アンナとは、SRPG『ファイアーエムブレム エンゲージ』の登場人物、プレイアブルユニット。
シリーズ第1作『暗黒竜と光の剣』以来スターシステム的に登場している商人キャラ(→アンナ(ファイアーエムブレム) )の内、本項目では特に当該作に登場するものを解説する。
CV:世戸さおり
基礎情報
初期兵種 | アクスファイター |
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生年月日 | 6月8日 |
身長 | 142cm |
出身 | イルシオン王国 |
軍の中で一番 | 記念日が多い |
趣味 | 新商品の企画開発 |
好きなもの | 乳製品、高級品、工作、裁縫、料理、お祭り、雪、商売繁盛 |
苦手なもの | 怪談、虫、激辛、硬い食べ物、家族の夢を見た朝 |
称号 |
解説
イルシオン王国出身の行商人。明るくちゃっかりとした守銭奴。家族で行商していたがはぐれてしまったという設定。
歴代のアンナと比べて明らかに幼く小さい。結婚もできる。これはロリコ…。
6章クリア後に出現する外伝にてNPCとして登場する。ステージ中央の宝箱の中に隠れており、敵に開けられてしまうとそのまま敵陣のど真ん中で戦う羽目になる。
説得するか自分達で隠れている宝箱を開ければ加入してくれる。敵と交戦してもすぐには死なないが多勢に無勢なのですぐに助けに行ってあげよう。
ちなみに、方法としては、主人公、ルイ、あたりに紋章士セリカを持たせて、ワープライナで突然敵陣ド真ん中に現れる、という方法がある。
なお今作のアンナは支援が他ユニットと遜色ない数組まれており、運用面での不安が解消されているだけでなくキャラクターとしても過去作以上に掘り下げられている。
誕生日は風花雪月のアンナからさらに1日前。
支援会話などでは、「アンナさん」と呼ぶように促すなど、子ども扱いを嫌う描写が見られる。
また、紋章士たちとの絆会話では、それぞれの世界のアンナたちとの関係を疑われることがしばしば。
「蚤の市」解放後は、時々店番の担当が彼女になることがある。
エンディングにて無事家族と再会するがやはり家族も同じ顔のアンナ達であった、なおこの時登場する家族のアンナ達はそれぞれ覚醒のトリックスターとifのシーフに酷似した服装をしている。
成長率トラップ
第1のトラップ
初期兵種は「アクスファイター」。FEHのイメージに寄せた斧戦士として活躍………と思いきや、力の成長率がかなり低く体格も見た目通り小さいので重たい斧を全く使いこなせず、そのままアクスファイターとして育てても兵種の強みは現れないどころか早々にベンチ行きとなってしまう。
それもそのはず、今作のアンナは魔力と技の成長率が全キャラ中堂々の1位であり、速さと幸運もかなり高い。つまり初期兵種の斧はさっさと捨てて魔法ユニットとして育てれば最強クラスの強さになれるというユニットとなっているのだ。とんだミスリードである。
魔術書さえ使えるのならばどんな兵種でも安定した強さを発揮出来る、とはいえ体力と守備の伸びも悪いので魔法同士の撃ち合いならまだしも絶対に物理攻撃は受けないよう心掛けたい。
魔法ユニットとして活躍させたい場合は指輪を取られる10章までにセリカの絆を上げて魔術書の素質を覚えさせる事、クラスチェンジも視野に入れるのならミカヤの指輪からも杖の素質を覚えておきたい。
しかし魔法ユニットにしてもやはり体格の低さが目立つ、速さの成長率も高いので攻速落ちに関してはある程度誤魔化せるがあまり重たい武器は持たせないようにしたい。
天賦素質は弓だがコチラもアンナの成長率と噛み合っておらず半ば死んでいる。なまじ弓素質のせいで継承無しでウォーリアーになれるため、初見プレイでクラスチェンジしても未だ伸び悩む力を見て首をかしげたプレイヤーも。
一応魔法弓を持たせれば竜騎士狩りとして活躍は出来なくもないが……
第2のトラップ
ところがぎっちょん。実は彼女の初期兵装であるアクスファイター、実は基礎兵種としてはHPと力の兵種成長率ボーナスがぶっちぎりの1位。更に僅かではあるが体格成長率ボーナスがある(主人公専用の「神竜ノ子」を除くと、アクスファイター・ソードファイター・ランスファイターの3兵種のみ)なのでベンチ送りにせず丁寧に落穂拾いをやらせていれば、レベルカンストの頃にはゴッリゴリになっていることになる。
(この点、フィジカル職としてはHPと速さにボーナスがない上に地力成長率チートの町医者見習いが早々に加入してくるモンクの双子の妹さんは……)
初見殺し……と思わせる天性素質ではない斧だが、中盤に差し掛かるとキラーアクスが手に入る。これは必要武器ランクがBの為、アンナも普通に装備できてしまう。
そうなると、技の成長率が高いためガッツンガッツン必殺を出しまくるようになる。
落とし穴なのはストレートで上位兵種を目指すとウォーリアーになる点だ。このウォーリアー自体がどっちつかずで相性悪いんである。この点、『聖戦』以前からのエムブレマーだとそれを認識しているのだが、旧作でもリメイクの『新・暗黒竜』以降はウォーリアー系にテコ入れがされたこともあって、近年からのエムブレマーにはトラップになっている。
年季の入ったエムブレマーなら、防御は『固めるか避けるか』と理解しているはずで、そうなれば彼女の個別成長率とアクスファイターの兵種別成長率ボーナスからアーマー系かブレイブヒーローが進む先だと解るわけである。
ただ、そうしようとするとウォーリアーにクラスチェンジした直後にチェンジプルフを使うか、一度チェンジプルフを使ってアクスアーマーまたは(更に尚且つ、剣の素質をとった上で)ソードファイターから育て直すか、ということになるので、特に後半に差し掛かるまでは両者の入手数が限られるため、躊躇してしまうプレイヤーが多いかと思われる。
第3のトラップ
これは彼女に限ったことではないが、今作は「伸びにくいパラメータ」は存在するが「伸びないパラメータ」は存在しない。更にチェンジプルフ使用時にリセットされるのは兵種ベース値だけなので、キャラ別の上限値はあるもののそれほどの格差はない。さらに、1つの兵種だけを延々と極めることもできる(ただし、経験値の計算にそのキャラのレベルアップ回数累積値からの係数がかかるため、中途半端な兵種変更をしているとレベル上げが非常に苦しくなる)。
なので、力が低い一点を除けば主人公に肉薄する成長率の彼女はむしろフィジカル職向けであることが解る。
速さに至ってはユナカより上であり、これを今作魔法職につけてしまうのはベンチ送りと同義になる。
というのも、今作かなり魔法が冷遇されている。『覚醒』まで鉄板だったウィンド系がかなり弱体化され、基本であるファイアー系は後半にボルガノンが手に入るまでは威力イマイチ、サンダー系は射程が3マスとなった代わりに追撃不可、サージとか追加されたけど魔法職に近接させるとか正気か? (実際ノーマルの敵サージ持ちは経験値カモと同義)という状況で、ライバルが多い(クラン、セリーヌ、シトリニカ、イルシオンの成原成行、それにクラスチェンジ後のジャン)為、上位装備とスタメン枠の争奪戦となってしまって、もとより初期値が高いとはいえない彼女は愛がないと使い続けられない。
逆に地力で魔法・魔防がそこそこ上がる彼女は、アーマー系の弱点である魔防をある程度補える。また、上にあげた「カチンカチンのアーマー系or当たりゃしねぇソード系でワープライナでいきなり敵陣ド真ん中に突っ込んでザコ一掃(ノーマルならボスも食える)」と言った結構乱暴な運用ができるように育ってくれる。
DLCのエキスパンションパックを導入していると、全体的に成長率を強化してくれるチキや、エンゲージ時に魔法武器が追加されるカミラ、経験値が1.2倍になる「血統」がある上、剣以外の物理武器素質がひとつで揃っている『風花雪月』3級長等で育成が楽になるが、正直ここまで要らない。死なない程度にキラーアクスぶん回させておけば、そのうち後進を育てる為のユニットになった時に「あ……必殺出しちゃったよ……」になっている。
(さらに極まってトマホークなんぞ持たせた日にゃ「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」となる)
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ドーガ:初代アーマーナイトの彼も、実は個別成長率と兵種成長率が補い合うように噛み合っている。