ガンダムダブルオースカイメビウス
がんだむだぶるおーすかいめびうす
「全力でいくよ!トランザムインフィニティ!!」
概要
『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』に登場する、心身ともに成長したミカミ・リクの新たな愛機。
2年前の時点で使用していたガンダムダブルオースカイのカスタム機であり、新武装のアームドウイングバインダーを始め、大幅なパワーアップを果たしている。
ハイマットフルバーストが使用可能等、ダブルオーガンダムにデスティニーガンダム要素を合わせたダブルオースカイにフリーダムガンダムとストライクフリーダムガンダムの要素が追加された機体。
今までは「ダブルオー+デスティニー」だったスカイに、更に「フリーダム・ストライクフリーダムの共通要素」を追加して改めてカスタムし直したガンプラである。その為、恒例のヴォワチュールリュミエールとGNドライヴによる光の翼は尚も健在。
各種主人公機の要素をふんだんに追加して新調された武器を手に現在もビルドダイバーズの仲間達と暴れ回っているとの事。
基礎構造はそのままであり、ラッシュポジションやアストレイノーネイムに付けられた胸の傷もそのまま。アンテナや爪先等、全体の各所に細かい変化がある程度で形状に大差は無いが、カラーリングは白をメインとしたモノに変更されており(赤が廃され、額や腹部がダークブルーで塗られている為、ガンダムAGE-FXの様な独特の印象を与える配色となっている)、以前のダブルオースカイとは全く違った印象を受ける。
ガンプラなので大した意味は無いが、地味に少しだけ軽量化していたりする。逆に全高は変化無し。
リクの技量大幅向上とこちらの性能向上により、以前『ガンダムビルドダイバーズ』時代では発展途上だったリクのダイバーとしての道は1つの完成を見たと言える。しかし、本人に向上心がある限りダイバーに100点は存在しない。リクはこのダブルオースカイメビウスを駆り、まだまだ成長していく事だろう。
武装
アームドウイングバインダー
本機の最大の特徴と言える、フリーダムとストライクフリーダムの装備から着想を得た複合装備(ホビー雑誌にも記載があり)。
元のスカイにあったバスターソードとロングライフルの機能を引き継いでおり、大振りだった2つの武装を見直して一回り小型化、大型のビーム刃を発生させるメビウスアロンダイトとメビウスビームキャノンに変形する。ビームキャノン時はビームライフルとの連結によって更に威力が向上する。
背部への懸架時は追加ウイングユニットとしても機能する他、前後に折り曲げる事でビーム砲4門を展開したハイマットフルバースト形態に移行する。ビーム色は上が赤(バラエーナ)、下が黄色(クスィフィアス)に設定されている。クスィフィアスの様な実弾レール砲では無くビーム砲である。
近接武装としてはダブルオースカイより取り回しを向上させ、遠距離武装としては機能と砲門を追加して火力を底上げ、更にウイングユニット機能を持たせる事で未使用時のデッドウェイト化を防いでいる等、ダブルオースカイの弱点をこれでもかと潰した武装になっている。敢えて欠点を言うなら、これを失った場合の戦闘能力低下が顕著な事位だろうか。
ビームライフル
Eパック方式を採用した標準的な射撃武装で、同型のものを2丁携行する。
銃身下部にはメビウスビームキャノンとの連結ギミックを持つ。非使用時は2丁を連結して後腰部に懸架する。構造上は無限連結可能。ダブルオースカイのモノと似ているが一回り小型になっており、2丁化による取り回しの悪化を防いでいる。ビーム色は以前と同様緑。
フリーダム→ストライクフリーダムのライフルの変化の様に、フォアグリップが廃され2丁になっている。余談だが、基本的に本機は何故かダブルオースカイにストライクフリーダム要素がプラスされたイメージを持たれている事が多いが、実質ストライクフリーダム独自の要素はこの2丁のライフルとライフルの連結要素のみ(「ハイマットフルバースト」は固定ビーム砲4門なのでどちらかと言えば初代フリーダム要素の方が強い)であり、この点はストライクフリーダム要素がそこまで無い三蔵ストライクフリーダムガンダムに通ずるモノがある。
メビウスドライヴユニット
スカイドライヴユニットの強化版で、外観に変化は無いがその出力は以前よりも遥かに増している。
光の翼の色はクリアグリーンに変更されているが、これはデスティニーの色でもストライクフリーダムの色でも無いオリジナルとなり、寧ろ1番メインであろう『00』からの0ガンダムのGNフェザーに近く、GN粒子のカラーと言える。緑色の翼は、嘗てガンダムダブルオーダイバーエースが発現させたモノを彷彿とさせる。
スカイブレイザー/スカイレガース
用途は変わっていないがダブルオースカイのモノより大型化されており、恐らくは原型より強化されたものと思われる。こちらのエフェクトも緑色に変更された。
ジョイントが1つに減っている為、HWSのマルチミサイルランチャーは付けても安定しない。
ダブルオースカイから引き継がれた武装
頭部バルカン砲
ダブルオースカイより引き続き装備。ビームサーベルに付随する装甲の色は白に改められている。バルカンについては劇中未使用。
トランザムインフィニティはメビウスドライヴユニットへの改修により大幅に出力が上がっていると思われる。
尚、劇中未使用に加えて武装が変わっている為、ハイヤーザンスカイフェイズを使用した場合どうなるかは不明。使用可能かも描写がないが、機体がこれと違い改修機ではあるため引き続き使えると思われるが、別機体扱いとされ必殺技も変わっている可能性もある。
活躍
第24話の「ロータスチャレンジ Verエルドラ」にて、ヒロトのジュピターヴガンダムの前に現れ記事冒頭の台詞と同時にいきなりトランザムインフィニティを発動。その圧倒的出力でジュピターヴを翻弄するが、コアガンダムⅡの最大の特徴であるプラネッツシステムにリクもまた翻弄され、互角の戦いを繰り広げる。ガンダムTRYAGEマグナムの介入により戦闘は終了、その後はBUILD DiVERSの必殺技によるロータス要塞粉砕を目の当たりにし、驚愕する様子を見せた。
26話でも出番は少ないながら登場。アルスの艦隊を相手に戦う。途中モビルドール・サラ撃墜により脱出したサラを回収後、コアガンダムⅡと共にアルスへの最後の一撃を決めた。
2020年12月にHGBD:Rブランドで1/144スケールで発売。
なお、かなり早い段階で発売は発表されていたが、名称は第24話まで伏せられていた。
(まあ、胸の傷が造形されていた事からリクの機体であることはバレバレだったが。)
そしてこの機体、ダブルオースカイの「決定版」と言えるレベルで付属品が非常に豪華である。
本体とギミック満載の武装ユニットに加え、クリアグリーンに変更されたハイヤーザンスカイフェイズのエフェクトパーツと、この時点でも結構大盤振る舞いな気がするが更に、何とビームライフル・バスターソード・ロングライフルを含めたメビウスでは使わないスカイのパーツ一式が後述のバスターソードエフェクトを除いて全て揃っており、色違いのダブルオースカイとして組む事も可能。
流石にバスターソードのビームエフェクトはスカイメビウスには付属しないが、ダブルオースカイの方に余剰を含めてバスターソード用ビームエフェクトが2つ付属するので、ダブルオースカイを持っていればその余剰パーツでフォローする事が出来る。
本体そのものはダブルオースカイの流用の為、ラッシュポジションや背部3mm穴も健在でHWSもバックパックに限り装備可能。
スカイとスカイメビウスを揃えれば遊びの幅が広がる事は間違い無いだろう。
余談
- リク共々出番は多くなかったものの、過去の続編作『ガンダムビルドファイターズトライ』では見ることがなかった前作主人公の成長した姿と機体を見ることができたということでその人気は高く、他のRe:RISE関連共々ガンプラは一瞬で店頭から消滅した。
- カラーリングにガンダムAGE-FXの要素がみられると前述したが、リクは後の作品『ガンダムビルドメタバース』にて本当にAGE-FXから着想を得た部分を持つガンプラを作り上げることになる。