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サイドワインダーの編集履歴

2024-01-13 17:11:22 バージョン

サイドワインダー

さいどわいんだー

サイドワインダーとは、アメリカ合衆国西部に生息するヨコバイガラガラヘビの英語圏における別名。 またはそれにちなんだ様々なものを指す。

曖昧さ回避

  1. ヨコバイガラガラヘビの別称。
  2. アメリカが開発した空対空ミサイル。名称は1に由来。
  3. アスミック・エースから発売されたフライトシューティングゲーム
  4. アニメイナズマイレブンGO』の登場人物、倉間典人必殺技
  5. 漫画頭文字D』に登場する走り屋集団。
  6. SF人形劇サンダーバード』の第2話に登場した米陸軍の超大型多脚戦車。日本語吹替では「ゴング」という名称になっている。
  7. マイクロソフトが過去に発売していたPC用ゲーミングデバイスのブランド名。
  8. ゲームフォートナイト』のスキン。→サイドワインダー(Fortnite)

本項では2,3,4,6についで解説する。


ミサイルのサイドワインダー

アメリカの兵器開発メーカー・レイセオン社が開発した短距離空対空ミサイル。型番は「AIM-9」。

AIMとは「航空機から発射する(A)対空迎撃(I)ミサイル(M)」を示す記号である。


名称の由来となったサイドワインダー(ヨコバイガラガラヘビ)は柔らかい砂の上を移動する為、横方向に進むという独特の動きをする。

更に暗闇でも目の下にある器官(ピット)で獲物の体温を感知できる。

発射時の独特な軌道と赤外線探知能力を持つAIM-9の別称はこの特性にちなんで付けられた。


開発は1940年代末期に着手され、1953年に行われた試射にて初の標的機撃墜を記録。

初期のバージョンでは、シーカーの捕捉能力の低さ故に発射可能域は敵機の後方のみに限られており、激しい軌道を行う目標へ命中させるのは至難の業であった。

その上敵機の放つフレア(おとり熱源)はおろかエンジンの排熱と勘違いして太陽をどこまでも追いかけてしまうという致命的な欠点もあった。

これらの欠点は改良型のAIM-9Lが開発されるまで付いて回ったが、現在では目の前の熱源がエンジン排熱か、それともフレアのようなおとり熱源なのかを識別できるようになっている(フレアも点ではなく面で撒くなど対抗できるようになっており、シーカーが飽和するように撒かれてしまえばさすがにどうしようもないようだ)。

ロケット技術の進歩と共に射程距離も伸び、やればできる子になっている。


また、近年では軽装甲目標への対地攻撃機能の試験が行われており、1本のミサイルで地上や空中の目標物を問わず攻撃できる『エースコンバット』シリーズのような万能ミサイル一歩手前まで来ている。

(もっとも弾頭の破片効果では流石にバンカーや戦車等の堅牢な装甲のある対象の破壊は容易ではないのだが)


構造が割と簡単なので、実用化から半世紀が経過した現在でも改良を重ね今なお現役であり続けている。

中台海峡やベトナムで用いられたAIM-9Bに始まり、21世紀に入ってからは最新型のAIM-9Xが新登場している。

このAIM-9Xは推力偏向制御による高機動や発射後のロックオンが可能になっただけでなく、HMDと組み合わせたJHMCSによって真横の敵機への攻撃が可能となった。


更に陸軍の戦場防空システムMIM-72「チャパラル」、シーカーを換装した海兵隊の簡易対レーダーミサイルのAGM-122「サイドアーム」、ミサイル版CIWSのRIM-116 「RAM」、小型空対地ミサイル「グリフィン」などにも改造やコンポーネントの流用がされて使用されている。

(ただしAGM-122はストックが底をついて再生産されず、運用終了している)


なお、代表的なアメリカ製の空対空ミサイルとしては、レーダー誘導の中射程ミサイル AIM-7スパロー

発展型中射程対空ミサイル(の略)AIM-120アムラーム、慣性誘導と自律レーダー誘導を組み合わせたAIM-54フェニックス等がある。


注意点(?)

サイドワインダーの発射後、パイロットは僚機に「フォックスツー(FOX2)」と警告する。

これは「赤外線追尾ミサイルを発射した。注意されたし」という意味だが、これはベトナム戦争当時のコードであり、現在のコードは軍事機密の為不明である(多分そのままだとは思うが)。


ソ連での試み

中台海峡上空で初めて使用されて衝撃的なデビューを果たし、各西側諸国に配備されたサイドワインダーであるが、その成功をソビエトが見逃すはずがない。

同国は早速サイドワインダーのコピー品であるR-3S(NATO名:AA-2「アトール」)の開発に取り掛かり、MiG-21等の当時の主力戦闘機に搭載された。


しかしながらこちらはサイドワインダーのように末永く改良を加えられる事も無く、その後継にはR-60(NATO名:AA-8「エイフェッド」)が新規開発されている。

こちらはMiG-21MiG-23MiG-25MiG-29MiG-31Su-17Su-27にまで対応する旧東側の標準ミサイルである。


ちなみにだがこのミサイル、実はAIM-9をリバースエンジニアリングしたものと言われてる。というのも先述した中台海峡で台湾空軍のF-86が放ったサイドワインダーが人民解放軍のMiG-17に命中した際、幸か不幸か不発だった為弾頭が炸裂することなく機体にブッ刺さった状態で基地に帰還できた。その後調査の為回収されたもののとても高度な技術の塊であるミサイルは当時の中国の技術力では手に負えず、友好国だったソ連に送った結果できたのがこいつ…と言われてる。


フライトシューティングのサイドワインダー

初代は1996年1月にアスミックにより発売。

ミサイルの使い分けなどこだわりが見られたが、当時はエースコンバットと劣化版と称された。正統進化した「2」以降はエースコンバットに引けを取らなくなり、PS2のサイドワインダーⅤまで計5作発売された。PS時代はアスミックにより発売されていたが、1998年の合併によりPS2の作品からはアスミック・エース・エンターテイメントによって発売された。


『イナズマイレブンGO』のサイドワインダー

行くぞ!サイドワインダー!!!

倉間典人の必殺技で、その名のごとく蛇行するガラガラヘビと共に緑のオーラを纏ったボールが飛んでいく必殺シュート。

ただし、アニメでは成功率の低いかませ技となってしまっている。

こちらのタグも徐々に増えつつあるので、検索の際はandもしくはマイナス検索を推奨。


『サンダーバード』のサイドワインダー

サイドワインダー(ゴング)

第2話「ジェット“モグラ号”の活躍」(原題"PIT OF PERIL")に登場した米陸軍新兵器要塞のような巨体で道なき道を進攻するためのような4本の脚で歩行する多脚戦車となっており、障害物は前方に2本あるクロー付きアームで排除する。

密林地帯での3週間の試験運用を終えて乗員交代場所まで移動する途中、500tもある巨体が災いして(作中の)過去に米軍がスクラップヤードとして使っていた跡地に転落横転してしまう。しかもその跡地内は、スクラップが自然発火して耐熱服なしでは火傷を負ってしまうほどの高温となっており・・・。

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