機体スペック
概要
地球連合軍のストライクを、ライブラリアンの技術で改修し、C.E.73のMSの水準レベルに強化した機体。
ND-HEは叢雲劾のデータをベースとしたカーボンヒューマンである為、その改修内容はアストレイ ブルーフレームセカンドに類似する。
両肩にエールストライカーのブースターを装着した事で、近接戦闘時の横移動が可能になっており、パイロットの戦闘特性にあわせ徹底的な運動性の向上が図られている。
ストライク系共通のストライカーパック用コネクターは健在で、各ストライカーパックを利用することが可能。
このストライカーパック運用機能は、ライブラリアンのガンダムタイプに共通する装備でもあり、各機体の装備を共有することができる。
その他の改修点は以下の通り。
- マスク部の冷却装置がガス交換型(従来のようなスリットが入っているもの)から、ペルチェ素子を用いた小型高性能なものに交換され、それに伴って発生した余剰スペースに演算装置を追加しており、原型機から人相が変化している。
- 近接戦闘では酷使する脚部の負担軽減の為に、膝の可動部に放熱版を兼ねた空冷式の冷却装置が追加され、脚の長さが伸びている。
武装
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
原型機のものと同じ。
対装甲コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
同上。肘のハードポイントに原型機のサイドスカートごと移設されている。
ND-HEは主に投げナイフとして使用する。
ウイングソー
大振りな実体剣で、アーマーシュナイダーと同じ機能を持つ為、切断対象ごとに振動周波数を調節することで常に安定した切れ味を発揮する。
予め切断対象の組成データが解っていれば、PS装甲をも切断可能で、データがない場合は攻撃を繰り返してリアルタイムでデータを収集していく。
未使用時は腰に装備しており、この状態では名前の通り姿勢制御翼としても機能する。
ストライカーパック
シールドストライカー
エールストライカーの上部スラスターとシールドを組み合わせたストライカーパックで、シールドは保持アームで自在に稼動させることができ、両手に武器を持った状態でも防御が可能となる。
背面からの攻撃に対する防御の役割を担っている他、ウイングソーと併用する事で第3の姿勢制御翼としても機能する。
推力そのものは若干低下しているものの、瞬間的な加速はオリジナルよりも高い。
肩の部分にはエールストライカーに装備されていたビームサーベルも装備されているが、ウイングソーを使用する関係上、めったに使用することはない。
立体物
ガンプラでは、他のVS ASTRAYシリーズと同様に、1/100スケールモデルのみが存在し、同スケールのエールストライクの一部パーツ成型色変え(本体とエールストライカーの一部分)+1ランナー分の新規パーツ追加キットとなっている。
余談
VSアストレイの告知段階ではマスクの色が青一色であり、後に白色が追加された(プラモデルではシールで再現されている)。また、ウイングソーにはエールストライカーのダクトパーツを流用したと思われるディティールもされていたが、決定デザインでは省略されている(ゲイルストライクには金型の都合から、該当のダクトパーツは付属するものの、余剰パーツとなる)。
2009年のプラモデル「MG ガンダムアストレイ ブルーフレームセカンドリバイ」の発売時には、中国での限定特典としてSEEDシリーズのバックパック交換用コネクターが配布された。
これによってゲイルストライクと、ブルーフルームセカンドリバイのバックパックを入れ替える遊びも行えた。このキャンペーンではMGのアストレイキットを同シリーズのストライカーに対応させるためのパーツも付属しており、後にアストレイノワールやブルーフレームDに逆輸入されている(パーツは新規型となっている)。