CV:新木優子
概要
物語の途中でウッディとフォーキーが立ち寄ることになったアンティークショップにいた少女の人形。
側近に腹話術人形のベンソンを従えている。
本来ならウッディと同様に、背中の紐を引っ張ると喋る仕組みになっているが、
ボイスボックスの故障で音声が上手く出ない初期不良を抱えている。
そのため、ウッディの背中のボイスボックスを狙っている。
自らの野望のために手段を選ばないという意味では本作のヴィランと言える。
劇中での活躍
ウッディのボイスボックスを狙いウッディとフォーキーをつけ狙うが、ウッディはアンティークショップの孫娘ハーモニーに拾われ、二人は離れ離れになってしまう。
ウッディはそこで再会したボーや合流したバズらと協力して、ギャビーにとらわれたフォーキーを救出しようとするも、失敗に終わる。
一方ギャビーは、フォーキーに、自身が一度も子供に遊んでもらえたことがなく、ハーモニーに遊んでもらえることを望んでいることを話す。するとフォーキーもまた、ウッディが前の持ち主であるアンディに愛されていたこと、そして現在の持ち主であるボニーには愛してもらえないことを話す。
そしてフォーキー救出をあきらめきれず、ボーやバズたちと別れたウッディは一人ギャビーギャビーのもとへ向かう。最初は抵抗するウッディだったが、彼女がフォーキーから自分の話を聞いたこと、そしてギャビーの望みを知り、フォーキーの身柄と引き換えに彼女にボイスボックスを譲る。
無事修復されたギャビーはハーモニーの気を引こうとするが、ハーモニーは「興味ない」と彼女を見捨ててしまう。悲しむギャビーの姿を見たウッディは、「子供ならほかにもいる」とギャビーを説得した。そしてギャビーはウッディ、再合流したボーらと共にはボニーのところへと向かう。
ボニーのところへたどり着く直前、ギャビーは一人の迷子の少女を見る。そしてギャビーはボニーではなく、彼女のもとへ行く決意をする。それを見たウッディも「計画変更だ」と言い、ギャビーが少女のもとへ行くように手配をする。
計画は見事成功し、ギャビーは無事その少女のところへもらわれていった。その時ギャビーはウッディたちに笑顔を向けていった。
シリーズ初の、ウッディ達と和解したディズニーヴィランズとなった。
物語におけるギャビーの立ち位置
ギャビー・ギャビーは「子供に一度も遊ばれたことがない」と言う点においては2のプロスペクターと立ち位置が似ている。しかし「子供に遊んでもらえること」に対して嫌悪感を抱いた彼とは異なり、終始子供に遊んでもらえることを望んでいた点において真逆と言えるだろう。
またハーモニーに見捨てられ半ば自暴自棄になりかけたシーンは3のロッツォとも重なる。
しかし彼女が彼らと決定的に異なることは、中盤までは強引にウッディのボイスボックスを狙おうとしたものの、最終的にはウッディと話し合ってボイスボックスを譲ってもらったこと、そしてハーモニーに見捨てられた後もウッディの話を聞き入れた事だろう。(フォーキーからウッディの話を聞いて、彼の現在の立場を理解した、と言うのもあるかもしれない)
ちなみにラストで「新しい持ち主に拾われる」というのは、プロスペクターやロッツォの末路と同じである。しかしプロスペクターやロッツォが嫌々ながら新しい持ち主に拾われたのに対し、ギャビーの方は自らが望む形でこの結末にたどり着いたというのはある意味救いがあったと言えるだろう。
ディズニーヴィランズは大抵の場合はたとえ哀しき悪役としての背景がある者でも救いようの無い結末を迎える事が多いが、彼女は5年前に公開されたベイマックスのキャラハン教授に並ぶ希望のある結末を迎えた珍しいケースであるといえる。