概要
『Fate/Grand Order』に登場する巨大潜水艇。大西洋異聞帯で入手した神の遺産テオス・クリロノミアを最大限に活用し、シャドウ・ボーダーをコアユニット、ネモのノーチラス号を竜骨として組み込んでいる。
「巨大」の名が示す通り、艦内容積は原子力潜水艦以上の広さを誇り、各種機能的にも最早イージス艦と言っても差し支えないレベル。さらに内部は魔術によって拡張・圧縮されているため、内容積は大型タンカーや豪華客船クラスに広い。
そもそも潜水艇という言葉は、軍用・民間の小型水中船を示すものであるため、巨大とついた時点で矛盾している。まさに「お前のような潜水艇がいるか!!」である。
大西洋異聞帯からの帰還後は「ネモの宝具」であるノーチラス号の部分を現実の部品と置き換えることでストーム・ボーダーを完全に現実の存在とすることと、ノーチラス号の独立運用を可能とするための改修を進めている模様。
性能
未だに多くの性能が未知数であるが、コアユニットにシャドウ・ボーダーやノーチラス号を組み込んでいる為、虚数潜航や異聞帯との境界である嵐の壁も突破が可能となっている。
正確にはその大きさゆえ虚数空間には気軽に潜れないが、魔力障壁があるうえ推進力が莫大であるため、ブリテン異聞帯を覆う次元断層たる光の壁に対しても次元間の摩擦に耐えて突破できる強度を誇る。
当然サーヴァント級の攻撃にも耐えられるレベルだが、敵のインフレ具合も同様に跳ね上がった関係で、作中では変わらず幾度も沈みかけるピンチに陥っている。
また基本的には海を移動する船舶であるが、高速飛行機能も備えており、6章辺りからは空中での活動がデフォルトとなっている。
特に初披露となった原初の機神戦では、ローマの支援により時速2万9000kmの超高速・超音速を実現し肉薄。虚ろを斬る者を送り届けた。
ただし、当然ながら機体や搭乗員の負担を一切無視した無茶であるため、基本的には一般的な飛行船程度のスピードで航行している。
武装
- 魚雷発射管
位置も門数も不明だが少なくとも2門は確定。通常魚雷から音響探知型の誘導魚雷、対艦ミサイルに特殊音響魚雷と色々発射可能。
- 特殊音響魚雷
ネモ曰く「疑似魔力放出でかっとび、トリトンの法螺貝の如き衝撃で全身を粉砕する」魚雷。要するにスタングレネードの拡大強化版。
- 熱源式デコイ
名前の通り、放出型の熱源デコイ。エネミーのラミア・オリジンが、ストームボーダーのエンジンから発する熱を追尾して攻撃してくるのが分かった為放出され、見事にその役目を果たす。
- 霊基チャフ
深層突入直前に、ダ・ヴィンチちゃんによって作られた特殊なチャフ。ストーム・ボーダーと同じ霊基をもち、ばらまくことで自艦の位置を誤認させる。「チャフ」とついているが、性質としては質量を持った残像のほうが近いかもしれない。
- 霊子砲
原初の機神まで武蔵を届ける際に使用した援護武装。詳細不明。
- 射出型霊基ポッド
『南溟弓張八犬伝』で披露された新装備。
内部にサーヴァント一体の霊核と魔力を格納し、射出先で実体化させ派遣作戦行動を行える代物。すぐ魔力切れを起こすため活動できる時間は少ないが、その場合自動で霊核を再収納・保存し、ボーダーへ帰還できる機能付き。
現在は「単独行動」スキルで現界の維持に長けたアーチャークラス用のみが作成されている。
- 人理定理・未来証明(ヒュームバレル・レイプルーフ)
『黄金樹海紀行ナウイ・ミクトラン』で披露された新装備。『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』で入手した「聖剣のエッセンス」を元に建造された主砲。
使用時はストーム・ボーダーの前半艦首部分が左右に分割展開。2本の導線の間にビーム上の聖剣が形成され、それを発射する。端的に表現すると、船体を砲身とした超巨大ビームキャノンである。
素材が素材だけに、対象の「地球に対する脅威度」に比例して地球からバックアップを得ることができ、人類にとっては無尽蔵に等しい出力を誇る。
欠点として、その出力は対象の「地球に対する脅威度」に大きく左右されるため、使う対象を間違えると単に見た目がすごいだけのビーム砲にしかならない。
- メリュジーヌ専用射出カタパルト
その名の通り、メリュジーヌ(ルーラー)が宝具を使用する為の出撃用に増設された。
ちなみに自己負担であるらしく、竜である自身の爪や鱗、涙等をダ・ヴィンチに高値で買い取らせたらしい。
関連タグ
虚数潜航艇シャドウ・ボーダー……コアユニット
ネモ……艦長
虚栄の空中庭園、我が儚き栄光よ……同じく空中移動拠点としての機能を有する超巨大宝具。
外部リンク
虚数潜航艇シャドウ・ボーダー - TYPE-MOON Wiki
異星の神強襲によるノウム・カルデア壊滅後は、主人公たちの第4の拠点として機能している。
事前に異星の神による強襲を予測していたシオンによって霊子演算装置「トリスメギストスII」や守護英霊召喚システム「フェイト」など主要な設備はこちらに移設されており、カルデアとしての機能はほぼそのままに、移動要塞として機能している。
魔術による空間の拡張・圧縮によって内容積などはノウム・カルデアの頃と遜色ないようで、拠点をこちらに移して移行もサーヴァント達への福利厚生は特に変化がない。