「爺ちゃんに謝罪しろ」
「そうしたら楽に殺してやる」
概要
CV:濱野大輝
「チェンソーマン」に登場する敵役。祖父は第1話でゾンビの悪魔と契約しデンジを殺そうとしたヤクザ。
本名は不明。「サムライソード」は公安内での呼称で、ヤクザの身内からも「若」としか呼ばれていない。
ゾンビの悪魔の事件の真相を知らず、デンジが裏切って祖父達を殺したと思い込み、「銃の悪魔」と繋がりを持つ元民間デビルハンターの沢渡アカネと組んで公安対魔1〜4課を襲撃する。
性格
ヤクザの跡取りとして祖父から甘やかされて育てられたせいか非常に自分勝手な性格であり、事あるごとに自身の事を棚に上げて他人を貶める言動を取る。
デンジとの初対面の際には祖父がいかに尊敬すべき人間かを語ったが、その内容は「ヤクザだったけど必要悪的な存在で女子供も数えるほどしか殺した事がない」「薬を売って得た金で何でも買ってくれた」といったもので、祖父孫共に擁護のしようがない道を外れた人間であった。
上記のように「自分は常識も人の心もある」と思い込んでいるだけの外道であり、実際は本人の自己評価とは裏腹に目的のためであれば民間人どころか仲間すらも平気で見捨てたり犠牲にしたりできる非情な人間である。
刀の悪魔
沢渡によって「刀の悪魔」の心臓を移植されており、デンジと同様に悪魔の姿へと変身できる数少ない人間。
左手首を鞘のように引き抜く事で変身し、変身後は頭部に軍帽のような帽子と鍔の代わりに頭部を貫くように長大な日本刀が出現し、さらに両腕にも日本刀が出現する。普段から着用しているロングコートと相まってその風貌は戦前〜戦時中の軍人を彷彿とさせる。
刀はデンジのチェンソーと同様に体を貫いて生えてくるらしく、変身途中には出血している描写もみられる。
生えてくる刀は通常の刀以上の切断力を持ち、明らかに刃渡り以上の大きさの物も切断する事ができる。
また悪魔の心臓を持つ人間の特徴である高い身体能力、回復力、不死性を持ち、死んでも左手首を引きぬけば復活する。
居合(仮称)
サムライソードの能力。
右腕を左脇に構える、いわゆる「居合」のような構えをとった後、目視不可能な速度で敵の懐に飛び込みすれ違いざま一刀両断する。
「構えたと思った直後には斬られている」といったような非常に強力な能力であり、それなりに間合いも広いため、近接戦を主体とするデンジは苦戦を強いられた。
しかしサムライソード自身がその能力に頼りすぎた結果、ただ居合を連発するだけの応用も工夫も無い戦い方となっており、更に本人の短慮さと思考停止が原因となり、デンジの安い挑発に乗って、カウンターをモロに受け撃破される醜態を晒してしまう。
最強の大会(ネタバレ注意)
激闘の末デンジの両腕を切断するも、「まだ頭のが残ってる」という強がりにも似た挑発に乗り、真っ向からの勝負を受けてしまう。
「爺ちゃんに教わらなかったか? 引き時ってやつをよ」
一瞬の交錯でデンジの頭部のチェンソーの刃を破壊することに成功し、今度こそ詰みと思われたが
デンジ「ご丁寧に頭狙ってくれてよぉ、あんがとなバァ〜カ!!」
デンジ「爺に教わんなかったかァ〜?"獣が狩人の言葉信じるな"ってなァ〜!?」
デンジは脚からチェンソーを出し思考停止で頭のチェンソーを狙ったサムライソードをすれ違いざまに一刀両断する。
敗因は「まだ頭のが残ってる」とは言ったが「最後の一本」とも「腕と頭の3本」とも言っていないのに油断したことと、居合に頼り過ぎていたことで行動を予測され、「狭い電車内なので軌道が限られる」事、「動きが直線的なので軌道さえ分かればカウンターが容易」な事と、動きが早すぎることで「カウンターに気付いても避けられない」状況に追い込まれていたのに気づかなかった事だろう。(よく見ると最期の交錯の時頭で攻撃する素振り一つ見せず、蹴りを入れている)
デンジ「コイツは姫野先輩を弾で撃った。だからコイツもタマを撃たれるべきだろ」
デンジとの対決に敗れ拘束されたサムライソードだったが、「姫野先輩を殺した(正確には命を落とす原因となった)のにただ一生刑務所に入るだけなのは納得いかない」としてデンジが提案したのは「最強の大会」であった。
その内容は「サムライソードのサムライソードを互いに蹴り飛ばし、最も大きな悲鳴を上げさせた者が勝ち」というとんでもない大会であり、タマタマそのタイミングで到着した早川アキも合流し、週刊少年ジャンプ史上最短最低とも言われる大会が幕を開くのだった。
アキ「姫野先輩」
アキ「天国まで聞こえるか?」
「ヤアアアアアアアアアア」
アキ「オレ達からアンタへの鎮魂歌(レクイエム)だ」
余談
上記の「鎮魂歌」は同じ雑誌で連載されている某作品のあるキャラクターの名セリフをオマージュしている。
関連イラスト
関連タグ
クロエネン :おそらく外見の元ネタ。
以下ネタバレ
デンジに敗北した後公安に身柄を確保され、その後どうなったかは長らく明かされていなかったが、単行本10巻にて再登場を果たした。
「当たり前だろ?マキマさんは何度も俺達の命を救ってくれた」
なんとマキマ直属の部隊である公安対魔特異5課の一員として登場。
その(主に性格面が)あまりにも変わり果てた姿となって登場した事で読者のシュールな笑いを誘ったらしい。
またオシャレポイントであったロングコートも公安のスーツ姿へ変更となり、変身後の外見も元の軍人風のイメージから大きく変わっている。駅員さんとか言ってはいけない。