「誰? 誰や? 今の誰?」
演:安倍乙
概要
『仮面ライダーガッチャード』の登場人物。
同級生の錆丸とは付き合いが古く、彼を「サビー」と呼ぶなどボケとツッコミの関係。
錆丸共々、宝太郎がガッチャードであるのは知らなかったようである。
人物像
誰に対しても明るく分け隔てなく接する器量を持つが、妙な所で図々しく他人の功績に便乗しようとしたり、逆にチームでの功績を独占しようとするちゃっかり屋な面も持つ……と、良くも悪くもステレオタイプな関西人。
また「実家が裕福ではなく、母親に楽をさせてやろうと錬金術で《金》を作るために錬金術師を志した」と発言している……が、宝太郎にケミーを売りつけようとするシーンなどもあり、ただ単にお金好きな節がある。
宝太郎を「お宝ちゃん」の愛称で呼んで可愛がっており、当の宝太郎もフィーリングが合うのか、彼女を「蓮華お姉さん」と呼び慕っている。
錆丸と比べて錬金術に関する知識や言動を見せる場面が少ないが、むしろ蓮華の本懐は抜群のコミュニケーション能力の高さと肝の強さである。
前者の場合は相方の錆丸の会話のサポートは勿論、何かと1人で重荷を抱え込み孤立しがちなりんねに寄り添う、錬金術師として未熟の宝太郎にも気さくに付き合うなどの器量として露になる。
後者は時に立場と美学を理由にスタンドプレーに走りがちな黒鋼スパナや、組織の(長年培って硬直化しつつある)掟と規範ばかりを重視し、高圧的かつ傍若無人な態度を見せる釘宮リヒトなど、上役を相手に物怖じせずに反論できる度胸として発揮される。
彼女の上記の気質は、二足のわらじ故に身動きが取れないミナトに代わり、錬金アカデミーの人間関係の潤滑油を務めている。
第9話では修学旅行のため宝太郎から、ホッパー1以外の彼が持ってるケミーとライザーを預かっており、ジャングルマルガムの襲撃の連絡を受けた際には錆丸と一緒にゴルドダッシュに乗って、京都まで駆けつけてケミー達を渡しており、決める時は決めるタイプでもある。
また、生徒の立場もあるだろうが錬金術師でありながらも、掟に囚われ過ぎないフラットな視点の持ち主であり、第11話では釘宮が宝太郎に放った正論とも暴言とも判別し難い命令に、真っ先に反論し宝太郎を擁護した。
余談
- 演者の安倍氏は「劇団4ドル50セント」のメンバーであり、同劇団からの出演者は『仮面ライダーセイバー』で富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダを演じた青木瞭氏、『仮面ライダーギーツ』で浅利切人/仮面ライダーターボンを演じたうえきやサトシ氏に続き3人目となる。
- また、レギュラーキャラクターの設定に「関西出身」と明記されたのは『仮面ライダーW』のヒロイン・鳴海亜樹子(大阪府出身の設定)以来14年振りとなる。演者自身も大阪出身である。
- それを象徴するかのように、第3話では彼女が以前被っていたものとよく似た、たこ焼きの被り物を被って登場した。