データ
概要
初代から存在する技。
キノコの胞子を浴びせ、敵をねむり状態にしてしまう技。
その命中率は驚異の100%である。
ほぼ全ての催眠技の上位互換であり続けている破格の技だが、キノコのほうしだけあって、初代から第2世代まではパラセクト系統の専用技で、習得できるポケモンはやはりきのこポケモンのキノガッサ系統・モロバレル系統・マシェード系統・リククラゲ系統・アラブルタケのみ。奇しくも新規の使用者=新しいキノコポケモンが登場した世代はいずれも奇数世代である。
なお、キノガッサだけはレベルでは習得できないため、キノココのまま覚えるまで育てる必要がある。
ちなみにマシェード系統はねむりごなも覚える。どんだけ眠らせたいんだお前。
この性能で先手を取られると何も出来ずに一方的にタコ殴りにされるのがほぼ確定してしまうため、習得できるポケモンの大半は素早さの種族値が低めに設定されている。
第9世代にはきのこでありながら脅威の素早さ100を誇るリククラゲが登場したが、彼は変化技が後攻になる特性「きんしのちから」の効果でこの技を使うと確定で後攻になるため、事実上の最速はキノガッサの70である。
もっとも、素早さの関係を逆転させる技「トリックルーム」の存在により、ポケモンにおいて「遅い」は長所でもあるため、モロバレルなどはむしろその遅さを活かして存分に暴れている。
他にも特定条件下でステータスの実数値が一番高いものを底上げする「こだいかっせい」を持つアラブルタケも、どう育成しても底上げするステータスに素早さが選ばれない種族値になっており、世代が進むにつれてこの技を新規取得させる際の苦心が見てとれる。
第6世代以降は、「粉による技」という性質の都合上、くさタイプや特性「ぼうじん」「そうしょく」、持ち物「ぼうじんゴーグル」によって無効化されるようになったものの、未だ警戒が必要な技と言えるだろう。
なおリククラゲは特性でぼうじんやそうしょくを無効化出来るので対峙した時には注意。
対戦でキノガッサやモロバレル、アラブルタケが出てきた場合まず警戒したいのはこの技。
さらにキノガッサとアラブルタケは攻撃面、モロバレルは耐久面が優秀な事もあり、無対策だとそのままなぶり殺しにされかねない。パラセクトについては「トリックルーム」との相性が良いので、トリパにいるならこちらも要警戒だろう。
また、パラセクトやキノガッサはこれに加えみねうちも覚えることから、捕獲要員としての需要が極めて高くこちらで重宝するプレイヤーもいる。
バトルアリーナではこの技が判定勝ちを狙うのに有利である。「キノコのほうし」「こうそくいどう」「そらをとぶ」を覚えたドーブルの場合、先制で落とされる、「ふみん」「やるき」「ラムのみ」「カゴのみ」などの催眠対策をされるなどの例外を除き、安定して判定勝ちを狙えるため、特に素早さの種族値に優れるポケモンの少ない序盤に役立つ。
ちなみに、ねむり状態を誘発する技で命中100%なのは他にあくびのみ。
こちらは対戦相手に交代を促す側面を持ちこの技とは使用用途が異なるほか、キノコポケモンは覚えないためあまり関係の無い話である。
尚、英語名は「Mushroom Spore」ではなく「Spore」。特性のほうしは「Effect Spore」と言うので混用しないように。
関連リンク
他粉技
他ねむり状態にする技