「無理はいかんぞ赤坊主。お前には将来(さき)がある。むかってくるなら手加減はできねえ男だ、俺は。」
概要
漫画『SLAM DUNK』に登場するキャラクター。
ポジションはセンター、身長194cm、背番号7(2年時は14)。
湘北戦のほぼ全編において桜木花道と赤木剛憲を以てしてもほとんど抑える事が出来なかった、作中の最強候補に挙がる選手である。
人物
筋肉質で丸みを帯びた体格や坊主頭など、赤木を丸くしたような大男。この風貌のため、桜木から「丸ゴリ」とあだ名を頂戴している。
表情は堅いが、感情の起伏は割と激しい。部内ではゴツい顔をイジる事はタブーらしく、エースの沢北栄治が試合前夜の会話で余計な一言を放った際にはプロレス技による制裁を加えている。また沢北が女性にモテる事を僻んでいる節もあり、試合中に彼がミスした際に「女性ファンが減ったと思う」とネチネチ詰める姿が見られる。
試合中に気合いが入ると「ぶし!」や「うし」と、なんとも言い難い声を発する。
入学当初は165cmと当時の平均身長を下回る小柄さだったが1年間で25cmも急成長し、ガード→フォワードを経てセンターに行き着いたオールラウンダー。
多くのポジションを経験した事で培った多彩なスキルおよび、鍛え上げられたフィジカルの持ち主。
大学のトッププレイヤーから「現時点(高校3年)ですら大学バスケのセンターでベスト3に匹敵する」と評される完成度の高さを持つ。試合で対峙した赤木は神奈川県予選で錚々たるセンター達と渡り合った経験を持っていたが、彼に対し「住む世界が違う」と痛感させ一時は戦意喪失にまで追い込んでいる。
プレースタイル
リバウンド
桜木を地上でのポジション争いで寄せ付けず、空中戦ではパワーで強引に吹き飛ばす強さを見せつける。
ディフェンス
インサイドの赤木に対して、後述の事前研究も後押しする形で完封する。試合終盤では片手間で赤木のマークをこなしつつ、弟が苦戦する桜木のマークを主に担当する1人2役の働きを見せた。
オフェンス
ゴール下、ミドルシュートに加え連載当時(90年代)のセンターとしては類を見ないスリーポイント(3P)シュートと、あらゆるレンジから得点を狙える。
バスケット漫画における鉄板ネタ「センターが3Pシュートを放ち、相手が驚く」の先駆けである。
作中では主にゴール下で赤木を寄せ付けず大量得点を重ねた。
シュートだけでなく、ドリブル等のハンドリング技術が必要な1on1も強い怪物。
数字に残らないスクリーンプレイも得意で、試合終了間際のラストプレーで沢北をフリーにさせる作戦が採られた際には完璧なスクリーンを成功させて得点へ導き、(一時的ではあるが)山王の逆転に貢献した。
メンタル・戦術面
身体面と同様にメンタルにも隙は無く、ポジションが移り変わった弊害によるビッグマンとしての経験不足を事前研究と頭脳で補っている。
- 赤木を完封した守備の大半は事前のビデオで研究した上での動きである。
- 桜木に関しては素人時代の映像しか入手できなかったため「一応注意するように」程度の認識だったが、試合で相対した際には彼の能力を即座に見抜き、リバウンド勝負で「飛ばせてはいけない」事を徹底して押さえ込む事に成功した。
- 試合終盤で花道が背中を負傷した際には山王メンバーの中で唯一彼の異常に気付くなど洞察力も優れており、自身との対決で彼が潰れるのを惜しむように、記事冒頭の台詞を言い放った。
関連タグ
天王寺獅童(河田と同じく突然身長を伸ばし小兵のスキルを持つ巨人となった。)