモスの卵を孵化する前に駄目にしてしまった失態を責められた上、ジルフィーザからも無断で貴重なゴレムカードを使ったとして、ピエールは容赦無き制裁を受けるのだった…………
ちなみに
レージとの取引にはスーツケースを用意し本当に1億円を準備しようとしてピエールに一喝されている。
結局戦いのどさくさでスーツケースはレージに奪われたままになったが、「中身は木の葉の束」で騙し合いは痛み分けとなった。
余談
モチーフはカラス。
本編に登場した連続窃盗犯のレージは次回の『未来戦隊タイムレンジャー』でもCase File 36にて友情出演しており、相変わらずコソ泥を働いている。
ちなみにレージを演じた川村龍俊氏は、今作が放送されていた1999年当時、藤堂雄太(現:ゆってぃ)と『マンブルゴッチ』というお笑いコンビを組んでいた。(2002年に解散)
声を演じた桜井氏は昨年の『星獣戦隊ギンガマン』にてボンブスの声を担当。また3年後の『忍風戦隊ハリケンジャー』では次元忍者フタブタ坊の声を演じている。
関連タグ
カナリアネジラー:2年前に登場した鳥モチーフの戦隊怪人で、下級幹部に無断で生み出された点とギャグ回である点が共通している。ちなみに中の人は、タナトスの人と同じ。
災扇獣デザーギ:3年後に登場するカラス繋がりの後輩。カラスはカラスでもこちらは八咫烏である。ガラガがコミカルさ満載のギャグキャラだったのに対し、こちらは終盤に現れヒーローサイドを追い詰めた作中屈指の強敵。