説明
死を救済だと考える思想のことである。
その根源には四苦八苦の四苦の1つに生があるためである。
生きる苦行から解き放たれるためには、死で救済するというものである。
もっとも死というのも、四苦の1つではあるのだが……。
よくフィクションでは相手を殺す際に「楽にしてやる」というが、この思想とはたぶん関係はないだろう。
関連人物・キャラクター
アニメ・ゲーム
- ヴェーネ・アンスバッハ(Seraphic Blue):同作のヒロイン。世界を救う「セラフィックブルー」として生まれた彼女は教育者のジークベルト・アンスバッハから所謂「ねござん」を中心とする「心を捨てる」教育を受け、世界を救うはずの存在でありながら死を「救済」として捉える矛盾を抱えるようになった。
- ケイン・クルスク/レオナ・クルスク/ジョシュア・クルスク(Seraphic Blue):同作の黒幕である父・母・兄の一家。娘・アイシャが先天性の遺伝子病「ディスピス」によって怪物化、グラウンドの人々に虐殺されるという結末を迎えたことで深い悲しみを抱き、グラウンドの人間への復讐と、世界を滅ぼし子供達が生まれないようにすることで全ての苦しみを無くす「子供達への愛」のために終末を起こそうとする。
- だいそうじょう(真・女神転生シリーズ):『一切衆生の迷いを解く』ために、全ての生命を死に導くことを『救い』としている。
- 御名方守矢(月華の剣士):「死ねる貴様は幸せだ」という台詞がある。
- 終焉を謳うもの(ファイナルファンタジー14):数多の星の種族を観測したことで、『あらゆる生命は終わるもの』と絶望し世界ごと終わらせようと暴走した観測者の集合体。
- ルマリー(ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー):劇中で「唯一の希望、それは死による解放さ」などと物騒なことばっかり言っている。なおルマリー含むチコ達は死んだら星に生まれ変わるので確かにチコ達にとっては救済ではあるが、我々が聞くとなんともインパクトが強すぎるセリフである。
- アローン(聖闘士星矢):LC版では「死は断罪」と考える冥王ハーデスに自身の肉体を完全に乗っ取られる前に「死は救済」として自らの手でロストキャンバスを描いて全生命を皆殺しにする事でハーデスの魔手から救おうとした。
その他
- 上坂すみれ:「死は救済ではない」といった答えに仰天とするコラ画像が一時期流行った。元ネタは『上坂すみれのヤバい○○』スペシャル内の企画「クイズ!うちだゆうま」から。実際の問題と答えは『Q:物事が思うようにいかず、もどかしいさまをことわざて「二階から〜」何?そして内田雄馬は何と答える?』『A:二階からできることはない』といったもの。
関連タグ
反出生主義:生きることが苦痛という点では似通っている。
勝ち逃げ:犯罪者に死の救済を与えるべきではないとする思想から。
臨死体験・お迎え現象:死は救済、への科学的なアプローチの例。特に欧米で盛んな思想である。ただし、自殺をすると地獄的な体験をする、という論説もある。