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ウスバカゲロウの編集履歴

2023-04-30 17:15:03 バージョン

ウスバカゲロウ

うすばかげろう

ウスバカゲロウ科に分類される昆虫の総称、またはその中の1種の名前。アリジゴクの成虫で、名前に反してカゲロウではない。

概要

ウスバカゲロウ(薄翅蜉蝣、薄羽蜉蝣)とは、ウスバカゲロウ科に分類される昆虫の総称。同時にその中の1種 Baliga micans の標準和名であもある。


アリジゴクの成虫として有名な昆虫。

というか、幼虫であるアリジゴクがあまりにも有名過ぎて、一時期まで逆に知名度が低かった(アリジゴクに成虫が存在するというだけで驚く人もいた)ほどである。

そのせいか様々なメディアで紹介され続け、今では脈翅目(アミメカゲロウ目)に所属する昆虫の中でおそらくもっとも有名な種類と言えるほどになった。


名前や分類に反してカゲロウではない。網目状のが4枚全て大きく、棒状の腹部に長い髭のようなを持たないなど、姿もよく見るとカゲロウといよりトンボ(特にイトトンボ)に似ている。そのため地方によっては「極楽トンボ」・「神様トンボ」などと呼ばれることもある。ただしウスバカゲロウの棍棒状の触角は、カゲロウやトンボの目立たない糸状のものとは程遠い。


いずれにせよ、カゲロウやトンボとはただの他人の空似であり、ウスバカゲロウが所属する脈翅類は前述した不完全変態昆虫ではなく、むしろ甲虫ネジレバネに近い完全変態昆虫である。


同じ脈翅類の中では、ツノトンボが最もウスバカゲロウに近縁。当然ながらこれも名前に反してトンボではない。ツノトンボと比べて、ウスバカゲロウの方は毛と触角がより短く、腹部がより細長い。


生活環

幼虫は言わずと知れた、乾燥した地面で穴を作るタイプのアリジゴクである。地表に漏斗状のを掘って奥に潜み、アリなど通りすがりの小さなを落とせ、細長いで体液を啜って捕食する。

詳細は「蟻地獄」を参照のこと。


数年ほど長い幼虫期を経ると、周りのなどで丸いを作って中に化する。一ヶ月後に羽化して成虫となり、繭から這い出してを広がる。翅はトンボと似ているが、飛行はトンボとは比較にならないほど遅く不器用である。


成虫期は一ヶ月ほどと短く、名前に相まってカゲロウの(何も食べれず数日ほどしか生きれない)儚い成虫を彷彿とさせるが、カゲロウとは異なり、原則として幼虫と同様肉食である(一部は花粉を好む)。ただし吸汁だけのアリジゴクとは異なり、成虫は短いながら丈夫な顎で餌を噛み砕ける。交尾を済んだメスは、長い腹部を地面に刺さってを産み付ける。


関連タグ

昆虫 完全変態 脈翅目 蟻地獄/アリジゴク

ツノトンボ:近縁。

カゲロウトンボ:他人の空似。


ビブラーバフライゴン:ウスバカゲロウをモチーフとしたポケモン

林家木久扇:与太郎キャラの笑点において他の噺家(特に桂歌丸)からこう呼ばれていた。

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