やれ超人強度が何千万だとか 古臭ぇ超人はそういう下らねぇ数値に拘るようだが
完璧だろうが何だろうが 時間に勝てる存在などいないのだーっ!
概要
『キン肉マンⅡ世 究極の超人タッグ編』から登場した超人の一種。
頭部に「魔時角(まじかく)」と呼ばれる特殊な角が生えており、その角を折ることで生涯に一度だけタイムスリップすることが出来る。角の位置は個体によって異なる。
ただし、肉体が成熟する15歳の時を迎えない子供の時間超人が無理矢理タイムスリップを行った場合、後述のエキゾチック物質を制御できなくなる。
前身は残虐超人から派生した変種。一説によればフランスの軍神と呼ばれ、3時間の睡眠の中で数十時間に及ぶ戦術を練り上げたナポレオンも時間超人だったとされる。ナポレオンのトレードマークである三角帽子も魔時角を隠す文字通りの角隠しだったらしく、オモシロ起源説にもほどがある。
なお、実際は刻の神により新しく作られた超人である事が発覚した。
また、時間超人の中にも正義を愛する穏健派と残虐性の強い悪衆の二極に分かれていた。
とはいえ、他にも負のエネルギーの結界に覆われた場所で呪文を唱えて大魔王サタンを召喚したり、相手の血液からその相手と同じ姿・ファイトスタイルを取る分身(本人が死亡していると攻撃を行わない)を生成するなど、悪魔超人の使っていた悪魔霊術を思わせる術を行使できる者も存在する。
世界五大厄のライトニングとサンダーがその「悪行・時間超人」の末裔であり、穏健派の「正義・時間超人」も過去に集落を襲撃し皆殺しにしている。しかし、血脈を絶ったとおもわれた正義・時間超人の生き残りと、意外な場面で対峙することになる。
なお、超人強度は関係無いと言っていた割には超人強度については、悪行・時間超人は2000万越えと完璧超人に匹敵するほど高く、逆に正義・時間超人は200万ほどと正義超人よりは高いが悪魔超人ほど高くは無いと言った所。
なお刻の神の目的が「世界の作り直し」である事から悪行側が本来の想定(高い強度と傲慢な性格)であり正義側は刻の神にとっては失敗作と言える。
エキゾチック物質
本作だけの専門用語ではなく、現実の量子力学にも仮想として名が挙げられている特殊な物質。
要するに通常の原子・分子とは異なる反応を起こす物質であり、いまだ特定できていないダークマターもこれに当たる。別の作品であるが『トリコ』に出てくる一龍の技「マイノリティワールド」も相手自身の体組織も含めたエキゾチック物質(作中で呼称されてはいない)に働きかける技である。
本作においては、時間超人は体内のエキゾチック物質を魔時角の折れた穴から放出することが出来る。この穴は、マグネットパワーの出入り口となるアポロンウィンドウ(地球の鍵穴)の形状をしており、この中からエキゾチック物質をガス状にして出し入れできる。
本来、時間超人は訓練を行ったところで「よし今日はこのくらい噴出しとけばいいか」といった制御が出来るようにはならない。しかしエヴォリューションマウスピースと呼ばれる特殊なマウスピースを咬むことにより、世界五大厄は自在にエキゾチック物質を放出し、加速能力(アクセレイション)と呼ばれる様々な超常現象を起こすことが可能となる。
ただし気体として放出している以上、第三者の介入で分解することは出来なくても散開させることはできる。
時間超人がエキゾチック物質を全て放出しきると、放出過多症と呼ばれる副作用が発生し、1日と持たずに死に至るという。
なお、現実世界における「エキゾチック物質」という用語はタキオン粒子や「負の質量を持つ物質」などの複数の仮想の物質(そのような物質が存在すれば、通常の物質と異なる振る舞いをしつつ、既知の物理学上の諸法則とも矛盾しないが、まだ発見されていない)の総称であるが、時間超人達が使う「エキゾチック物質」が具体的にどれなのかは不明。