「親とかいうのはイライラするな…始末していいか?」
「ネズミが蔓延ってるようだな、始末するか?」
CV
- ジェス・ハーネル
- 北川勝博(吹き替え)
概要
こちらの彼もオートボットの歴戦の勇士であり、武器のスペシャリスト。GMC・トップキックに変形し、ボディも非常に頑健。地球到達時にたまたま近くに居合わせた幼女から「歯の妖精さん」と呼ばれたのも印象的。
- 後にこれは公式によるコンセプトアートによって、オプティマスが歯の妖精である可能性が示唆された。一方で、小説版ではアイアンハイドが歯の妖精だとされている。
かつてのアイアンハイドとは姿形・色・声どれも一致せず、性格もG1の思考回路を更に筋肉質にしたような感じである。なお、若干だが口元が犬の様な造型を持っており、ディセプティコンの「匂い」がわかると劇中で発言して実際に匂いを嗅いでいる場面もある。
何かにつけてすぐ始末したがる癖があり、初対面のサム・ウィトウィッキーに銃を突きつけて、『ダーティハリー』ばりに「今夜はツイてるかい?兄ちゃん」と尋ねるなど自慢のキャノン砲を見せたいお年頃である。
また、クライマックスの激戦では、両腕のキャノン砲の反動で飛び跳ねながら戦うというアクロバティックな挙動も見せており、外見に似合わず機敏な動作が行えるようだ。短気な性格だが、オプティマスの命令には忠実であり、サムの愛犬モージョに小便をかけられた時は激怒したものの、サムの必死の説得を聞いて「めっ、モージョ!」で怒りを鎮めるなど、なんだかんだで大人ではある。
設定では、地球の小国よりも多くの武装を装備しているらしい。腕のキャノン砲は、エネルギー砲(一つはメガトロンのよりも小型のフュージョンキャノン)とロケットランチャーとプラズマ衝撃波砲としての機能を兼用し、液体重金属や液体窒素なども発射できる。エネルギー砲からは、エネルギーを使用した実弾の発射や複数の弾丸の同時発射もできる。
リベンジ
序盤のシーンでは人類の対トランスフォーマー部隊N.E.S.T.(Non-biological Extraterrestrial Species Treaty )と共同戦線を張り、序盤のディセプティコン掃討作戦にてデモリッシャーの討伐に貢献。ホイールを自慢のキャノンで撃ち抜いていた。
オプティマス死亡時には仲間と共に駆けつけサムを逃した。
ストーリー中盤ではギャロウェイ補佐官らの横暴な振る舞いに失望し、「こんな星、出て行くか」と毒づいたラチェットに対して「オプティマスはそれを望んではいない」と宥め、オプティマス亡き後のオートボットの中心的な存在としてリーダーシップを発揮した。
ただ、その直前にギャロウェイの配下の兵士達にいきなり銃を向けられた時は「俺に銃を向けやがったな!やる気か?八つ裂きにしてやる!」 と大層ご立腹であった。因みにN.E.S.T.発足時において、ウィリアム・レノックス大佐とはこの頃からコンビを組んで戦っていたようだ。
なお、自慢の得物はエジプトでの戦いのさなか空爆によりパージされた。
ダークサイド・ムーン
副官的ポジションが完全に定着し、歴戦の勇士としての風格を備えていた。前作までの得物を失ったが、キューが製作した大型銃「ヘビーアイアン」1.0と2.0を新たに装備。前腕にも小型銃を装備している。
人間達の隠し事に拗ねるオプティマスを促して対話のテーブルに着かせるなど、精神面でも彼を支えている面が見られた。センチネルプライムを追うディセプティコンのドレッズに対し、弟子であるサイドスワイプと共に応戦した際は一度は鎮圧したかに見えたが、卑怯な不意打ちを喰らわせられると一気に反撃に転じ、あっさり彼等を始末した。ヘビーアイアンは一回も使用しなかったが。
「レッスンは終わりだ」
だが、護衛対象であるセンチネルプライムはかねてよりディセプティコンと密約を結んでおり、不意を突かれたところに腐食弾が直撃、全身を錆びに侵され、ボロボロに朽ちながら死亡してしまった。サイドスワイプも後に腐食弾による攻撃を受けているが、直撃ではなかったのか、生還に至った。
4作目『ロストエイジ』では当然の事ながら登場しないが、序盤において死亡したオートボットとして、トランプに記された写真の一枚に生前の彼の顔が映っているのが分かる。また、とある(それまでの時代設計を完全に無視した)シーンでは、過去にも人類と関わりを持っていたことが判明している。
バンブルビー
スピンオフ、というか事実上のリブート作品である『バンブルビー』では、冒頭のサイバトロン星での攻防シーンにのみ登場している。
それまでの実写映画シリーズの彼とは違い、外見はG1シリーズをベースとしたものとなっている。武装は、他のメンバーと同様にマシンガン系の様相を持つ。
所謂モブキャラなため、セリフは一言も喋らず、生き残ったオートボットがサイバトロン星を離れた後も登場していないが、トラック風のサイバトロンビークルに変形する玩具がスタジオシリーズから発売された。
余談
- 「Punk」という単語が好きらしく、上記のサムへの挨拶だけでなく、デモリッシャーやドレッズに対しても使っている。
- バルクヘッドは実写版のアイアンハイドのデザインの意匠を受け継いでいる部分があるが、後に登場したアイアンハイドの後釜であるハウンドとの方がデザインの類似性が強い。