概要
『図書館戦争』の世界における表現の自由を守るための組織・図書隊のなかでも、とりわけ優秀な防衛員から構成された精鋭部隊のこと。「ライブラリー・タスクフォース」とも呼ばれる。
メディア良化隊と頻繁に銃撃抗争を重ねている都合、日本で最も危険な職業であり、その戦闘力は実戦経験込みで自衛隊や警察を凌ぐといわれるほどである。
主なメンバー
関東図書隊では50名強の図書特殊部隊員が所属し、5〜6名ごとの班(堂上班は4名)で構成される。
詳しくは堂上班も参照。
- 玄田竜助…図書特殊部隊隊長(三等図書監→一等図書監)
- 緒形明也…図書特殊部隊副隊長(一等図書正→三等図書監)
- 進藤…図書特殊部隊No.1スナイパー(一等図書正→三等図書監)
- 堂上篤…堂上班班長(二等図書正→一等図書正)
- 小牧幹久…堂上班副班長(同上)
- 笠原郁…堂上班班員、図書特殊部隊紅一点(一等図書士→図書士長→三等図書正)
- 手塚光…堂上班班員(同上)
選抜基準
防衛員なら誰しも選抜されるわけでなく、適性と隊に見合った十分な資質や能力が要求される。
防衛部のなかでもあらゆる業務に精通し、高い戦闘力とずば抜けた優秀な能力をもつ防衛員から選ばれる。また、図書隊員としての高い意識はもちろん、チームワークを重んじる組織であるため、社会性や協調性も必要とされる。
選抜者は主に上官によって推薦され、稲嶺和市司令のもとに拝命する。
防衛部である程度の経験を積んでから転属になるのが普通で、郁と手塚の両名が新人訓練終了後に直接配属されたのは異例である。
主な仕事内容
通常の図書館業務から大規模制圧戦まで、全業務を担う。
図書館業務ではリファレンスなどの司書的業務、大規模制圧戦では良化隊との攻防戦などの戦闘が主となる。平時は基地に駐屯し、市街哨戒のほか各図書館の要請に応じて出勤する。
図書館の警備や見回りなどの業務と訓練は、班ごとにローテーションを組んで行う。
図書館で起きる事件(痴漢や盗難など)に関しては、時として囮捜査を実行し、不審者や犯人の確保に努める。
敵である良化隊は武装弾圧を厭わないため、場合によっては彼らとの抗争で死傷者が出ることもある。その危険性は、自衛隊や警察を上回るといわれるほど。
戦闘訓練
良化隊など表現規制に賛同する組織・団体に対応するためにあらゆる戦闘訓練を積む。
主な訓練内容は、ハイポート(銃を抱えて走る訓練)、格闘技訓練、リぺリング(降下訓練)、100m走、荷担ぎ訓練、射撃、野営、対催涙ガス訓練など、基礎体力づくりから実践演習まで多岐に渡る。
戦闘装備
主な個人装備は、防衛員と同じく自衛隊払い下げのP220拳銃や9mm機関けん銃などに加え、89式5.56mm小銃やM24SWS狙撃銃である(いずれも世論の都合、死傷者発生を防止するために弱装弾を装填している)。
訓練では64式7.62mm小銃をハイポート時に使用する(防衛員含む)ほか、任務によって無線機やファーストエイドキットの携行、防弾仕様の大盾を使用することもある。その他UH-60JAヘリコプターや化学兵器によるテロを想定した防護服なども配備されている。
戦闘時には防衛員、図書特殊部隊員ともに機関拳銃または自動小銃を装備し、オリーブドラブ色の戦闘服に戦闘用ヘルメットとボディアーマー、エルボーパッドとニーパッドを着用するスタイルが基本である。