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編集者:Star God
編集内容:多過ぎる。

「おーほっほほ!どう?驚いたオーレンジャー!私って強いでしょ?じゃ、またね♡」

CV:山田美穂

スーツアクター:吉尾亜希子

概要

超力戦隊オーレンジャー』第40話より登場。

表向きは皇妃ヒステリアの姪という事になっているが、その実態は強大な戦闘能力を誇るマシン帝国バラノイアの美少女型機械生命体。ただし生命体的な要素が少ない事と外見が人間寄りに設計されているためアンドロイドにも近い存在だが、その内面は非常に機械的(後述参照)。

年齢は(長い間眠らされていた事から違う可能性もあるが)ブルドントと同じく人間の年齢に換算すれば10代後半~20代前半だと思われる。

また海外のwikiかつ出典が不明のため鵜呑みにするべきではないが『Villains Wiki(悪役wiki)』によるとマルチーワは約6500万年前にバッカスフンドとヒステリアの手によって作られ帝国初期に数々の征服に貢献したという。戦後は何らかの理由でヒステリアが意図的にスリープ状態にしたと思われる。ソース元

なおリキとは接点が少なく直接の言及もないため戦時中にリキと戦っている可能性は低い(ただし第一世代のマシン獣は全てリキが滅ぼしているので、リキが長い眠りについた後に作られた第二世代のマルチーワは地球ではなく他惑星で活動していたのではないだろうか。とすれば作られた場所も地球ではなく他惑星という事で辻褄は合う。また第二世代のマシン獣は宇宙に逃げたバッカスフンドが全て作っている)

本人の発言によれば前述にもあるヒステリアの指示により次期王妃として地球とは違う惑星(ドローラ星かどうかは不明)で眠りについていたらしく、カイザーブルドントの誕生と共にヒステリアによって起動させられ地球へと降下。火の球となって突如として出現した。

その存在は本編の描写から察するにヒステリア以外は知らなかったようである。

名前の由来はマルチーズチワワであり、劇中でもバラガードがその姿に化けていた。

容姿

伯母にあたるヒステリアとはあまり似ていない。肌は完全に鋼鉄で構成されていて無機物然としているが他のマシン獣と比べると人間寄りな外見とフォルムをしていてロボットには珍しく巨乳でグラマラスな体型をしている(バッカスフンドの趣味だろうか?)。また巨尻である。

ケリスという前例はあったが、彼女のように生っぽさが一切ないのが特徴となっている。

さかのぼること23話でバッカスフンドが息子と一緒に水着の女性(雑誌の写真)に欲情している描写があるので完全な人工物である以上、本人の性癖が彼女の外見に反映されても何らおかしくないだろう。そのためか水着かレオタードを思わせる露出度の高いエッッなボディフォルムをしている。

性格

元からカイザーブルドントには懐くように設計されているのか、AIが逆らえないようにプログラムされているのか初対面から意気投合し、無邪気にはしゃぐ年相応の少女のように振る舞っている。詳しい描写は不明だが主人の命令には絶対逆らわないと思われる(この辺は狸寝入りしているバッカスフンドを蹴飛ばしたり、彼の指示を無視する事があったヒステリアとは対照的である)。

子供の時から我が儘で独善的な性格であり、ある意味で孤独なブルドントにとっては、これほどまでに非常に都合の良い存在(人形)は無いと思われる。

しかし、その本質は夫同様に残酷かつ冷酷なサディストボンバー・ザ・グレートを粛清するカイザーブルドントの行為に「面白そうだから」という理由で便乗し、更に泣きながら命乞いするグレートを兵器に改造して、一時的に正気に戻って苦しむように設定された服従プログラムを埋め込んだり、赤ん坊を人質にとるなどの非道極まりない行為を見せている。

また夫の思想に感化されているのかそういう風にプログラムされているのか、機械生命体を至上の存在と考える一方で生物全体を見下しており、愛する人や仲間以外には至って冷淡。時折、バッカスフンドや夫以上に非情で機械的な部分を垣間見せていた。

ある意味で、どのマシン獣よりも機械らしい性格をしている。

センシティブな作品

前述の通り夫のカイザーブルドントにだけは従順で、超ラブラブな相思相愛の関係にあり、互いに愛称で「マルピー」「プルピー」と呼ぶ仲。見ているこっちが恥ずかしくなるぐらいのバカップルぶりを披露してくれる。

後に最愛の夫との間にブルドントJr.を授かっているが、どういった経緯で誕生したかは不明。

戦闘能力

他のマシン獣達に比べると動きは俊敏であり、搭載されているAIが優秀なのか動作も生物的である。しかし高度すぎる機能(後述参照)を詰め込みすぎたマシン故に体重が重たいのか回避能力がやや低いが、その欠点を補うかのごとく防御力は半端なく高めで、並の攻撃では傷一つ付かないほど頑丈。さらに火の玉と化して生身で大気圏に突入しても無傷で地上へと到達できる程。

また、それまで登場したマシン獣とは比べ物にならない程の戦闘力を誇り、格闘術にも長け、前述の通り高い運動神経と高速スピードで相手を翻弄する全く隙の無いスペック。バッカスフンドより戦闘能力は高いと推測される。

白兵戦はその重量を活かした蹴り技を中心とし、屈強なガンマジンをも蹴飛ばせる威力を持つ。

自身の意思で剣にも弓矢にもなるマルチアロー(ただし初登場時は弓矢として専ら使用されていたので何らかの形で機能がアップデートされた可能性がある)を武器としており、遠距離からの攻撃を得意としている。

またマルチアローから破壊光弾をビームの様にして連射することが可能なほか、手からの破壊光線、牽制用として放たれる投げキッスを放ち、周囲に爆発を発生させる事ができる。

本人とはあまり似てないが恐らく仮の姿である成人女性の「愛」(クレジット表記は"アイ"でムック本でも同じく。また彼女の頭脳であるAIと掛けているともされる。しかし皮肉な事に本当の愛を知らないまま散っていくのであった)への変身能力を兼ね備えており、右目には人間態でウィンクを放つ事によって、それを見た男性を催眠術に掛けて洗脳できる機能が備わっている。

人間態の状態は重力制御しているのか体重がマシン獣の時より軽くなるようだ。

持ち前の戦闘能力を活かしオーピンクキャットファイトを繰り広げ彼女を追い詰めたこともあり二者は身長差がないためか接戦になる事が多かった。またマルチーワより身長が高い星野吾郎二条樹里を力押しで倒せるほど(オーレッドに変身できない際、吾郎はマルチーワと競り合いになり腹部を蹴られ咄嗟の判断で吾郎は彼女の足を掴んだがマルチーワの方が重量はあるため先に転倒するという描写がある。その後は起き上がり吾郎はマルチアローで斬りつけられてしまった)。

最大の必殺技は愛する夫・カイザーブルドントと一緒にハート型の閃光となって体当たりするネーミング的にもビジュアル的にもどこかで見たことがある愛の共同作業(合体技)『ラブラブペアアタック

このように明らかに他とは一線を画した多彩な能力を有しているが、恐らく彼女を製作したであろうバッカスフンドが、何故ここまで多種多様な機能を積み込んだかについての目的は不明(そもそも外見も仕草も人間寄りのため、他のマシン獣達より破格に良い条件で製造されたのは確かである)。

かくも完全無欠の彼女だが日本一の男…ではなく三浦参謀長とは相性が悪いらしく催眠術が通用しなかった上に本来の姿になった上での格闘戦でも退けられていた。三浦が徹底的に分析した成果とも言える。

またAIの仕様なのか剣投げに弱く、等身大や後述の巨大化時もマルチアローを弾かれて敗北している。

最期

地球征服後から半年後に行われたオーレンジャーたちとの最終決戦において、カイザーブルドントと同じく『超力ダイナマイトアタック』で大ダメージを負ったため、最後の手段として夫と共に自力で巨大化。その時に転がりながら奇襲攻撃を仕掛けるという珍妙な技を披露する。

オーレンジャーの4大ロボと壮絶な戦いを繰り広げるが、途中で加勢したレッドパンチャーやタックルボーイによって形勢逆転され、オーブロッカーが等身大の時と同じくマルチアローの発射時にある数秒の隙を突いて剣を投げつけ怯ませ、最後はキングピラミッダーの『スーパーレジェンドビーム』の直撃を受け、無言のままオーバーヒート状態で愛するブルドントに寄り添いながら本当の機械人形のように倒れて爆散した。

なお巨大化時は性能がグレードダウンするのか等身大の時より口数も明らかに減っていた上に重量が増すのか動きも鈍っていた。またマルチアローを当初は剣の状態に変化させていたが破壊される手前では弓矢の状態に戻している

海外版での設定変更

サバン版『パワーレンジャーZeo』ではPrincess Archerinaという名称でPrince Gasket(カイザーブルドント)が彼女の主人となっている。前述のPrince GasketはPrince Sprocket(ブルドント)とは別人設定になっているため成長前の姿をしたブルドント(Prince Sprocket)がマルチーワの義兄弟という扱い。また日本版では存在自体が語られなかった父親のKing Aradonが台詞のみだが登場。Queen Machina(ヒステリア)はここでも伯母という設定。編集の都合上、日本ほど絡みがない。King Mondo(バッカスフンド)は伯父(義理の父親)という事になっており、こちらでは逆にマルチーワとの接点がヒステリアより多い(当然ながらマルチーワの登場は劇中だとバッカスフンドの死後のため二者に一切絡みはない)。

母親の存在に関しては日本と同様に最後まで明かされる事はなかった(そもそもロボットなので肉親という概念自体は本来存在しないが)。

また州の法律上、従兄弟同士の結婚は認められないため二人は他人同士という設定。出自などに謎が多い点は日本と同じだがこちらでは国民性の違いか、ぶりっ子な性格はオミットされており編集の都合か史実で見せたような残虐性は薄れていてお茶目な性格になっており、やや好戦的な範疇にとどまっている。要するにラミイに近いキャラクター設定に変更されたのである。

また日本版では見せなかった身体を量子化して物に忍び込むという技やテレポートも披露している。なお、こちらでは子供を作っており死亡もせず主人や他の身内と同様に生存してKing Aradonの命令により別の惑星へ左遷された。(バンドーラ一味を想像していただければいいだろう)。

余談

当作品に関わっていた髙寺成紀は彼女に対して思い入れが強く、造形スタッフに頭部を何回も作り直させた。また宇宙船78号に掲載されていた阿部統による自作のフィギュア(正式にマルチーワの商品化はされていない)やコラムに掲載されていたイラストでは魔法少女を思わせるデザインであった。本人によるホームページのコメントによれば今見るとCCさくらっぽいデザインとの事だがオーレンジャーはCCさくらより数年前(連載開始はマルチーワの登場時期)のため先見の明があったとされる)

しかし決定稿では前述のデザインとは真逆かつ実写よりも太ましい体型のデザインとなっている。何故こうなったかの経緯については未だに不明でデザイナーも黙秘し続けている

編集者:Star God
編集内容:多過ぎる。