概要
主に平成仮面ライダーシリーズの第1期を中心に、連年のように見受けられたエピソードを指す。あくまでもファンの側からの通称であり、公式なものではないという点に留意されたい。
具体的には、物語の折り返し地点を過ぎた辺りの8月頃(話数としては第29・30話前後)が該当し、通常のエピソードからやや横道に逸れた感のあるカオスな内容が特徴となっている。
こうしたエピソードを夏場に持ってくる背景としては、同時期もしくは少し後に劇場版が公開されること、また関西地区において全国高等学校野球選手権大会の中継が重なることから、物語をあまり大きくは進められないという事情がある。そのため、中休みともいうべきこの「夏のギャグ回」を過ぎた9月以降は、その少し後の最強フォーム登場などといった展開も相まって、物語の進みが一気に加速する傾向にある。
主に平成第1期において、物語にワンクッションとささやか?な笑いを視聴者に与えた「夏のギャグ回」は、当初より放送時期の切り替えを企図した『仮面ライダーディケイド』が8月一杯をもって終了したのに伴い、その役目を終える格好となった。
以降は平成第2期から現在に至るまで、毎年夏期に物語がクライマックスを迎えることもあり、それまでのようなギャグ回を差し挟む余地も殆どなくなっているが、例外として令和期の『仮面ライダーセイバー』において、夏の劇場版公開を記念した『機界戦隊ゼンカイジャー』とのコラボエピソードとして「特別章」が7月に放送された、というケースもある。
またこのコラボエピソードも含め、2010年代後半辺りからは「フィナーレいさみあし」(『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』)などのように、同じスーパーヒーロータイムのスーパー戦隊シリーズの側において、夏期に総集編ないしそれに準じた箸休め的エピソードが配される傾向にもある。
該当話数
- 仮面ライダーアギト:29話「数字の謎!?」
津上翔一は「俺、もしかして昔はテニスの選手だったかもしれないじゃない?」と風谷真魚の通う高校で氷川誠とテニス対決するがフライパンをラケット代わりに扱ってしまう。G3-Xの新武装GXランチャーも見どころのひとつ。
- 仮面ライダー龍騎:29話「見合い合戦」、30話「ゾルダの恋人」
ストーカーにつけ狙われる令子を見合いを利用して犯人探しをするために城戸真司たちは共同作戦を始める。
- 仮面ライダー剣:29話「2人のカリス」、30話「失われた記憶」
鯛焼き製作用スーツ「鯛焼き名人アルティメットフォーム」が登場する。
- 仮面ライダーカブト:29話「闇キッチン」、30話「味噌汁昇天」
料理で人間を支配しようと企むキュレックスワームこと生簀一郎が天道総司と料理対決する。
関連タグ
衝撃ゴウライガン:雨宮慶太の原作・監督による特撮テレビドラマ。脚本を井上敏樹が手掛けていることもあり、ある種「全編が夏のギャグ回」ともいうべき展開となっているのが特徴の一つである