「難しいことは言わねぇ。とにかく急成長エキスを撃ち込め!」
「俺が本気出しゃ一発ですから…」
概要
宇宙海賊バルバンの幹部で、4つの軍団の一つ「バットバス魔人部隊」を率いる軍団長。
ゼイハブ船長との付き合いは他の3人よりも長く、「俺の片腕」と呼ばれている。
ブクラテスのことは「爺さん」と呼ぶ。
豪快な性格で、短気なゼイハブ船長とは対照的によく笑い作戦が失敗しても直ぐに立ち直る(シェリンダに論われた時は「そこが俺達のいい所だろうがよ」と返している)。
また面倒見の良い親分肌の性質もあるが、いざとなったら部下を捨て駒にする、見捨てる等の二面性も持つ。
その一方で、思ったことをストレートに言ってしまう面もあり、デギウスを犠牲前提の作戦に指名した時は最初は嘘でも激励こそしていたが、話の中盤で「早いとこダイタニクスを復活させてくたばっちまえ!」という言葉を投げ掛けたり(これにはバットバス達の魂胆を見抜いていたデギウスも(もう少し嘘を突き通す気はなかったのかと)呆れていた)、終盤ゼイハブから「船を持ってない海賊をどう思う?」と聞かれた時に、自分達のことを言ってるということをいまいち理解できておらず、馬鹿正直に「マヌケだ」と返していた(もちろん、直後にゼイハブから怒られるだけでなく、最後通告を叩きつけられる羽目になった)。
武器は戦斧。
【破王】の名の通り、力任せに振り回し、巨大な建造物さえも破壊する。また大きく回転させて空を飛ぶ等の使い方もする。自分の武器には自信があるらしく、「この斧は宇宙最強だぜぇ!!」と豪語する。この為、ブクラテスが製作したナイトアックスに興味があった模様。
また口からは火炎又はビームを吐く事も出来、場合によっては火球を吐き出して、斧でバットのように打ち出す攻撃をした事もある。
ひたすら力押しの作戦を好むため作戦立案は苦手だが、旧知の仲である闇商人ビズネラを参謀に置くことでカバーしている。
物語序盤にゼイハブ船長が一人の軍団長に作戦の全権を委ねる行動隊長制度を導入してから積極的に立候補するが、他の軍団長がクジ運が良かったり、ダイタニクス復活の具体的な計画を持って来るので、結果的に選ばれるのは最後となった(因みに他の幹部が選ばれる度に、毎回深く落ち込んでいる)。
腐敗が進む魔獣ダイタニクスの身体にイリエスの魂の結晶体を防腐剤として使用した所、ダイタニクスの心臓が活性化したことから、心臓再起の一点に集中した作戦を行う。
やがて遂にダイタニクス復活を成し遂げるも、ダイタニクス死滅とその後の地球魔獣誕生以降は地球魔獣の育成に作戦方針を移行し、特殊部隊を編成する。
ビズネラを含めほとんどの部下を失った後、ゼイハブから上述の「船を持ってない海賊」を引き合いにバルバン、そしてバットバス自身が進退窮まる状況まで追いやられている事を突きつけられる。
初めはその意図を察せずに呑気に自分が馬鹿正直な返答を返してしまった事も相まって、ゼイハブの逆鱗に触れ「痺れを切らしている」と告げられてしまった。
ようやくそれが自身への最後通告であると悟るといつもの強気な態度を崩し、敬語を使いだすほどゼイハブに恐れをなし(上述(二段目)の台詞はその際のもの)、自分の手で地球魔獣に急成長エキスを投与しようとそのカプセルを持ったまま魔獣に接近するが、飢えていた地球魔獣に己自身が食い殺されるという敢え無い最期を迎えた。
しかし同時に成長エキスのカプセルも取り込まれたため魔獣は急成長し、その恐怖の姿をギンガマンの前に現すこととなる。
ゼイハブはこの顛末に動揺し、同話で戦死したシェリンダ共々弔い合戦と言わんばかりに地球魔獣を手に入れる為に動き出す。
バットバス魔人部隊
詳しくは当該記事を参照。
余談
モチーフはバイキング。名前の由来ははとバス…ではなく「波止場」+「ぶっとばす」。
魔人部隊のデザインが後から決まった関係で兵器モチーフにはされていない。デザイナーはバイキングの兜がパワーファイターらしさも出すと語る。
声を演じた渡部氏は『秘密戦隊ゴレンジャー』の毒牙仮面などの仮面怪人以来、スーパー戦隊シリーズにおいて数多くの怪人や幹部、首領の声を演じているが、同氏が2010年12月に亡くなったためこのバットバス役が特撮作品において最後の出演となってしまった。
関連タグ
ヨゴシュタイン:10年後の戦隊に登場する敵幹部。力押しの作戦を好み、且つ頭脳派の部下を持っている点が共通している。
アザルド:18年後の動物系戦隊のパワーファイター系の敵幹部。組織の中でもかなりの古株で、ボスとの付き合いも長いが、最終的にそのボスに見捨てられる点が共通している。最もバットバスの場合は最初から地球魔獣成長の生贄にするつもりはボスの中にはなかったと思われるのに対してアザルドはボスに不興を買った形と言う自業自得と内容は異なる。