概要
ハワイ・オアフ島出身。ニューヨーク市警察から半年間、研修の為に特車二課に派遣されてきた日系3世の女性警察官。階級は巡査部長に相当するSergeant。
太田の暴走を抑えられない進士に代わって2号機のバックアップに就いた。臨時の場合などは自らレイバーの操縦を行うこともあり、こちらも高い技術を持っている。
柔道四段、合気道三段、茶道裏千家師範を習得、さらに6か国語を話せるという文武両道を地でいく才女。
クールで現実主義者だが太田とは本質的には同じ性格の持ち主なので、わりとウマが合うらしい。
上記の『本質的には同じ性格』という記述で分かると思うが、作中での常識人的な言動や行動に反して本来は太田同様の熱血バカの超武闘派(※)であり、わざわざ海を越えて派遣されたのも、実際は過激な破壊行動によって手に負えなくなった市警察が研修名目で送ったからであり、事実上の島流しともいえる(ただし期間も半年であり、研修としては十分長いが、島流しとしては短期間過ぎて意味をなしていない)。もっとも太田よりは精神年齢的に「大人」で、叱りつけることが殆んどのようである。熊耳同様、太田を階級とスキルで抑えている。ちなみに劇場版1作目の登場シーンで彼女が言ったセリフを実際の入国審査で真似すると、今のご時勢なら長時間にわたって拘束されることになると思われるので要注意(笑)
(※)帰国する際のエピソードで機内に私物の銃を持ち込もうとして咎められた際にアメリカの警察官であることを明かした上で「あなたがあなたの職務に忠実であるように私は私の職務に忠実である為にこれが必要です」と言い放ち、更にはそれは日本の法律では認められないから渡してほしいと要求した職員に対して「では、飛行機が日本の領空を出た時点であなたがそれを私に届けてくださいますか?」と反論、結局機長が預かる、ということで落ち着いたのだが、その際にも「機内で銃を必要とする事態が起こらないことを祈りなさい」と吐き捨てている。また、劇場版1作目では遊馬から事前に「敵の数が多すぎるから戦闘は可能な限り避けろ(遊馬の真意としては『制圧の必要はないから無駄撃ちするな』)」と言われているにもかかわらず突入と同時に撃ちまくり、それを遊馬から咎められると「だから避けたわよ、可能な限り!」と遊馬の発言を額面通りに捉え(自分に都合よく解釈して)、平然と言い返した。更には圧倒的な数の暴走レイバーの前に劣勢の太田機を支援すべく、遊馬の「ウィルスが残留していたら暴走するから危険だ」という制止を「放っておいたって暴走すれば結局脅威になるし、ウィルスを分離したシステムだから制御できるかもしれない。いちかばちかやってみるまでよ」と振り切って、零式を起動して参戦。このことからも相当な武闘派であることが窺える。
日本出身の育ての親でもある祖母がおり、香貫花は彼女を強く慕っている。野明との酒勝負に負けた時などは酔った勢いでホームシック状態に陥って「グランマ」と呟いていたり、可愛い面もある。
漫画版では彼女の出番はかなり遅く、熊耳よりも後である。来日の目的も児童人身売買組織の捜査のためであり、終始アメリカの捜査官として振る舞っている。特車二課にはリチャード・王とただならぬ関係にあったと噂される熊耳に事情を聞くために出向いたが、尋問じみたやり方であったため不興を買い、彼女とは終始険悪であった。
犯罪者に両親を殺され祖母の元で育てられたという重い過去があり、犯罪を憎むが故に警察官となったが、いまでも事件のトラウマに苦しめられている。どこかコミカルで憎めなかったアニメ版と比較して、漫画版の香貫花は終始シリアスなキャラクターであり、若干の違和感を受けた視聴者もいたと思われる。
アニメOVA版での彼女の後任にあたる熊耳武緒との「才媛対決」は必見。
実写版
ちょっとだけ登場。
Hanacoさんが演じている。