CV:トム・ハンクス(原語版)、唐沢寿明(映画本編吹き替え版) 、辻谷耕史→松本保典(映画本編以外のCMやゲーム作品)
概要
『トイ・ストーリーシリーズ』に登場するカウボーイ人形。
アンディのおもちゃ達のリーダー的存在でまとめ役。
明るく真面目で正義感の強い性格だが、お茶目で少々お調子者な面もある(第一作目ではこのお調子者な面が強く描かれていた)。
一作目の『トイ・ストーリー』では(特にバズに対しては)あまり性格が良いとは言えず、アンディの一番のおもちゃになったバズに露骨に意地悪な言動を取ったりラジコンカーを使ってバズを机の裏に落とそうとする、「アンディはオレのもんだ!」と宣言する等、嫉妬深くて自分がアンディの一番であることに強い執着心を持つプライドの高い人物として描かれていた。
しかし、ひょんなことからおもちゃ殺しとして恐れられている悪ガキのシドに、バズと共に連れ去られてしまい、彼の家での恐ろしい体験(凶暴な犬のスカッドからの襲撃等)やシドの家で会った、改造されているため見掛けは恐ろしいが善良なおもちゃ達との交流(とある事情でもげていたバズの腕を元通り戻す等)を経て考えを改め、自身がスペースレンジャーではなく、それを模したただの玩具であるということを受け入れたバズともお互いの間違いを認めあったことで仲直りし、以降は互いに必要としあう親友となる。
これ以降は上述のリーダーシップある正義感の強い性格となった。
『トイ・ストーリー2』ではアンディの不注意で片腕が解れてしまい、楽しみにしていたカウボーイキャンプは留守番になってしまった。さらにおもちゃ仲間のウィジーを助け出すためにヤードセールに乗り込むも、逆に自身がオモチャ店経営者にしてマニアのアルに盗まれてしまう。しかしそこで自身と同じ番組のオモチャであるジェシー、ブルズアイ、プロスペクターと出会い、さらに自身がプレミア物のおもちゃだった事を知る。一時はバズ達と仲違いして、日本の博物館に行こうとしていたが、足裏のアンディの名前を見て、再び戻る事を決意。ジェシー達も誘うがそれを快く思わなかったプロスペクターの妨害にあい、空港まで連れ出されてしまった。
その後、プロスペクターはバズ達の協力で無事に撃退し、ウッディはジェシーを飛行機から救出してアルの魔の手から逃れる事に成功する。最後はジェシーとブルズアイを引き連れてカウボーイキャンプから帰宅したアンディを出迎えた。
『トイ・ストーリー3』では他のおもちゃ達と違い、アンディの通う大学に着いていくことになり、さらにママにゴミと間違われて捨てられた事で他のおもちゃ達がサニーサイド保育園に行く事を決断。アンディのおもちゃであるべきだという主張も通らず、バズ達と仲違いしてしまう。しかし保育園から帰る道中に拾われたボニーの元で久しぶりにおもちゃとして遊んでもらえた喜びを感じ、さらにサニーサイド保育園ではロッツォが恐怖政治を行っていると知り、再び保育園に潜入。バズ達を救出して、アンディの家にまで帰り着いた。
荷造りを終えたアンディの目を盗み、ボニーの住所を書いた紙をおもちゃの仕舞われた箱に貼り付け、自身もその中に入り込んだ。
ウッディはアンディと別れ、おもちゃとして仲間たちと進む道を選んだのだった…
「あばよ、相棒」
『トイ・ストーリー4』ではボニーがウッディと遊ばなくなったことや、自身を『ゴミ』と言う手作りおもちゃフォーキー・初期不良によって子どもと遊んだことがない人形ギャビー・ギャビーとの出会い、そしてかつてアンディのおもちゃとして共に月日を過ごしたボーとの再会によって、自分のおもちゃとしての在り方に疑問を抱き始める。
かつては自分が1番でないと気が済まないウッディだったが、今ではボニーにとっての1番はフォーキーであって自分ではないことを受け入れており、ことある事にゴミ箱に飛び込もうとするフォーキーを何度も説得する。
最初は自身のボイスボックス(おもちゃが喋るために必要な部品。ギャビー・ギャビーは初期不良によってボイスボックスが壊れている)をつけねらうギャビー・ギャビーを敵視していたが、彼女の境遇と自分の境遇を重ね、最終的には自ら彼女に自身のボイスボックスを譲る。
最後には仲間たちの後押しもあり、ボー達と共に移動式遊園地に残ることを決め、バズ達と別れることとなる。
人形としての特徴は背中についたひもを引くと、内蔵されたレコードで「あんたは俺の相棒だぜ!」「俺のブーツにゃガラガラヘビ!」などのセリフをランダムで喋る。また背中のひもは非常時にロープ代わりになるほか、ゲームなどではこれを投げ縄のように駆使して戦う事が多い。
ちなみに腰には空のホルスターを下げているが、人形劇本編やその関連商品に描かれた姿でもホルスターが空であるため、ピストルは元々持っていないようだ。
作中での1950年代に人気だった人形西部劇番組「ウッディのラウンドアップ」の主人公「ウッディ・プライド」の市販版人形であった。既に作中でも非常に旧い人形とされ、プレミア価値がついているという設定(『トイ・ストーリー2』より)。
なんでこんな古いおもちゃを一介の少年が持っているのか・・・・・?と疑問が湧くだろうが、実はウッディには元々アンディ少年のお父さんが所有していたお下がりのおもちゃという裏設定が存在しており、彼の左足裏に書いてある『アンディ』の名前は前の持ち主だったお父さんを指しているのである。
実際祖父母や両親が昔遊んでいたおもちゃを取っておき、子供や孫世代に受け継がせる風潮は日本でも良くあり、名前の授与も同様にある。
現実の商品展開と反響
『トイ・ストーリー』シリーズの人気に乗じて、現実においても様々なタイプのフィギュアが販売された。古くはマクドナルドのハッピーセットのおまけ玩具などにも見られる。
とりわけネット界隈で有名なのは「海洋堂リボルテックシリーズ」であり、その特徴的な表情を活かして本編では想像もつかないような二次創作が多数制作された。俗に「例のウッディ」と称される画像や表情はこれに由来。
pixiv上でも一部の作品(投稿規定についてはフィギュアの項も参照)やそれを基にしたイラストは投稿されているが、本編の二次創作とも少々趣旨が外れる場合があるので本編イメージを尊重する方は積極的な検索をおすすめしない。