炊飯器とは、家庭の食卓に暖かいご飯を届け人々に笑顔を与える調理器具のひとつ。
解説
家電製品の一つで、主に米飯を調理するために使用される電器の一つ。
電器のものがメジャーだが、かつてはガス式が主流であり、ガス炊きもまだ細々と生きている。
多機能化により、あまりに便利すぎて神器と呼んでしまう人もいたりいなかったり。
NHKスペシャル 新電子立国 第2回 マイコンマシーン(マイコンジャー時代)でどのように炊くかの解説を行っている(4:3画角なのでかなり前になった)。この後IH、厚釜 銅釜などいかに飯をうまく炊くか、パサパサにならず保温臭くならないかの進化がいまだ止まらない。
構造
外釜と内釜の二重構造になっており、内釜に水と生米を入れ、外釜に熱を伝導・反射させることで内釜全体を熱し、米飯を炊き上げる構造になっている。
内釜には生米と水分の目安量が刻印されていることが多く、分量と米の砥ぎ方さえ間違えなければ誰でも美味しいご飯を炊くことが可能となっている親切設計。
開発前夜にはあのソニーも開発を行っていた。他メーカはニクロム線とサーモスタットによる炊飯制御をしたのに対し、アルミ電極をコメに対し直接渡し水の電気抵抗を熱源にするもので、残念ながら世には出なかった。
家電の電子化が進む中で、炊飯器も着々と電子化を進めている。
近年では内釜の材質や熱伝導方法を、メーカー各社がこぞって工夫し、高いものでは10万円はくだらない高性能炊飯器も登場するなど、目覚ましい発展を遂げている。
万能調理器具
近年の料理研究の中で、電子レンジに匹敵する万能器具であることが解明された。
以前から炊き込みご飯や赤飯、ピラフといった米料理への利用はなされていたが、最近になってそのレパートリーを一気に増やしている。
具体的にはカレー・シチュー・味噌汁・パン・ケーキ・煮物・焼き芋・ローストビーフ・フライドチキン・パスタ……等々。
研究が進むにつれて、よほどの無理難題でもなければ大体のメニューはこなせてしまうようになってきている。
しかし、他機能化が祟って本命の炊飯機能が劣化したり、なにより前の調理の臭いが残って米の風味を損なう欠点も愛好家から指摘されている。
今後の料理家や家電メーカーの研究に期待しよう。
愛称(現在)
タイガー魔法瓶 炊きたて 参入時からの愛称
象印魔法瓶 極め炊き他 ランクで使い分け
パナソニック おどり炊き
日立 ふっくら御膳
東芝 真空IH 自動式電気釜成功1番乗り外釜と内釜の間にコメの量に応じた水を入れることでヒーター加熱時にその水が蒸発しサーモスタットが働いた時が炊飯完了となった。(ごく初期の炊飯制御)かまどにつきっきりの炊飯から解放され、特にアパート住まいには欠かせないものとなった。ただし中パッパの強火力にはできなかったので専業主婦(当時)たちはおいしいご飯を求めてガス炊飯器での炊飯をする家庭も多かった。(当時は600Wのニクロム線だったが、今は5合炊きでも1000WのIHヒーターで中パッパ制御ができるようになった。)
戦前のアパートは端島にあるようなあらかじめ竈と煙突をそなえて建築されたが、昭和40年代の住宅不足により建設されたアパートは鉄筋コンクリート造でも火の始末に問題のある竈は設置されず、代わりに炊飯器、ガスレンジ、冷蔵庫を設置できる設計での台所が主流となりガスレンジ、炊飯器とも設置可能な2口ガス栓や台所専用電源配線がなされた。このころは戦後の電力不足が解消されつつあり夕方の炊飯でも問題なくなった。(但し、家の契約アンペアを超えてブレーカーを落として停電するのはよくあった。)
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レプリカ先生:見た目のモデルが炊飯器