概要
1966年7月17日に放送された、『ウルトラマン』の記念すべき第1話。
地球人とウルトラ戦士達の長きに渡る歴史の始まりとなったストーリー。
第1話予告
深夜の竜ヶ森に怪光を発する青い玉と赤い玉が次々に飛来した。
M78星雲の宇宙人がハヤタに言った。『私の命を君にあげよう。そして平和のために働こう』と
来週のウルトラマンにご期待ください。」
あらすじ
パリを本部とする国際科学機構の日本支部に、科学特捜隊という5人のメンバーがいた。
彼らは、あらゆる怪事件に対応し、宇宙の侵略から地球を守るという重大な任務を持っていた
<OPナレーション>
科学特捜隊のハヤタ隊員は竜ヶ森上空を小型ビートルでパトロール中に青い球体を発見した。
ハヤタは追跡を開始するが、突然飛来した赤い球体に衝突して命を落としてしまう。
赤い球体の中に吸い込まれたハヤタは、M78星雲からやって来た宇宙人と名乗る銀色の巨人と対話した。
宇宙人は宇宙怪獣ベムラーを宇宙の墓場へ護送中に脱走され、それを追って地球にやって来たことと、
自分の過失でハヤタを死なせてしまった代償に自分の命を与え、一心同体となって地球の平和を守ることを語った。
そして宇宙人は、ハヤタにベーターカプセルを渡した。
翌日。青い球体が隠れた竜ヶ森湖へハヤタの捜索にやって来たムラマツキャップ達の前に、湖からベムラーが出現した。
復活したハヤタは、キャップに「ウルトラ作戦第一号」でベムラーを空と水中から両面攻撃することを提案。
潜行艇S号で湖底に潜むベムラーを発見するハヤタだったか、危機に追い込まれる。
なんとか潜行艇から出たハヤタはベーターカプセルのスイッチを入れた。
すると100万ワットの輝きと共に、銀色の宇宙人に変身した。
M78星雲の宇宙人からその命を託されたハヤタ隊員は
ベーターカプセルで宇宙人に変身した。
マッハ5で空を飛び、強力なエネルギーで
あらゆる敵を粉砕する不死身の男となったのだ。
それ行け!我らのヒーロー!
<ナレーション>
戦いの末、宇宙人はベムラーを撃退した。
科学特捜隊の仲間達と合流したハヤタは、M78星雲の宇宙人の彼を『ウルトラマン』と名づけた。
ここにウルトラマンの物語が始まったのである!
余談
- 竜ヶ森湖でキャンプ中の若者達が明るくうたっていた歌はフォークグループザ・ブロードサイド・フォーの「星に祈りを」である。
- 制作順としては9番目に作られたシナリオで、実際に制作が行われたのは第5話目。ちなみにシナリオ・制作共に第1話はバルタン星人初登場の「侵略者を撃て」。
- 初期の脚本によると、ベムラーを倒したウルトラマンがいつの間にか姿を消し、ハヤタが木にぶら下がっている状態で見つかると書かれている。
- ウルトラマンが放送される一週間前に放映した「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」の最後で第1話が予告された。
- 2004年公開の映画『ULTRAMAN』は、もしこの物語が現実でおきたら…という想定で作られた一種のリメイク作品となっている。
- 映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』の冒頭で、幼少期のマドカ・ダイゴ、アスカ・シン、高山我夢の三人が本エピソードをカレーを食べながら視聴している。
- ウルトラマンがハヤタの乗る小型ビートルに激突してハヤタを死なせてしまった場面は、ファンからはウルトラ業務上過失致死やウルトラ不祥事(及びウルトラ不祥事隠蔽)と呼ばれ、しばしば突っ込まれている。
- ベムラーの飛来した「竜ヶ森」という地名は、以降のウルトラシリーズでも度々登場している。
関連タグ
円谷プロ ウルトラシリーズ ウルトラマン 初代ウルトラマン ウルトラ作戦第一号 ハヤタ・シン 科学特捜隊 ウルトラ怪獣 ベムラー
神永新二:『シン・ウルトラマン』の主人公。誕生日が1986年7月17日であり、本話の本放送日と月日が一致する。
光を継ぐもの、バディゴー!:ウルトラシリーズにおける元号最初のエピソード。