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太田功の編集履歴

2023-05-29 11:45:27 バージョン

太田功

おおたいさお

「機動警察パトレイバー」に登場する特車二課第二小隊隊員。階級は巡査。

概要

待機任務

CV:池水通洋


二号機フォワード(操縦担当)。

第二小隊では数少ない「正規の」警察教育を受けた警官で、機動隊から異動してきた。

後藤隊長曰く「問題警官」。

よく言えば生真面目で正義感の強い熱血漢。裏を返せば、直情径行で猪突猛進な熱血馬鹿。

規律重視で融通が利かない割に短気な性格に加え、古風な考え方や上下関係主義で周囲に意地悪く当たることもあるが、悪を憎み、仲間や治安の危機には勇んで駆けつけようとする警察官気質にはブレがない。


レイバーの操縦技術にも性格が反映され、精密な動作より力任せに突撃する主義。操縦中は何かにつけてレイバー用の拳銃であるリボルバーカノンを撃ちたがり、バックアップ(指揮担当)の命令を無視して暴走することもしばしばで、機体の破損も絶えない。


太田の射撃に関して

太田に関して特に話題にのぼるのが、当たりもしないのに無闇に発砲したがる射撃下手やトリガーハッピーのイメージで、実際に射撃の腕前は漫画版とテレビ版の両方でバックアップに突っ込まれている。

漫画序盤やOVAアーリーデイズでも全弾はずすなどノーコン描写があるものの、漫画版ではグリフォン戦後の修理明け訓練シーンにおいて全弾をほぼ的の中央に命中させるなど、腕前自体は悪くない事が明らかになっている。

実戦で命中しないのは、万一の誤射が無いように暴れる犯人レイバーの末端部、つまり手足の先を撃とうとしているからで、犯人を生きたまま逮捕する警察官らしい行動とも言える。これを部隊で唯一理解していた後藤隊長は「コクピットにあたっちゃったこともないだろう?」と笑っていた。

実戦でも動かない対象への狙撃は成功させているほか、山崎ひろみとの連携で生身でリボルバーカノンを発砲してグリフォンのメインカメラを破壊したり、通用しなかったがブロッケンの頭部に命中させたりしている。

また廃棄物13号の事件では映画・漫画ともに、格闘戦に持ち込まれながらも1発しか無い特殊弾頭の使いどころを見極めて命中させている(漫画版は頭部から喉のあたりを貫通してしまい決め手にならなかったが)。


…と、腕前の方だけは諸事情が明らかになっているのだが、トリガーハッピーに関しては言い逃れようがなく、漫画版の第二小隊初出動時には犯人を前に「停まらんと発砲する」と警告しつつ、内心では「停まるなよォ」だの、本当に止まらず突っ込んで来たら「えらい!」だのと言いながら嬉々として連続発砲しており、撃ち切った際には追加の弾をよこせと言い放っている。

映画版でも、銃撃戦が想定される事態となればハイテンションで弾薬の準備を始めるなど、とにかく発砲の機会を待ち望んでいるようにしか見えない。

一方、TV版で香貫花帰国後、熊耳が配属されてくるまでのわずかな間、進士が2号機バックアップを担当していた間に銃を使用する機会が訪れた際には、珍しく進士が銃の使用を指示する中、所轄の機動隊の不手際で周囲の避難が完了していないこと、さらにガンサイト越しに目標レイバーの奥に小学校があることを把握すると、「ダメだ、逸れたら小学校に当たる!」と、彼にしては珍しく発砲を躊躇うシーンがある。


第二小隊『やたらめったら撃ちまくるので有名』とか『通った後にはペンペン草も生えない』とかいう悪評はほとんど彼が原因である。まあ、野明は野明でリボルバーカノンこそ使わないものの、感情的になって相手のレイバーを必要以上にメタメタに叩きのめしたことが何度かあり、しかもそのうち1回は虫歯の痛みの八つ当たりと、やはり言い逃れできない所ではあるのだが。


※正規の警察官です(人物像)

面倒くさい熱血漢の典型のような人物ではあるが、第二小隊では小隊長の後藤を除けば、日本で警察官として正規の教育を受けたのは太田と熊耳だけだったりする。香貫花も(正規・非正規という分類でいえば)正規の警察官だが、彼女はニューヨーク市警の警察官であり、アメリカ合衆国カリフォルニア州のカリキュラムを受けているのでまた話が別。

その上で機動隊員としての実地経験も積んでいるため、新人同然の他の小隊員を見下す傾向がある。

教育を受けてなおトリガーハッピーだったりする方が始末に負えないという話でもあるのだが…他の隊員連中や整備員たちも曲者揃いなため、上下関係や礼節にうるさい太田は平時においての常識人だったりもする。

漫画版で進士に突っ込まれた“レスキューの応援”についても、警官としては間違っていない認識で言い返しており、良くも悪くも部隊内では一番「現場の警官」らしさを持つ。


一方で、意外なことに今で言うドルオタでもあり、若い女性アイドルに目がない。TV版では(劇中で)「妹にしたいタレントNo.1」とされる松本加奈にデレッデレになっており、しかもファンクラブ会員ナンバー「0001」だったりする。

漫画版でアイドル絡みのエピソードは無かったものの、珍しく定時上がりを繰り返した際は、第二小隊メンバーから「彼女でも出来たのでは」という憶測の他に、「TVアニメの再放送を録画するためじゃないか」「コミケットに参加するため同人誌を書いているのでは」など、隠れオタク疑惑をネタにされていた。(真相は夏季限定で大盛りを売りにしている食堂に寄る為というもの)


対人関係では上記のように古風で頑固な熱血漢、無神経というイメージが先行しがちだが、「女性は男が守ってやるもの」という古風さも併せ持っているため、見合いの相手を不器用ながらもエスコートしてみたり、パイロット仲間として野明の疲労を気遣ったりするシーンもある。

TV版ではそんな彼の「大人の男」としての部分がクローズアップされた回があり、周囲が言うほど無神経でも単純でもない太田の一面を垣間見ることができる。

階級が同じ野明や遊馬らに対して先輩風を吹かすような態度を取るのも、彼らが警察予備校あがり(劇中独自の警官候補生制度)だからで、野明に向かって「女の癖に」「女の分際で」と言った台詞は聞かれない。その点では野明を異性として意識している遊馬より男女の別なく扱っているとも言える。


とは言え、古風な女性像に嵌らないデキる女、強い女である熊耳香貫花への第一印象は良くなかったらしく、信頼関係を築くまでは熊耳に対して「あんなかわいげのない女」「クソ生意気な」などと不満たらたらだった。

それでも表立って反抗せず態度も崩さず従っていたのは彼女の階級が自分より上の巡査部長だったからで、その様子を遊馬に指摘された際には、涙を浮かべるほど悔しがりつつ「警察内にあって階級差は絶対」「組織としての示しがつかん」と、これまた古風かつ生真面目な一面を覗かせた。

また、相手が柔道の腕前やレイバーの操縦、指揮などで実力を示していくにつれ、悔しがりながらも正面から教えを乞うなど、次第に大人しくなっていった。


無神経というか図太いところは警察官としての経験も関係しているようで、なぜか任官初年に悲惨な遺体の出た現場に数々遭遇したため、そうした状況には耐性がある。漫画版では他の隊員が気絶したりトイレに直行するような惨い遺体を見ても一人だけ平気で、その後の食事で平然と肉料理を食べたりしていた。


旧OVA~劇場版世界線では2001年秋頃から特車隊員養成学校に異動、指導教官として勤務している。面倒見の良さと熱心さからそれなりに評価されてはいるものの、性格は相変わらずで、劇場版2作目ではレイバーによる射撃が下手な生徒達を大声で叱責・罵倒しながらスパルタ指導している様子が描かれている。自ら手本として、移動する標的をFCSの補助無しのマニュアル射撃で撃ち抜いてみせるが、「とどめを刺す事を忘れるな」という理由で、標的が乗った機体(備品)まで電磁警棒で破壊してしまい、本庁総務部総務課長に出世していた進士に叱責された。


小話

演じる池水通洋氏は同作品のオープニングナレーション(アーリーデイズ版(旧OVA)、テレビ版、NEWOVA)も手掛けており、そちらでは太田のキャラと打って変わって沈着冷静なトーンの台詞を聞く事ができる。

番外編短編アニメ『ミニパト』劇中でもこれを利用したネタがあるが、そこで初めて知って驚いたファンも多い事だろう。


本編後の太田

実写版

(旧OVA・劇場版世界線に属する)

山口森広氏が演じている。

回想シーンで、後ろ姿だけだが、ちょっとだけ登場。


劇場版第2作の後、警察を退職し、後藤、進士とともに警備会社を立ち上げたものの、放漫経営が祟って1年もせずに倒産。

その後、経緯は不明だがなんと暴力事件を起こし、現在は「収監中」、つまり実刑判決を受けている模様。


行方がわかっている元第2小隊メンバーの中では最も落ちぶれた現状となっており、ファンにとっては非常に悲しい事である。

ちなみに、一緒に起業した残りの2人はと言えば、進士は別に会社を起こして無事成功、後藤は行方不明となっている。


『REBOOT』

(おそらくTV・新OVA世界線)

一方、2016年の新作短編アニメ機動警察パトレイバーREBOOTでは、直接太田の名前は出てこないものの、女性隊長が

「『現場に臨んでは臨機応変』……って先代の隊長も言ってたし」

と、太田の名台詞を借りて言っているため、後藤の後を襲って第2小隊々長になっていたという推測もできる(初代第二小隊のメンバーで、昇進試験を受けて巡査部長以上に昇格できるのは、太田と熊耳のみと思われる)。


関連タグ

パトレイバー 機動警察パトレイバー

熊耳武緒 香貫花

俺に銃を撃たせろ

往生せいやああ!!

こいつおまわりさんです

両津勘吉本官さん橘芽依:ある意味似た者同士。

鳥坂先輩作者の前作における、問題児キャラ。

大田原功:太田に鍛えられた後輩。破天荒さは太田に勝るとも劣らない。

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