打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した瞬間 空間は歪み
呪力は黒く光る
概要
呪力を用いた戦闘において、ごく稀に発生する現象のこと。
『打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生じる空間の歪み』を指す。
衝突の際はその名の通り、黒く光った呪力が稲妻の如く迸り、平均で通常時の2.5乗の威力という驚異的な攻撃を叩き込む。
黒閃を経験した者とそうでない者とでは、呪力の核心との距離に天と地ほどの差があるとされる。
4回という連続記録保持者である七海曰く、黒閃を発生させると、その術師はスポーツにおける『ゾーン』に入った状態になるという。一時的にではあるが、普段意識的に行っている呪力の操作が呼吸するかのように自然と行われ、圧倒的な全能感を味わうのだとか。
そのため2回以上の黒閃を繰り出すとしたら、連続で発動させるか、その日のうちに発生させなければならない。1回目はまぐれでも実力でも構わないらしい。
そして黒閃を狙って出せる術師は存在しない。
黒閃経験者
ネタバレ注意!!
「彼は 黒い火花に 愛されている」
京都姉妹校交流会時、対花御戦にて、初めて黒閃を決める事に成功する。
その後もここぞという場面で黒閃を成功させている。
「『黒閃』を経験した者とそうでない者とでは 呪力の核心との距離に天と地程の差がある」
京都姉妹校交流会において黒閃経験者である事が示唆されており、公式ファンブックで正式に黒閃経験者である事が判明した。
いつどのように黒閃を決めたのかは不明。実際に黒閃を決めたシーンが描かれたのは本編第232話と235話。
「その先で爆ぜる 100万分の1の火花」
八十八橋編時、対血塗戦にて、虎杖と共に初めて黒閃を決める事に成功。
その後は「ゾーン」に入った状態になり、壊相に大ダメージを与えている。
その後もこの時の感覚を生かして真人戦でも活躍している。
「黒閃を連続で出すのが凄いわけじゃない」
上述の虎杖が同様に4回連続で決めるまで唯一の黒閃連続発生記録を保持していた、ファンブックによると京都・百鬼夜行で1級呪霊数体に対して決めたとの事。
あくまで裏設定に過ぎなかったのだが、劇場版『呪術廻戦0』において実際に黒閃の瞬間が映像化された。
「再び虎杖を 独りにする気か?! 東堂葵!!」
虎杖に黒閃を伝授した事から黒閃経験者である事は示唆されていたが、実際に披露したのは渋谷事変。
これまでの経験者とは違い、蹴り技で決めるという珍しいパターンで発動した。(なお、アニメでは某ジャンプ作品のあのシーンを彷彿とさせるようなド派手演出ともはや訳の分からない存在しない記憶とともに繰り出された。「読者の脳内に多大な情報量を流し込みつつも、(あまりのカオスさに)脳内でそれらの情報が一切完結しない」という共通点から、ファンからは「簡易版無量空処」とまで呼ばれている。)
「黒い火花は 微笑む相手を選ばない」
渋谷事変時、2回目の対虎杖戦にて、初めて黒閃を決める事に成功する。
現状判明している黒閃経験者の中では唯一の呪霊。
その後は、東堂の位置換えをも無視する全方位範囲攻撃となるほどの『多重魂 撥体』や、0.2秒の領域展開、『遍殺即霊体』などを成功させている。
以下、劇場版『呪術廻戦0』のネタバレ注意!!
「オマエは殺さなきゃいけないんだ」
百鬼夜行における夏油との決戦時に呪力を込め過ぎたことが原因で得物を破損させてしまい、代わりに放った呪力を纏った全力の殴打が黒閃となり彼の顔面にクリーンヒットして激しく吹き飛ばした。
直撃の寸前にタコ型呪霊による最低限のガードがあったとはいえ、それでもなお決定打とはなりえなかった事から、夏油のタフネスさが窺える。
(劇場版『呪術廻戦0』のみ、原作0巻で黒閃と見られる描写は無い)
余談
『呪術廻戦0』公開後に、他作品の様々なキャラクターに黒閃を発動させるパロディ動画が大量発生。特に、この作品のこの2人が犠牲になってしまっている。
また、作中ではその絶大な威力から必殺技のように扱われており、実際黒閃を受けた相手はいずれも致命的なダメージを受けている。
強力であることは間違いないのだが、今のところ本編において黒閃で相手を倒したケースはほとんど無い(本編以外なら前日譚である劇場版「0」にて上述の通り七海が黒閃で1級呪霊数体を祓っている)。