概要
だいそうじょうは種族“魔人”の悪魔であり、稀少敵である魔人が導入された「真・女神転生」が初出作品という同族内でも古株の一体。
カナ表記が多いメガテン界ではめずらしい全文かな表記の悪魔である。
姿は黄色の僧衣に緑色の袈裟を着けた即身仏で、ドット絵と原画では数珠を手に持つだけだったが3Dモデル導入後は金色の持鈴(密教の仏具)を右手に持つスタイルになった。
初期の関連書籍や「真・女神転生IMAGINE」では死後に入定説が語られ文徳天皇から大僧正位を追贈された弘法大師空海と絡めて解説され、ゲーム内に実装された悪魔全書においては『人を救うべく断食と瞑想のうちに自らの命を絶った僧侶』という説明も見られる。
ゲーム本作では魔人族の悪魔として強力に設定されている。
「真・女神転生」ではレベル99、知力と魔力の値が40というステータスを誇り、エナジードレイン攻撃“デビルスマイル”や厄介な状態異常を引き起こすスキルを持つ。
だが速と体の値が低いので先制をとってジオンガで感電させやすく、防御相性の関係で破魔属性攻撃が通じるので充分に対処できる相手である。
「真・女神転生Ⅲ-NOCTURNEマニアクス」では人修羅とメノラーを巡って交戦する魔人の一体として登場。
今作のだいそうじょうは、全ての存在がいずれ滅び去ることを語り、生ける者が死に抗う様を『迷い』と呼んで『一切衆生の迷いを解く』ことを己の務めとしている。すなわち全ての生命を死に導くことが彼の説く『救い』であり、人修羅に死の救いを与えるために襲いかかる。
戦闘では“瞑想”によるHP、MP吸収で疲弊させて全体破魔・呪殺魔法スキルで敵を即死させていく前半戦と、“喝破”によるプレスターン増加から“煩悩即菩提”による状態異常付着で追いこむ後半戦と苛烈な攻撃を仕掛けてくる。
「ペルソナ3」、「ペルソナ4」、「ペルソナ5」にもアルカナ法王のペルソナとして登場し、全作にわたって光属性に特化したスキルと能力値が実装されている。特にペルソナ3から光属性に変更された“回転説法”(対象の即死確率80%)を覚えるため、戦闘とペルソナ合体両方で活躍する(ただし4以降は継承不可)。
呪怨属性の即死魔法使いのアリスとは双璧を成すが、最大の違いはアリスがコミュ・コープMAX特典であるのに対してだいそうじょうはMAX特典ではないのが大きな違い。
呪怨属性に耐性があり、祝福属性が弱点の相手にはだいそうじょう、逆の相手にはアリスという風に使い分けていくと良いだろう。
ちなみに「法王」は「3」以前は仏教やヒンドゥー関連の神霊や人物で固められており、だいそうじょうが法王に充てがわれているのはその名残なのかもしれない。
リマスター版真・女神転生Ⅲ発売に際して行われた『真3HDベストオブ悪魔』にてマザーハーロットとともに11位にランクインした。