山王
さんのう
概要
学校名は山王工業高校。本作のラスボスポジションにあたるチームであり、湘北のインターハイ2回戦での対戦相手。秋田県代表、高校バスケ界の頂点に君臨している。
ユニフォームの色は白。花道は作中でこのチームのことを「ヤマオー」と呼んでいる。選手全員が坊主頭である。
深津ら現在の3年生の入部以来、2年間無敗でインターハイ3連覇を成し遂げた。今年度のチームは弥生が「ほとんど大学オールスター」と評した同校OBに圧勝し、彼女に「過去最強の山王工業かも」と評された。また、彩子には「高校界の絶対王者」と評されている。
去年のインターハイの準決勝で戦った海南を30点差で完勝している。
チーム全員がエース級の実力を備えているが全員飽くなき向上心を持っているため『相手を見下す』『卑怯なラフプレー』『大量の点差が着いてきたから手を抜く』等の行為はしない。それが山王の強さに拍車をかけている。
フルコートプレスディフェンスは伝家の宝刀と称されており、試合終盤でもそれを行えるだけの体力と走力を備えている。
週刊バスケットボールによるインターハイ出場校への総合評価はAAランク。
連載当時に放送されたアニメ版には(インターハイ編前までで終了したため)登場しなかったが、テレビアニメ終了から26年後に公開された劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』にてついに登場。アニメ出演と同時に銀幕デビューを果たした。
秋田県所在、白地に黒字のユニフォームから察せられる通り、モデルはかつて実在したバスケットボールの強豪校・能代工業高校(2021年4月1日に能代西高校と統合し「能代科学技術高校」に改名)。日本人初のNBAプレイヤー・田臥勇太を輩出したことでも有名。
作中では、湘北の大黒柱である赤木をも押さえつけ、流川のオフェンスさえも通じない等圧倒的な力で追い詰めるが、死力を尽くした湘北に僅差で敗北。初戦敗退となった。
部員
※それぞれ個別記事があるため、本項記載の人物詳細については移動をご協力願います。
3年、PG、180cm、背番号4
キャプテン。常に冷静沈着でほとんど動じる事が無い。語尾に「ピョン」と付ける癖がある(その前は「ベシ」)。
3年、C、194cm、背番号7
ゴリを丸くしたような屈曲な大男。
花道からのあだ名は「丸ゴリ」。
2年、SF、188cm、背番号9
チームのエースであり高校No.1プレイヤー。
3年、PF、198cm、背番号5
リバウンド力を買われてスタメン入りのいぶし銀プレイヤー。
花道からのあだ名は「(トーテム)ポール」。
生命線のリバウンド力は確かであり前半は花道を圧倒。しっかりとしたポジション取りは花道を苦しめたが審判にバレないようこっそりユニフォームを引っ張る花道のラフプレーに惑わされリバウンドを許すようになってしまい、最終的にはポジションを取ったものの空中で強引にリバウンドを奪い取られ交代させられた。
実はリバウンド力は河田に劣っていると本人も認めている。
ビデオ研究の段階で花道を『素人くさいの』という見方をし「赤坊主」と呼称していたが、交代直後にはモノローグではあるが「桜木」と呼ぶようになっていた。
3年、SG、180cm、背番号6
本来のスタメンプレイヤーであり、海南の武藤曰く「沢北が居なければエース」と言われる実力者。
前半の段階で沢北と交代。後半はスタートから出場し、前半に一之倉とのマッチアップで体力を削りに削った三井を相手に大量得点をした。
…が体力が尽きた三井を侮り大量失点を許し、最後は4ポイントプレーを献上してしまった。
3年、SG、171cm、背番号8
「スッポン」と称されるタフなディフェンスを得意とする湘北戦で三井対策にスタメン抜擢されたエースストッパー。ただサイズが無い為ミスマッチに適応するまで多少のプレーが必要になる。
我慢の男と呼ばれるガッツの持ち主でマラソン大会で陸上部に勝つ、盲腸炎の激痛に耐えながらテストを完遂し失神して病院送り、河田、沢北、深津、野辺も逃げた合宿から一度も逃げ出さなかったと非常に忍耐力が高い。
深津からイチノと呼ばれている。
1年、C、210cm、背番号15
雅史の弟。兄と違い既に規格外のサイズを持っているが、体重も規格外であり130kgとかなり重い。
花道からのあだ名は「丸男」。
バスケの技術そのものはまだまだ低く、できるプレーはゴール真下に陣取り手を上げた所に来たパスをキャッチし振り向いてシュートとそれだけ。そのプレーもターンする時にボールを下げてしまいボールを失う、肝心のシュートを外すと非常に未熟。
だが210cmの長身+腕の長さでネットやバックボードの底辺に届くサイズと130kgの重量でゴール真下に行くのは阻止出来ないし高すぎてパスカットも出来ないしブロックもまず無理、外したところで兄が押し込んでくると驚異的。だがゴールから離れると何をしていいかわからないし何も出来ない。
経験を積ませるハズが成長した花道に攻守で圧倒され、ゴール下に行けない事でフラストレーションが溜まり花道を押し飛ばしてしまい交代。
後にゴール下の守りを固めるのを主としたうえでコートに戻され最後まで出場し赤木と桜木のマークを攻守のそれぞれで担当。更に下記の堂本の評価を裏付けてしまうかのような存在感ではあったが、最終盤では逆転のロングパスを狙う赤木のスローイングをその体躯で防ぐというファインプレーに近いものを見せた。
堂本五郎(監督)
作中でも若いと称される王者の監督。
「初戦の入りは大事」と言い大学トップレベルのOBを招集して仮想チームを組む、予選からのビデオを集めてしっかり研究、三井対策を怠らないと準備は抜かりなく試合中もダメな沢北を即座に下げる、重大な場面でないタイミングで期待のルーキーを使う、花道のリバウンドが試合を支配してると即座に判断し河田雅史をぶつけるなど非常に采配も優秀。
…だったが終盤の采配は疑問が残り、三井に大量失点を許しているにもかかわらず松本を残し一之倉を戻さない、攻守リバウンドで一切通じない美紀男をゴリのマークにつけ続けた。これではヘルプ前提の雅史の負担が莫大であり、オフェンスも戦力外(これは美紀男も理解していた上での起用ではあるが)。せめてリバウンドでアドバンテージ取れそうな野辺を使うべきであった、他にマシな控え居るだろ。と読者からの評価はよろしくない。
しかし最後は「はいあがろう。『負けたことがある』というのがいつか大きな財産になる。」という名言で死力を尽くした選手達の健闘を称えていた。