概要
警官による拳銃の発砲に関して世界一うるさいであろう日本警察において、出動のたびに発砲しようとする太田巡査が言い放った台詞である。かの両津巡査長でもこんな発言はしないだろう。
ちなみにここで言う「銃」とは基本的に、彼が出動の際に搭乗するイングラム2号機の携行火器・三十七粍機動速射野砲のこと。
実は言ってない(漫画版では)
漫画版で太田本人が「俺に銃を撃たせろ」そのままの台詞を発した事はない。
機動隊員時代に「俺が…俺がー!」と独断で現場に突入しようとしたり、初出動で「おれにも一発殴らせろ!」と弾切れしたリボルバーカノンのグリップで犯人レイバーに殴りかかった事ならあるが…
この台詞を言ったのは単行本2巻、第5話の篠原遊馬であり、野明と遊馬に成人式の心構えを説く太田を揶揄した際の
遊馬「おれに銃を撃たせろー」
太田「なんだそりゃ!?」
遊馬「(前略)24、5にもならんとしてるくせにガキみたいな人もいるって話」
というやり取りの中でのこと。
当然のごとく太田はケンカを売られたと見て怒り出したが、これ以前の現場で発砲許可に関して「こんなものは臨機応変だ!」「いちいち許可を取っていたら命が足りん!」と独断の発砲を正当化する発言を繰り返しているほか、停止命令を聞かず突進してきた犯人レイバーに「えらい!」などと喜び勇んで発砲している。
これ以降の事件でも軽々に発砲してはトラブルを起こしているため、こうした言動を要約して撃ちたがり扱いした遊馬の言い分は特に大げさでもなかった。
太田巡査の銃の腕
肝心の銃の腕前だが、このように豪語するだけあってかなり良い。
…のだが、実戦の現場では外した回数の方が多い。一応、工場地帯に立てこもるレイバーの肩を正確に射抜いた描写もあるにはあるが…。
訓練の射撃成績を見た上司の後藤は「あの腕前でコクピットに”あたっちゃった”こともない」「動いている末端部に速射で当てるのは難しい」と評し、乗員への誤射を避けるため太田なりの配慮をした結果だと認識している模様。
太田巡査の発砲
両津巡査長や西部警察に負けないぐらい発砲しており、さすがに死者を出したことはないものの警察車両を破壊、同僚が乗っているレイバーを誤射、周辺の家屋等建造物を破壊などなど、ろくでもない結果になる事が多い。
現実世界で日本の警官が発砲すれば、その適切性を検証されることが殆どだが、パトレイバーの世界(しかも「砲」扱いのシロモノとそれによる各種損害が出るような案件)ではどうしていたのか気になるところ。こういった実際に起こる「被害」に対する「保険」というものも存在するが、普通のロボットアニメでは触れないようなリアルなネタに対してTVアニメ1話を使って描くところも、パトレイバーらしさのひとつと認知されている。