CV:ジェームズ・クロムウェル/金田明夫(吹き替え)
概要
ロバート・キャラハン教授とはアニメ映画『ベイマックス』の登場人物である。
サンフランソウキョウ工科大学で教鞭を取る、タダシ達の指導教授。
ロボット工学の第一人者として多くの人から尊敬を集めており、彼の研究にはヒロも多大な影響を受けた。
ヒロがロボット・ファイトのために発明した、マイクロボットを作ったのも彼である。
本人曰く、「娘も小さいころよくはまっていた」とのこと。
アリステア・クレイが科学技術を「利益優先」で扱う姿勢を批判しており、彼とは犬猿の仲。
ネタバレ
「君の…マイクロボットがあった」
正体は、カブキマスクであり、今作のディズニーヴィランズでもある。
ロボット工学で尊敬されている彼だが、クレイへの復讐を企てていた。
そのため、自ら会場を火災に巻き込み、ヒロが開発したマイクロボットを神経トランスミッターで操って命拾いするが、彼を助けに行こうとしたタダシはその火災によるバックドラフトで命を落とし、帰らぬ人となってしまいヒロは心を閉ざす。
クレイは自身が発明した転送装置に最愛の娘であるアビゲイル・キャラハンをポッドに乗せた。
その途中、異常があると部下に指摘されたにもかかわらず、「構わず実行しろ。」と押し付け、アビゲイルを転送の実験台に。しかし、その装置が爆発してしまいアビゲイルは装置の異空間に閉じ込められた。
彼は娘を「実験の犠牲にした」と思い込み復讐を企てることになった。
ヒロは兄の死の謎を解こうとしてベイマックスをバージョンアップさせて、ゴーゴー達4人と共に彼を探すことにする。最初はクレイが火災の犯人だと思い込むヒロ達に対して、マイクロボットを操って彼らを襲うが、仮面をヒロに盗られて彼が問題の発端であることを知る。
兄の命を犠牲にしたのに「余計なことをするからだ!!」と言われ、怒ったヒロはベイマックスのデータを戦闘プログラムだけにし、「やれ、ベイマックス!叩き潰せ!!」と指示され、暴走したベイマックスに殺されそうになるが、ゴーゴー達に身を挺して止められたベイマックスは暴走を止めるも、その隙に仮面を奪取して逃亡した。
クレイの記者会見の途中、復讐するために彼の元に現れて娘を奪ったと憎悪するキャラハンだが、ヒロ達に止めるよう言われても、復讐する考えを変えずに彼の転送装置を使い、彼と築き上げた功績であるオフィスを消そうとしていた。
「築きあげてきたものが全て消え去るのを見るがいい。お前諸共な!」
終盤はヒロとベイマックスをトドメを刺す寸前まで追い込むが、実は戦闘中に集合体であるマイクロボット達を徐々に転送装置が吸い込むように仕向けられており、マイクロボットの数が不足していたため始末できなくなり仮面を奪取される。
残った転送装置から生命反応をキャッチしたベイマックスは、行方不明になっていたアビゲイルの反応に気づく。
彼女はヒロとベイマックスに助けられ、病院に搬送された。
悪役ではあるが、我欲ではなく過去の事件により心が歪曲してしまった哀しき悪役として描かれている。
最終的には警察に逮捕されるが、娘が無事だったことに安堵しており、再会を予感させる形で退場する。
ディズニーヴィランズは大抵の場合は、たとえ哀しき悪役としての背景がある者でも救いようの無い結末を迎える事が多いが、彼は後のトイ・ストーリー4のギャビー・ギャビーに並ぶ少なからず希望のある結末を迎えた珍しいケースであるといえる。