CV:松本保典(ドラマ)/草尾毅(ゲーム初代声優・OVAアニメ)/梶裕貴(ゲーム二代目声優)
概要
本名アドル・クリスティン。
「Ys」シリーズの主人公であり、作品世界における伝説的冒険家。
『イースI・II』における、17歳でのエステリア島における冒険を皮切りに、生涯にわたりエウロパ地方(現実世界におけるヨーロッパに相当)を中心に数多の冒険をこなし、60代での極地探検中に消息不明となる。
「Ys」は彼が50代に入ってから記した回想録を元にしたゲーム、という設定になっている為、シリーズは必ずしも時系列順というわけではない(具体的には2022年時点で発表されているシリーズでは(「オリジン」→)1→2→10→4/「セルセタの樹海」→3/「フェルガナの誓い」→5→8→6→SEVEN→9の順)。
また作品毎に年齢が違う為(描き手が違うというだけではなく)、微妙に体格や顔つきが違う。性格も大人にフォローしてもらう事の多い10歳代とリーダーを務める事が多くなる20歳代と冒険日誌を本として残した50歳代以降で徐々に変わっていく。因みに30歳代40歳代、再度北極点を目指す60歳代のアドルはYsシリーズで登場していない。
特技は船が難破して漂流する事と、その後だいたい美少女に発見されて介抱される事。
使用武器は剣で、作品によっては魔法や錬金術(錬金魔法)も使用する。剣の腕前はとても高く、特殊な素材を使った武器で無ければ倒せないと思われていた竜を初期武器のただの剣(ショートソード)で倒してしまう程。コロセウムで無敗を誇った元剣闘士からも太鼓判を押された。
出身は山に囲まれた田舎で旅に出るまでは海を見たことがなかったらしい。
アドルの装備品等の扱い
なお、数多の冒険を繰り返しているはずなのに作品が改まるたびにレベル1に戻り、装備もなくなっているのはシリーズにおける一つのナゾである。完全に嘘か誠か「冒険をより楽しむ為に縛りプレイをしている」、「旅の舞台での経験レベル」等という説も。
そもそもアドル自身が「冒険者」であるため長旅をするのであれば、重武装であるよりも軽装のほうが都合が良いという解釈もあり、旅立った当時はシルバーアーマー等の鎧を装備していたが、エステリアの修羅場を越えて旅に慣れてくると軽装に変わっていった。
9の序盤の尋問官との会話シーンからすると、どうやら現地で得た武具に関しては、一部は現地に返却しているが、一部は持ち出すものの旅先で紛失してしまっている(5の最強武具(ケフィン各宝箱から手に入れるイシオスシリーズの内の一つであるイシオスソード)は8冒頭にて海の底へ消え、合成で創り出す7最強武器カルカリシオンはイース9前日譚「亡失の竜剣」で魔物に投擲し、魔物の身体に刺さったまま持ち去られてしまった)。本人も半ば達観しており、9で最強武器を手にした際「この剣もいずれ僕の手を離れるんだろうな」と独白している。
エレシア大陸各国による評価
旅の先々で行ってきた冒険で、人知を超えた様々な現象や事件の当事者となり、長年にわたり各地に残されていた謎を解明した事から20代前半頃から徐々に名前が知れ渡り始め、『6』でそれなりの知名度を得る。さらに、『6』におけるカナン諸島での冒険で、有翼人文明に関する大発見をし、『7』におけるアルタゴ公国で竜を倒して公国滅亡の危機を救った事で、『9』の頃にはかなりの有名人となっている。
なお、旅立ってから3年後の20歳の『5』(ファルコム製SFC版)では災いを呼ぶ存在として疫病神のような扱いを受けていた。
ロムン帝国の評価
一方でロムン帝国からはかなり警戒されている。
『6』の冒険では、カナン諸島に向かったロムン海軍艦隊が突如消滅した事により、軍体制が大打撃を受ける。調査していく中でアドルの噂を聞いた上層部は、彼がこの一件に深く関わっていると睨み、『9』の時点では帝国から指名手配されている。
もっとも、アドルの冒険譚はあまりにも現実離れしたモノばかりであったためか、彼を尋問したロムン帝国の役人からは話半分も信じて貰えなかった(ロムン帝国良識派のレオ将軍でさえアドルに助太刀した際に「見た物しか信用しない主義」とセルセタの樹海の異変を実際に見ながらアドルに宣言したので無理もないのだが…。)。
赤の王
イース9にてアドルが変身した「怪人(モンストルム)」としての姿。
異能アクションは「クリムゾンライン-王者の道-」。
ファルコム異世界ザナドゥ関連
イースVS空の軌跡
アルタゴ訪問後(イース7)の時系列辺りに異世界「ザナドゥ」の「理」の力によって異世界召喚された人物の一人。
アドルストーリーでは、魔王ガルシスを倒す為、ドラゴンスレイヤーを探しつつ、異世界召喚された仲間と合流していく。アドルを主人公に選んだ時のみ、アドルが選択肢の度に一部喋るようになっている(実はこの辺りからYsシリーズのアドルの台詞式選択肢が増えていく)。他キャラのストーリーでは、魔王ガルシス側として召喚されている為、彼の行動による表現はあるが、アドル自身の台詞はない。
『みんな集まれ!ファルコム学園』におけるアドル
異世界「ザナドゥ」の「理」の力によって美少女好きがさらにエスカレートした上に馬鹿になってしまっている。隙あらば教師となったダルク=ファクトをあらゆる手段を用いて抹殺しようとしたり、ピッカードの姿になったラッピィ校長を食べようとしたりしている。
一度、ダームの塔を占領してアドルの塔にしてしまった。
第8話ではアドルが何人も来たことがあり、その時には北米版メガドライブYsIIIのアドルも現れた(通称:北米版アドル)。彼は板であり、さらに顔つきがアドルと大きく異なっていてごつい(因みに第8話のラストにはOVA版のアドルも登場した)。
関連タグ
ファルコム関連タグ
ファルコムちゃん - コンパイルハートの「ネプテューヌ」シリーズの登場人物。名前の通りファルコムの擬人化で、アドルとエステルがキャラクターモデルになっている。
他作品関連共通点タグ
不思議のダンジョンシリーズでは冒険するたびにレベル1に戻る仕様なのでプレイヤースキルが重要となる点ではアドルと同じである。トルネコシリーズは時系列順に作品を出したのに対して、シレンシリーズはアドルと同じく時系列がバラバラな状態で作品を出している。
一部のゲームファンには「フラグ立ての名人」等、色々共通点がある某18禁ゲームシリーズの主人公と比較され、たまに汚いアドルとネタにされる事が有るらしい。ただそちらの方は冒険目的が美女と×××する事である為、毎回ヒロインとのフラグをぶち壊して次の冒険に旅立つアドルとは真逆の存在である。ちなみにこちらは冒険で死ぬ事なく100歳で大往生した。