イース10
いーすてん
生まれた瞬間、人は皆自由である。
そこにはまだ何の束縛もない。
だが年を重ねると様々な力に縛られる。
次第に自由を奪われていくのだ。
そして、いつしか自由へ戻ることに恋焦がれる。
だが――
本当はいつでもそこへ戻れるはずである。
アドル・クリスティン著 『北人の失楽園』本文より~
※公式サイトより引用
天空の地イースでの冒険を終え、セルセタの地に旅立とうとしたアドルは、乗り合わせた船が『ノーマン』と呼ばれる海洋民族の襲撃を受けたことでオベリア湾に位置する港町カルナックで足止めされることになった。気を取り直して冒険の準備を進めるアドルであったが、ひょんなことからノーマンの海賊姫と呼ばれるカージャ・バルタと不可思議な力『マナ』で繋がれてしまうことになった。やがてアドルは、カージャと共に海を荒らし回る不死者の軍団グリーガーとの戦いに巻き込まれてゆく…
日本ファルコムのアクションRPG《Ysシリーズ》第10作目にして、シリーズ生誕35周年記念作。
副題は「NORDICS(ノーディクス)」。対応機種はPS4/PS5、SWITCH。
舞台は大小無数の島々が存在する北の海“オベリア湾”で、海洋民族の〈ノーマン〉や人々を襲う不死の亡者とされる〈グリーガー〉を主軸にしたストーリー展開となっている。
本作のアドルは17歳で、時系列はイース2の後にあたる。
今作ならではの新しい試みとして、船を操作して広大な海を冒険する海洋アクションが採用されている。
また、北海を舞台にしていることから、登場人物の名前や衣装デザインが中世のヴァイキングをモチーフにしているのも特徴である。
一方、戦闘システムは前作に比べて簡略化されており、基本的な操作をより洗練したモノになっている。操作キャラもアドルとカージャの二人にとどめており、シンプルな操作で爽快なアクションを楽しめるように細部が調整されている。
主人公サイド
ご存じ我らが主人公。
17歳で故郷エステリアをあとにし、その後セルセタの地へ渡ったとされているが、後年彼の生家より天空の地からセルセタに旅立つ前にオベリア湾に立ち寄った事を記した『北人の失楽園』が発見された。これが本作のあらすじである。
齢は17歳ながらも、数々の難局を乗り切ったことで一角の実力者となっている。
本作のメインヒロイン。17歳。
北の海で【海賊姫】と畏れられている海賊であり、バルタ水軍首領グリムソンの一人娘。上品な顔立ちに見合わぬ粗暴な娘で、片手斧と円盾を武器にしている。限られた者しか使えない神秘の力『マナ』の使い手。
冒険家アドルの相棒。23歳。
古代王国イースを巡る戦いが終わった後に盗賊稼業から足を洗い、アドルの冒険について行くことを決めた。
- フレア先生
古代王国イースにあるランス村の医師。47歳にしてアドルと冒険を共にし、セルセタの樹海を目指している行動派のおじさん。ゲーム本編に登場するのは久方ぶりである。
港町カルナックの住人たち
- グレン
カルナックの街を守る自警団の新入り隊員。元気溌剌とした暑苦しい少年だが、町長の息子であることから複雑な立場に置かれることもしばしば。
- ロザリンド
カルナックの宿酒場『ラズヴェリ』の看板娘。気立ての良い美少女だが、性格は裏表がある様子。グレンらとは幼馴染で、よくつるむ仲である。
- クルス
カルナック随一の商会『カーペント商会』会長の一人息子。大人しい性格故に、商魂逞しい父親に振り回されている。幅広い知識の持ち主で、特に船舶に詳しい。
- レイフ
カルナックの街に出稼ぎから帰ってきた少年。見た目は大人びたお兄さんだが、実はグレンらと変わらない歳である。普段は飄々としているが、何処か影のある人物である。
- ミラベル
医者である父と共に街の診療所を切り盛りしている看護婦。グレンたちの姉貴分であり、優しい性格ながら有無を言わせぬ迫力の持ち主。父親の釣り道楽に頭を痛めている。
バルタ水軍
- グリムソン・バルタ
オベリア湾一帯に睨みをきかせる海賊(ノーマン)の一派であるバルタ水軍の首領。娘のカージャ以上のマナ使いであり、戦士としても一軍の長としても一級の人物。性格は開けっぴろげで豪快だが、時に冷酷な一面を覗かせる喰えない男である。娘であるカージャに対してもどこか一線を引いた態度で接しており、複雑な関係をうかがわせる。
- グンナル
グリムソンの腹心であり、バルタ水軍戦士長を務める男。肩書に恥じぬ豪壮な戦士だが、理知的で落ち着いた大人であり、グリムソンとは対照的な人物。
- フェリア
グリムソンの右腕を務める女傑。グンナルと並んで『双璧』と称される戦士だが、面倒見の良いフランクなお姉さんでもある。
グリーガー三将
- ヨルズ
最初にアドルらと対峙した人の姿をしたグリーガー。情欲を司る女傑であり、普段は無気力な雰囲気だが、自身を傷付けられると悪鬼の如く怒り狂うバーサーカー。
- ラーグ
アドルらの前に度々現れ、真意の掴めない行動で振り回す虚無を司るグリーガー。他の三将たちとは異なり、アドルらと敵対しているとは言い難い微妙な立場を貫いている。
- オーズ
好戦的で戦士らしい豪快さを見せる巨漢のグリーガー。傲慢を司るためか、戦うことを何よりも楽しむ戦闘狂。アドルに「自身を倒さないと死に至る呪い」をかけ、否応無しに戦う宿命となった。
謎の存在
アドルがカルナックの浜辺で拾った貝殻を通じて、アドルに『マナ』を授けた謎の人物。声質と話し方から女性と思われるが、貝殻を通じた交信が断片的なため、詳しい事は不明。一連の事態を知る重要人物として、アドル達は彼女をさがすことになった
- 謎の老人
アドルが窮地に立たされた時に『マナ』の力の使い方を伝授してくれる巨漢の老爺。時間の流れが現世と異なる狭間の世界『情景の島』に暮らしているが、自分が何者なのか何故その島に居るのかも忘れてしまったとのこと。
- ノーマン
エウロパ地方の北海を縦横無尽に荒らし回る海洋民族。海賊と一括りにされているが、卓越した航海術と死をも恐れぬ勇猛さから海賊の間でも恐れられている。海賊らしく略奪に走る者もいれば、影響下にある土地の住人と共存する者もいるなど、一概に悪党と決めつけられない複雑な民族である。現実世界のヴァイキングに近しい存在である。
- バルタ水軍
オベリア湾一帯を実質支配しているノーマンの一派。付近の船舶から航行料をせしめる代わりに、他の海賊から船を護衛することを仕事にしている、ある種の治安組織でもある。影響下にある土地の住人からは海賊と恐れられつつも、生活の上で必要な存在とも認識されており、ぎこちない関係を築いている。
- マナ
ノーマン、それも限られた者しか使えない神秘の力の呼称。使い手の身体能力を底上げしたり、武器に纏わせる事で人知を超えた武力を振るうことも出来る。応用の幅が広い力であり、アドルは何故かこの力に選ばれ、様々な能力を扱うことになる。
- グリーガー
オベリア湾に現れる不死の怪物。通常の攻撃手段では殺せず、マナを使った攻撃でなければ倒せない。姿形は様々だが、総じて欲望に正直で凶暴な性格をしており、人間を目の仇にしている。それまではごく偶に現れる程度であったが、ヒトの姿をしたグリーガー三将が突如グリーガーの大軍を引き連れ、オベリア湾一帯の島々を強襲。後にバルタ水軍と全面抗争することとなる。
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コメント
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イース10をプレイしてアドルさんが可愛すぎる&カージャさんが格好良すぎる事にときめきすぎて思わず書いてしまったSS2本です。当然ながらネタバレ注意。特に7部終了シーンのネタバレがあります。ご注意を。あと設定も少し捏造してます。加えてカプ名が分からないのでそれっぽく付けました。どっちかというとカジャアド風味。加えて普通にキャラ崩壊注意。 イース10の二次小説一番乗りやったー。最高のゲームをありがとうファ◯コムさん。4,534文字pixiv小説作品これからもずっと一緒に
※エピローグの捏造です アドルとカージャは本当に良いコンビだと思いました。イースシリーズはどれだけ好きなキャラとも必ずお別れするのが確定してるのが本当に辛い。ハマればハマるほど辛い。 というわけでカージャがお別れしなかったifの物語を書いてみました。我ながら文才はないですが、自給自足するしかなかったんです……。 サブイベントの会話でドギがバルタ水軍に勧誘されて迷っていたらしいので、ドギとお別れしてカージャと冒険を続ける可能性もあったのかなあと思って、妄想が膨らみました。 ちなみにイースシリーズは8と10しかプレイしてなくて、他は全くと言っていいほど知りません。YouTubeとかで他のシリーズも多少見ましたが、カージャが歴代でもダントツに可愛いと思う。3,498文字pixiv小説作品