璃月を守る仙人・「夜叉」。またの名を「降魔大聖」「護法夜叉大将」。
諸行無常、一切皆苦。かつての怨念が絶えることはない。
幾千年の時を越え、罪がその心を焼き、骨を喰らおうとも、「夜叉」はすべての厄災を祓い尽くすと誓う。
概要
オープンワールドRPG『原神』の登場キャラクター。
ある年の海灯祭前夜、帰航する時に嵐に遭遇して、夜になってようやく璃月港に戻れたことがあった。その時、海灯はもうなくなっていたが、孤雲閣の方を見ると宙に浮く少年の姿をした仙人がいたんだ。きっと噂で聞いたように、人々の見えないところで誰かがこの璃月港を守っているんだろう。
~魈について…北斗
人物
璃月を守る「三眼五顕仙人」の一人で、「護法夜叉大将」「降魔大聖」等の二つ名を持つ。主人公と同じか少々年上にしか見えない少年のような見た目をしているが、実年齢は2000歳を越えている。古書にも記されているだけの活躍にふさわしい、誰もが「只者ではない」と思わせる、鋭い刃のような気配を身に纏う。
璃月中部の望舒旅館で時折その姿を見ることが出来る。
年齢も実力も仙人の中では上位に位置するが、幸福や金運をもたらす仙人でもなく、山奥に住まい仙道の秘密を司る仙衆でもないためか人の世界での名声は高くない。
璃月を飲み込まんとする闇と戦う事が彼の役割であり、それ故にこそ闇に巻き込まれ、生と死の瀬戸際に立たされる程の危機に陥った者だけが、仙力を振るう彼の姿を見るという。
詳細
魈は初期にデザインされたうちの一人であり、璃月の歴史に密接に関わってくるキャラクターである。公式サイトでの璃月キャラ紹介では、最初に魈の情報が掲載されている。
現在まであまり触れられていないが、璃月の随所に巨大な夜叉石像が設置されており、夜叉という存在が璃月の根幹に関わる一族であることがわかる。
魈自身の設定にも様々な文化や伝承等が混ぜられている。
(詳細は公式のデザインコンセプト紹介にて)
余談ではあるが、松岡氏がキャストインタビューで手にしていた資料にはビジュアル設定に「絶世の美少年仙人」と書かれていた。
本項目は現在判明している魈の設定をまとめたものである。
以降、魔神任務及び各種イベントのネタバレを含む場合があります。 |
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「異邦の伝説で、魈というのは数多の苦難や試練を経験した鬼怪という意味だ。お前はまさにそのようである。今後、その名を使うと良い。」
- 過去
『魈』とは真名ではなく、安全の為にと岩王帝君から付けられたものである。
若く何も知らなかった彼は、邪悪な魔神に囚われ、あらゆる残虐な行為を強いられてきた。それを救ったのがかつての岩神モラクスである。囚われていた長い年月の間に、彼はかつて持っていた無邪気さと優しさを失っていた。残っていたのは殺戮の腕と殺業のみ。魈は自分を救ってくれた岩神に恩返しをするため、戦うことによって璃月を守ることにした。
- 名を呼ぶ
魈は度々「我が名を呼べ」と言う。
魈という名の元ネタである山魈は「名前を呼んでやれば、害を与えることができなくなる」性質を持つ。彼が自分の名前を重要視するところはここから来ていると思われる。
また、過去に安全の為「魈」と名付けられた経緯から、彼が囚われた原因は魔神に真名を知られた可能性が高い。その点からも、彼が名に拘る理由となっているのだろう。
- 夜叉一族
璃月の仙獣の一種で、気性は荒いが武勇に優れる。特に強かった五人の夜叉は『仙衆夜叉』と呼ばれている。
夜叉たちは岩神との契約により、魔神戦争で敗北した魔神の残滓と戦っていた。しかし、業瘴に囚われて心身を苛まれ、悲惨な末路を遂げた。その様子はストーリームービー『護法仙衆夜叉録』で語られている。仙衆夜叉の中で行方不明とされていた者の話が間章第2幕で登場する。また、世界任務『夜叉の願い』には彼が遺した石碑が登場している。
ストーリームービー「旧憶のみ残されて」によって判明した仙衆夜叉
- 浮舎(騰蛇大元帥):雷属性の男性夜叉。護法仙衆夜叉録では「精神が壊れ魔物と化し、行方不明になった」とされていたが、実際には記憶を失い、500年前に層岩巨淵へ向かっていた。
- 応達(火鼠大将):炎属性の女性夜叉。恐怖に支配され発狂。その後死亡したと思われる。
- 伐難(螺巻大将):水属性の女性夜叉。長い爪で戦っている様子が描かれている。弥怒と同士討ちして死亡。
- 弥怒(心猿大将):岩属性の男性夜叉。法器のようなものを持っている。伐難と同士討ちして死亡。
- 金鵬(金鵬大将):魈のこと。唯一正気を保ち、岩王帝君の元へ戻った。現在も業瘴に苦しめられている。
仙衆夜叉ではないが、他にも銅雀という夜叉がいる。魈たちよりも下の世代であり、かつての戦争で力及ばず戦死したと本人が語っている。世界任務を進めると彼を祀る寺が修繕され、毎日線香をあげることができるようになる。
なお、魈のセリフから『金鵬』という名も真名ではないと思われる。
- 業障
魔神というのは不滅の体を持っている。その意識は消えども、力と憎しみは沈泥化し、穢れが民の暮らしを徐々に侵していく。その穢れ(魔神の残滓)を祓う役目を担うのが夜叉たちである。
魈の仙力は仙人の間でも上位である。そんな彼にとって妖魔退治は難しいことではない。
だが、魔神の執念は強力であり、倒す際に飛び散った穢れが徐々に魈の心身を侵していく。
それでも穢れを消すために、それらの「業障」を背負わなければならない。長年溜まり続けた業は魈の心を焼き、骨を蝕むほど肉体を苦しめている。
銅雀曰く、死すら安らぎに思えるとのこと。
魈が抱える業障の苦しみは、現状回復させる方法はない。『空遊餓鬼布施法』に夜叉には食の奉納と妙音による布施が効果的だと書かれている。魈が特定の食べ物に拘り、笛の音で救われた経験があることから、一定の効果はあると思われる。また、仙人には凡人の薬は効かないが、鍾離が『連理鎮心散』という特殊な薬を魈へ用意していることから、いくらかは緩和させる方法があるようだ。
彼を蝕む業障は既に周辺のヒルチャールにも影響を及ぼしている。(伝説任務にて)
璃月のデイリーでは、望舒旅館周辺に魔物が出現するものが数多くある。これが魈の業障の影響なのかは不明だが、彼が動くと周囲を破壊してしまう為、先に片付けるように支配人やオーナーから依頼される。
夜叉と共にいると人間は業障に耐えられず気が狂ってしまう。魈が極端に人との接触を拒む理由の一つがこれである。夜蘭の先祖の一人は夜叉と共にいたことが原因で正気を失ってしまっていた。だが彼女曰く、正気を失った先祖が望舒旅館の前を通った時、珍しく落ち着いていたとのこと。直接接触せずとも魈には邪を祓う威圧感があるらしい。
神の目を持つ者であれば、多少ならば共にいても問題はないようだ。(間章第2幕にて)
- 神の目
仙人の全称は「三眼五顕仙人」である。「三眼」とは、生まれつきある両目とは別の「神の目」のことを指す。
仙人が神の目を授かることは、人間がそれを授かる時と同じ感覚なのだろうか?
上記は魈のキャラストである。
一見わかりにくいが、つまりは『元素を操ることができ「神の目」に相当する能力を既に持っている仙人が、人間と同様に強い願い等によって後から神の目を授かる場合には人と同じ感覚になるのだろうか?』という意味だろう。
魈は『仙人として元素を操る力(三眼)』があるが、『後から授かった神の目(風)』もあり、合計二つを所持していることになる。
神の目は外付けの魔力器官であるが、『原神』であり天空に昇る資格があるという意味も含まれている。
既に「三眼」があり元素を操れる彼にとっては、後から得た神の目は重要ではなかったのか、入手した時のことは既に忘れてしまっている。
なお、五夜叉の回想エピソードでは魈の手の甲にある筈の神の目は確認できない。
- 役目
岩王帝君が璃月を人の手に任せると判断した後も、魈は責務を果たす為に降魔を続けている。
普段は望舒旅館を拠点としており、孤雲閣から層岩巨淵まで璃月の領土を幅広く見回っている。
(望舒旅館の料理人・言笑によると、野宿ばかりで旅館へあまり帰って来ないとのこと)
ちなみに、魈の降魔の対象は魔神の残滓に影響されたものである。
魔物(ヒルチャール等)やファデュイ、宝盗団は厳密に言うと対象外のため、璃月をうろついていたとしても討伐に向かうことはない。伝説任務では業障の影響を受けたヒルチャールを倒していたので、そのような場合に魈が降魔に赴くようだ。更に「人は殺さない」と発言している為、ファデュイ、宝盗団と遭遇したとしても璃月にとって害がないならば無視かあるいは追い払う程度で済ませているのかもしれない。
魈は基本的に「人間だけで対処できること」には手出しはしない。
璃月にとって危険(邪魔)な存在が人の手で対処できていない場合、被害が大きくなる前に魈が討伐に向かうようだ。彼が戦うことによって旅館までめちゃくちゃになってしまうことをオーナーたちは危惧している。
望舒旅館のデイリーには『魈が動き出す前に』魔物を倒して欲しいとの依頼がある。ほとんどは旅人が依頼をこなすことでデイリーがクリアとなるが、一つだけ魈が先に動いてしまったものがあり、旅人が到着する頃にはヒルチャールが全滅している。デイリー名は『招かれざる客』である。
間章第1幕では海からの不穏な動きに対し、人間たちだけで食い止めきれない場合には魈自身も戦えるよう待機していた。
間章第2幕では鍾離に直接会い、無名夜叉の件を探るため持ち場から離れることへの許可を取ろうとしていた。
三回目の海灯祭の数日前、降魔中についには倒れてしまい、七七に背負われ白朮に介抱された。その時、白朮は魈を『降魔大聖』だと認識していなかった。
- 内面
寡黙で無表情、素っ気ない態度から冷淡な印象を与えがちだが、それは彼が守護者として人と距離を取らねばならないからである。また、前述の通り業障の影響もある。その為、人に興味を持ちつつも近付くことができないという複雑な心情を抱いている。俗世に慣れておらず、作中では人とどう関わって良いのか計りかねている様子が見受けられる。
一見するとツンデレのように見えてしまうかもしれないが、そういうわけでは決してなく、単純に対人交流が苦手なだけである。三回目の海灯祭エピローグでは胡桃主催の食事会に参加するも、その場の紆余曲折とした会話に慣れず困惑していた。
詩歌大会ではディオナからシャイな仙人だと思われていた。
心根は優しく、相手に自分の意見を強要することはない。『月逐い祭』では香菱の料理を味見し、感想を言ったが、言葉の最後には自分の所感だから深く気にする事はないと告げている。
また、自分が口にした言葉によって相手が不満な様子を見せた場合には、少し悩んだ後に言い直しており(二年目の海灯祭)、自分に非があると感じた際には素直に謝罪をしている。(間章第二幕)
約束は必ず守る実直な性格である。「魈」の名を呼べば現れるという事を約束して以降、旅人の呼びかけに応じて姿を現すようになった。『月逐い祭』でパイモンが魈を呼んでも反応しないことから、その約束に関してはパイモンとのセットではなく旅人に対してのみ結んだこととしているようである。
甘雨から依頼された修行も真面目に引き受けている。修行場所として魈が選んだのは若陀龍王が眠る木の近くの水辺であり、氷属性である甘雨の能力を最大限に引き出すことができるフィールドを用意していた。次の日は更に難易度を上げると言っていたが、甘雨が璃月港に戻ってしまった為に一度きりの修行となってしまった。
鍾離曰く、単独行動を好むが、手練れならば拒む事はないとのこと。実際に、腕が立つ相手には好意的な様子で、刻晴と再会した際にはオセル討伐時の剣捌きを褒めていた。逆に、話を聞かず、努力をせず仙人を頼ろうとする人間に対しては、気配を察知しただけでその場を離れる程に苦手な様子である。
仙人にはそれぞれ役割があり、それに対して誇りを持っている。魈の場合は降魔(璃月を戦って守ること)であるため、戦闘時のボイスが普段の彼とは違い苛烈であったり、戦力にならない者に対して辛辣だったりするのはそれが原因かと思われる。
逆に考えると、璃月内での戦闘や事故などの危険行為以外にはそれほどこだわりはないということになる。
戦い続けてきた過酷な経験から、平穏な場所は落ち着かないもよう。日常会話(挨拶)や世間話をしようとすると、ぎこちない反応をする。
自分のことを道具のように使えと言ったり、層岩巨淵の地下では自身を犠牲にして他者を救おうとしたりと、自己犠牲の精神が非常に強い。
戦闘時以外は基本的に声を荒らげることはなく、他者と言い争うことはない。だが、最善策として自己犠牲を提案し、それを皆に止められた際には夜蘭と口論になりかけていた。
【内面の変化】
Ver2.7
魈の考えは非常に現実的で、平和になれば人と共に暮らすことができると夢見ていた他の夜叉たちとは異なり、人との共存は不可能だと考えていた。だが層岩巨淵での出来事を経て、その頑なな考えも若干ながら軟化したような素振りを見せている。
Ver3.4
海灯祭エピローグで人との交流を経験した後、鍾離から「かつて神や仙人たちは他愛のない会話ができるかけがえのない仲間だったが、今回の食事会はあの時の光景と同じものだった。民衆にとって魈のような仙人は親しみにくい存在だが、既に仙縁のある旅人は違う。一部のことについて(業障の影響が出ない範囲での交流、あるいは魔神、仙人、人間といった種族を越えた交流に関して)は気にする必要はない」と俗世へと導くかのような助言をされている。
魈はこれらの経験を経て、今後はもっと俗世の話に耳を傾けようと考え始めた様子である。
その後の2023年4月17日の誕生日には、旧友の削月築陽真君に会いに行ったとのこと。
料理の味、場の雰囲気よりも、集まる人の方が大事だと考えるようになったようだ。
Ver4.1
モンド璃月合同イベント『流れゆく水に詩を紡いで』にて、ウェンティと胡桃に誘われるが、詩歌に明るくない事と業障を理由に断っている。だが、今までとは異なり「考えておく」と答え、以前よりはイベント参加を前向きに検討する様子が見られた。(胡桃の「山の上から応援するだけで良い」という言葉に従い、2日目は山の上から見守っている)
2日目には旅人とパイモン、重雲、ディオナと合流した際に、悩んだ末に同行することを決断している。会話の最中、水面に浮かぶ葉に詩が書かれていることに気付き、「伝えられずにいた言葉」がこのまま沈むに任せるのは惜しいと憂いて川の上流から詩の返事を流すことを提案していた。
一連の流れを経て最終日には紙に詩を書いており、それを銅雀の寺に置いている。「彼らに果たして届くだろうか」という台詞から、魈が言葉を伝えたかったのは今は亡き夜叉一族に対してだろう。
Ver4.4
4度目の海灯祭では、幽霊の凧を目撃し、胡桃が望舒旅館にやってきていると思った魈は、鍾離との関係を考え胡桃に一言挨拶をしようと自ら行動を起こしている。だがそこにいたのは鍾離本人であり、去年のごま油から引き続きまた今年も堂主から買い物を任されているという話を聞く。それに対して魈は「毎年のことですね。恐らく来年も変わらないでしょう」と返している。一連の流れから、魈が自ら人間と関わりを持ち、未来に目を向け始めているということがわかる。最後まで璃月港には来なかったが、霄灯を自ら作りそれを銅雀の寺の近くで飛ばしていた。
- 食に関して
好物は望舒旅館の「杏仁豆腐」。甘味が好きというわけではなく、その食感がかつて彼が呑み込んだ「夢」とよく似ているからである。また、今は亡き同胞銅雀の好物であった「チ虎魚焼き」にも思い入れがある。
イベント『西より届く香り』にて、苦手な食べ物は「豚肉の油炒め」「モラミート」「黄金ガニ」だと判明した。
小麦粉の生地に肉を挟んで加工したり、料理の過程が複雑で待つ時間が長いものは好まないようだ。また『月逐い祭』で味が濃い食べ物も苦手だとわかっている。
ちなみに望舒旅館で提供される料理は薄味のものである。
『西より届く香り』2回目のモンド編では、「ミントゼリー」、「モンド風焼き魚」が好物だと判明した。理由は杏仁豆腐とチ虎魚焼きに似ているからだろう。「バター魚焼き」は普通判定の為、串に刺して焼いた魚が好物なのだろうか?
苦手なものは「漁師トースト」と「キノコピザ」。やはり小麦粉の生地を加工した料理が苦手のようだ。何故か「午後のパンケーキ」は普通判定である。それほど加工されていないからだろうか?
「満足サラダ」は魔神任務で魈が食べたものの一つだが、こちらも普通判定になっている。
閑雲は魈に対して「豆腐プリン」を作ると言っており、甘く柔らかな食感のものを好むことは仙人にも広く知れ渡っているもよう。
- 夢
魈のオリジナル料理の名が「夢」である。彼の好物の「杏仁豆腐」から派生する。その説明文には『彼の「夢」は、ただ良い夢を見たいだけ』と書かれている。
魈はかつて食べた夢の感覚が忘れられず、現在は代用品として食感が似ている杏仁豆腐を食べている。彼のストーリーには『敗者の「夢」を無理やり飲み込むことさえあった』とあり、実際に他人の夢を食べていたかのような記載がある。その詳細は未だ不明である。
- 本来の姿
命ノ星座に「金翼鵬王」(きんよくほうおう)座とある通り、現在は人型を取っているだけであり、魈は鳥の仙獣であることが窺える。また、「右腕の模様は仙獣、魈本来の姿に対応する」と公式設定で述べられている。ちなみに現在販売されている魈の動物モチーフグッズは、薄緑色の鳥の姿をしている。
- 命ノ星座『金翼鵬王座』
デザインコンセプトで紹介されている通り、魈の星座は元にしている伝説から付けられている。
まとめると下記の通りである。
- 十二夜叉大将(十二神将)の酉に割り当てられた迷企羅大将は、対応する動物が鶏から「金翅鵬王鳥」に変わった。
- 金翅鳥は毒龍を毎日喰らい続け、最後は毒に耐え切れず琉璃の心を残して亡くなる。それが魈の人物像に合致している。
- 金翅鳥迦楼羅と中国の鵬鳥伝説は融合したものである。
日本語では金『翼』となっているが、中国語ではそのまま金『翅』鵬王座となっている。
なお、英語では『Alatus Nemeseos』。直訳すると翼のあるネメシスとなる。ネメシスはギリシア神話に登場する義憤の女神(義憤の概念の擬人化)である。魈の三凸には『憤怒の相』とあり、護法仙衆夜叉録には『言葉で表せない憤怒に陥る者(他に該当している夜叉が見られないため、おそらくは魈だと考えられる)』とあるため、怒りをテーマとしている部分がある。英語名はここから付けられた可能性が考えられる。
余談だが、鵬と鳳(鳳凰)は日本語だと音としては似ているが別物である。しかし、魈がアオギリの葉で蝶を作ると言っていることから、若干意識をしてはいるのかもしれない。(アオギリの木には鳳凰が住むとされる)
ちなみに望舒旅館の木は璃月では珍しく銀杏ではない。アオギリなのかは不明。
(PS5では街中に葉が舞うエフェクトが追加されているが、望舒旅館には何故か銀杏の葉が舞っているため、銀杏の木が近くにないのに葉だけ落下しているという奇妙な現象が起きている)
- 武器
モチーフ武器は「和璞鳶」。立ち絵でもPVでもムービーでも必ず所持しているのがこの長柄武器である。色が風属性である魈と合っており、性能面でもアタッカーである彼と相性が良い。
ストーリーには『岩神が玉石と磯岩を使い、一匹の石鳶を作った。石は生まれた途端に、大地の束縛から飛び立ち、空を駆け回った。投げ出した長槍は烈日のように、魔獣と岩クジラの海底の戦場まで貫通した』と書かれている。空を駆け回り、敵に向かって落下するところは魈の戦闘スタイルと似ている。魈自身が鳥の仙獣ということもあり、何かと縁のある武器なのだろう。
和璞鳶の英語名は『Primordial Jade Winged-Spear』、磐岩結緑の英語名は『Primordial Jade Cutter』となっており、共にPrimordial Jadeと付けられている。これらには岩王帝君が関わっており、同シリーズの武器だと考えられる。
碧落の瓏も見た目が似ているため同シリーズかと思われるが、英語名は『Jadefall's Splendor』となっている。武器自体は岩王帝君が関わっているものではなく沈玉の谷由来のものである。
なお和璞鳶は限定ではなく恒常武器となっており、どのタイミングでも引く事は可能である。
だが、狙って引く場合にはかなり運を試されることになる為、ピックアップされるタイミングを狙った方が良い。
(魈が復刻される際には武器ガチャのピックアップになる可能性が高い)
ちなみに武器スキルの効果を簡単に言うと「敵に攻撃が命中すると一定時間ごとに攻撃力がアップする」というものだが、この効果は控えにいると攻撃力が溜まらない。
そのため裏に回るサポートキャラには向かないが、基本的には長柄武器アタッカーにならば誰にでも扱うことができる汎用武器である。会心率が上がる武器のため、状況によって使い分けるのが良い。
- 呼称
魈には雅名が複数あり、様々な呼び方をされている。
旅人とパイモン、ディオナからは「魈」。仙人たちや甘雨・煙緋・申鶴・白朮からは「降魔大聖」と呼ばれている。間章第2幕から煙緋は「魈」と呼ぶようになった。荒瀧一斗は「あんちゃん」と呼んでいた。
浮舎からは「金鵬」。他の仙衆夜叉から何と呼ばれていたかは不明。銅雀は「降魔大聖」と呼んでいる。
鍾離は二回目の海灯祭時に「魈」と呼んでいたが、三回目の海灯祭では事情があり「降魔大聖」「金鵬大将」などと呼んでいる。基本の呼称は「魈」である。
重雲は「降魔大聖」。「魈仙人」や「仙人様」と言っていることもある。デートイベントでは「夜叉様」と言っている。
胡桃は「降魔大聖」「魈仙人」「望舒旅館の守護神」「荻花洲の大英雄」などと呼んでいたことがあるが、通常の会話では「降魔大聖」や「魈仙人」と呼ぶことが多い。
※ちなみに原文では「魈仙人」ではなく「魈上仙」と表記されている。
魈自身は基本的に相手のことを敬称を付けず名前のみで呼ぶが、鍾離のことは「帝君」または「鍾離様」と呼んでいる。
留雲借風真君などへは「留雲」と頭二文字のみで呼ぶ。閑雲の伝説任務では「留雲真君」と呼んでいた。旅人へは「お前」と呼ぶことが多く、「旅人」と呼ぶことはあまりない。兄のような存在である浮舎に対しても「浮舎」とそのままである。仲間の女性夜叉たちのように「兄者」と呼ぶことはないようだ。
夜叉の同胞たちに対しては「伐難」や「弥怒」などの名で呼ぶことが多いが、「心猿大将」と呼ぶこともある。
ちなみに本人を前にして名前を呼ぶことは少なく、「お前」や役職名(堂主、方士など)で呼ぶことが多い。
- 主な対人関係
魈は長命のため、さまざまな人物と縁が深い。
その中でも璃月所属で特に関係深いキャラクターを羅列する。
▼岩王帝君(鍾離)
囚われていた魈を救い、名を与えた璃月の神。
魈は彼に多大な恩を感じており、彼に不敬なことがあればたとえ旅人であっても許さないと言うほどである。
しかし盲信しているわけではなく、誰かが彼に対して不敬なことをしたとしてもその場の状況に応じて行動するようだ。(三回目海灯祭)
鍾離となった現在も、彼は魈の為に薬を渡している。
告示板からもわかる通り度々望舒旅館を訪れているようで、三回目の海灯祭では魈に対して世間話をして困惑させていた。
鍾離は心猿大将・弥怒が作成した衣服を気に入っており、複数所持している。魈はかつての夜叉の仲間たちを大切にしているため、鍾離の服を見てそれが弥怒の作ったものだと気付いていた。
バージョン4.4では魈を友と呼んでおり、共に凧を揚げて性能を比較していた。鍾離は魈に凧揚げを「手伝わせる」のではなく「誘う」と訂正していることから、対等な立場で会話ができるように言葉を選んでいる。
▼夜叉一族
特に強かった四人の夜叉とは交流が深かった様子である。
層岩巨淵の一件以降、魈がよく浮舎の名を出すところから、かつては兄のような存在として慕っていたのだろう。
回想エピソードの1枚目のイラストでは、魈が少し他の夜叉と距離を取っているように見えるが、2枚目のイラストでは浮舎が彼の顔に悪戯をしようとしている。積極的には交流しなかった魈と他の夜叉たちとの仲を取り持っていたのだろうか。
彼らは璃月に平和が訪れたら人間と共に暮らすと言っていたが、魈だけはそれは不可能だと考えていた。考え方の相違から、心から深く交流することはできていなかったのかもしれない。
▼削月築陽真君
魔神任務で初めて出会う鹿の姿の仙人。岩王帝君の弟子で、仙人の中で最も優しいとされる。
魈は彼を旧友と言っている。(2023年誕生日メール)
魈が削月築陽真君に会いに行くと、何か大事があったのかと狼狽したようだ。
その後の反応から、魈の心変わりを喜ばしく思っている様子である。
▼留雲借風真君(閑雲)
奥蔵山の仙人。白と水色の仙鶴で、からくり作りを得意とする。バージョン4.4からは璃月港に引越し、閑雲という名で暮らしている。仙人としてのプライドが高く、機嫌がころころと変わりやすいが、受け入れた相手に対しては深い愛情を持って接している。
かつて帰終が命を落とし、魔神戦争がより熾烈となった頃、魈は留雲借風真君と共に肩を並べて戦うことがあったという。当時の彼女は非常に寡黙だった。
魈はあまり仙人の集まりに参加しないものの、留雲自身は仙人仲間として気にかけているようで、彼に対して豆腐プリンを作ろうとしていた。海灯祭では削月や理水などの交流のある仙人以外に魈へも土産にお茶を贈ろうとしていた(十缶で半額となったため)
▼甘雨
麒麟と人間の血が混じった璃月七星の秘書。伝説任務では魈が甘雨の修行を引き受けている。
あまり会話したことがないという伝説任務での彼女の発言と、勤務先が璃月港であることから過去に接触はほとんどなかった様子である。
彼女に瑞獣の血が流れている為、業障によって穢れている魈は避けているのかもしれない。
▼胡桃
往生堂七十七代目堂主。往生堂は古くから仙衆夜叉と関わりがある。
魈は昔から胡桃のことを知っていたようだが、海灯祭での食事会までは交流がなかった様子である。
食事会だけでなく詩歌大会でも魈を誘っているが、業障を理由に断られている。
しかし、前者は「元素力と縁がある友人しか呼ばない」と言い、後者は「山の上から応援するだけで良い」と言って魈が拒む理由を律儀に潰している。
現在は鍾離が彼女の部下に当たる為、彼に不敬なことができない魈は胡桃からの誘いは非常に断りにくいという微妙な立ち位置となっている。彼女が現れれば一言挨拶をするかと考えるほどである。
▼重雲
有名な妖魔退治の家系、天衡方士の少年。海灯祭での食事会の際に重雲は「方士一門は降魔大聖と少し関わりがある」と口にしている。表と裏で共に妖魔を退治してきてもう随分と長いとのこと。
重雲は幼少期から妖魔に恐れられる「純陽の体」という特殊体質を持っており、それに悩まされているが、魈は彼の体質を「当世の方士に伝わる術より希少なもの、珍重すべきだ」と言っている。
詳細は明かされてはいないが、彼の体質はもしかすると仙人からの加護だったのかもしれない。
▼ヴェル・ゴレット
望舒旅館のオーナー。女将と呼ぶと「女将じゃなくてオーナーよ」と訂正される。
モンド出身のようだが、モンドに彼女を知る人はいない。謎の多い女性。
旅館のスタッフたちは七星の部下で、密かに魈の降魔を支援している。
あまり会話はしないようだが、魈の好物から行動、昼寝の場所まで把握している。
魈の世話は料理人の言笑に任せている。
魈は彼女を頼りにしているようで、降魔の際に遭遇した害のない霊(冥ちゃん)を預けていた。
仙人の存在はあまり公にするわけにはいかないのだろうが、魈はいつも隠れもせず旅館の露台に立つため、旅館の利用者が『このあたりでは見かけることがない少年の姿』を目撃してしまう。それに対する客へのフォローも彼女の仕事のようだ。
ゲーム内では彼女から杏仁豆腐を購入可能。
▼言笑
望舒旅館の料理人。元々は盗人であったにもかかわらず幽霊が苦手である。
望舒旅館告示版には、魈が連れ帰ってきた幽霊の冥ちゃんに厨房をめちゃくちゃにされている様子が書かれている。
オーナーから魈の世話を任されているが、世話をしたくてもほとんど帰って来ないせいであまりできていない様子。
彼が作る杏仁豆腐は魈の好物である。
香菱曰く、魈は言笑が作った杏仁豆腐が一番好きだという認識のようだが、魈自身は香菱と言笑の杏仁豆腐二つを手にして「味の違いは感じ取れないだろう」と言っている。食感が変わらなければどんな杏仁豆腐であっても良いのかもしれない。
杏仁豆腐のレシピは彼の厨房から取得可能。
能力と戦術
Ver1.3前半(2021/2/3~2/17)の期間限定祈願(ピックアップガチャ)「灯宴の招き」で初登場。(原神ではPU限定★5キャラの「恒常落ち」は無いため、期間が終わると復刻が来ない限りは入手不可)。
機動力の高さと元素爆発での自己強化に特化したアタッカーである。
火力を元素反応に左右されない風元素ということも相まって、どんな状況でも夜叉の名に相応しい苛烈な攻撃で敵を蹂躙する。
高速のスキルと落下攻撃を主体とするため、基本のボタン操作が多く、操作キャラクターの中ではやや癖がある。またゲーム画面が魈自身の速度を追いきれないことがあり、敵を見失うことが度々ある。そのため慣れるまで少し時間が掛かるかもしれない。だが一度慣れてしまえば癖になる操作感であり、スキルによる空中移動、落下攻撃+通常攻撃+重撃などのコンボなど、他のキャラクターにはないアクション性を楽むことができる。
魈は風属性の落下攻撃を用いるため、ヒルチャールの盾やアビス等のバリアもどの属性でも全て破壊することができる。他属性のアビスが複数体出てきた場合には、拡散で他の属性を敵に押し付けることができるのでよりバリアを割りやすい。
武器や聖遺物が揃っていなくても魈自身の自己バフが揃っている為、始めたばかりの初心プレイヤーでもすぐに高火力を出す事が可能となる。配布のバーバラや初心者用ガチャで引くことができるノエルを同時に編成すれば、フィールド上で躓くことはないだろう。
天賦
- 通常攻撃『微塵突進』
最大6連撃。一発一発のダメージ倍率は平凡だが手数とリーチに優れており、フルヒットさせれば大剣キャラにも劣らないダメージ量となる。
重撃では前方を掬い上げるように槍を振るう。軽い敵であれば打ち上げて無防備にする為、そのまま一方的に攻め立てる事が可能。
落下攻撃はダメージ倍率が高い上に、普通は高所から繰り出すと着地と同時に落下ダメージを受けるが、彼の落下攻撃はどんな高所から繰り出しても着地時の自身への落下ダメージが発生しない。後述する元素スキル及び爆発と合わせることで彼の火力の要になる。
また、風の翼を使用中や壁登り中にスタミナが尽きて落下し始めたときに落下攻撃を発動させてダメージを無効化するという緊急避難としても使える。
- 元素スキル『風輪両立』
「無駄だ!」
高速で前方に突進し、経路上にいる敵に風ダメージを与える。空中での使用も可能。
無凸時点で二回連続で発動可能。それぞれにクールタイムが発生する。命ノ星座を1凸させると使用回数が増え、三回まで発動可能になる。
また、キャラ突破Lv4(Lv60~70)で天賦『壊劫・国土砕き』が解放され、風輪両立発動後の7秒間、風輪両立によるダメージが+15%される。この効果は最大で3重まで重ねがけでき、重複した場合は継続時間がリセットされる。
戦闘のみならず移動手段としても使用でき、ちょっとした谷なら突進で渡る事も可能である。
また、空中で使用した場合、着地するまでの間に地面との距離に関わらず落下攻撃を放つ事が可能。この仕様を使いこなせば更に殲滅力に磨きがかかるだろう。
- 元素爆発『靖妖儺舞』
「喚くがいい」
夜叉の儺面を被り、15秒間様々な能力向上バフを付与する。
バフはそれぞれ
・攻撃力上昇
・攻撃範囲拡大
・攻撃が風元素化
・ジャンプ力上昇
と、非常に強力なものが揃っている。特に落下攻撃に関しては攻撃範囲拡大の恩恵が非常に高く、適当に連打しているだけでも凄まじい火力を出すことができる。
さらにキャラ突破Lv1(Lv20~40)で天賦『降魔・平妖大聖』が解放され、靖妖儺舞状態の時、魈の与える全ダメージが+5%される。この状態は元素爆発が3秒継続されるごとに重ねがけされる(最大+25%まで)。
ただし、代償として継続中は自身に対してスリップダメージが発生し、持続時間をフルに使うと30%程度のHPを消耗する。
このため、料理による回復が不可能となっている深境螺旋においてはバーバラや久岐忍等の元素スキル、ジンやベネットや早柚等の元素爆発といった回復性能を持つキャラクターを同時に編成し、HPを調整しつつ戦う必要がある。
また、キャラ交代で退場した場合は強制的に効果が終了してしまう点にも注意が必要。逆にその特性を活かし、HPの残りが少ないと感じた場合には任意で解くことも可能である。
スリップダメージだけでHPが0になることはない為、回避操作に自信がある場合には回復キャラを入れなくても問題はない。もしくはシールドキャラがいる場合には回復キャラは不要となる場合がある。『護摩の杖』を装備している場合には、最大効果を得る為にはHPを50%未満に保たなければならないので、回復よりシールドが重要になる。
発動に必要な元素エネルギー量が70と重めであることに加え、発動中はスキルがヒットしても元素粒子が発生しない。そのため発動の際には先にスキルを連打してあらかじめ粒子を発生させ、その粒子が回収される前に元素爆発を行うのが望ましい。
他にも必要元素エネルギー量が重いキャラは複数いるが、魈の場合はスリップダメージがついて回る為、他のキャラ以上に発動するタイミングを見極めなければならない。
余談だが、魈の伝説任務『南柯の胡蝶、儺佑の夢』では元素爆発が常時発動状態の魈単体で秘境内を連戦する場面がある。常にバフがかかった状態だがもちろんスリップダメージも常時発動している。ただし、ここだけの追加バフとして敵にダメージを与えるとHPが回復するようになっている。回復量はかなり多く、いざとなれば料理で回復することもできるため、余程のんびり進めない限りは大丈夫だが、一応注意しておこう。
- 天賦『神通・空中自在法』
彼を編成に入れておくだけでパーティ全員の登攀時の消費スタミナが-20%される非戦闘系天賦。崖登りが必須となる璃月西部やドラゴンスパインで力を発揮することだろう。
命ノ星座
第一重「壊劫・三界破壊」 | 元素スキルの使用回数+1。 |
---|---|
第二重「空劫・虚空開敷の変」 | 自身が待機中の際の元素チャージ効率+25%。 |
第三重「降魔・憤怒の相」 | 元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「神通・諸苦滅尽」 | 自身のHPが50%以下の時、防御力+100%。 |
第五重「成劫・無明増長」 | 元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「降魔・護法夜叉」 | 元素爆発発動中に落下攻撃を2体以上の敵に命中させると元素スキルの使用回数+1。さらにその後1秒以内はクールタイムを無視して元素スキルを発動できる。 |
使用感が明確に変わるのは1凸と6凸(完凸)である。
1凸は単純に瞬間火力が上昇するほかに天賦『壊劫・国土砕き』の恩恵を受けやすくなる。また、回収できる元素粒子の数も増えるため、元素爆発の回転率を高めることができる。
完凸の効果は元素爆発中かつ対集団戦でのみという制約こそあるものの、「落下攻撃→スキル連発」の無限ループを可能とする破格の攻撃能力を獲得することができる。また、本来であれば魈の爆発中は元素粒子は発生しないが、爆発終了3秒前くらいから『完凸の効果でスキルを連発』した時限定で風元素粒子が発生する。(※完凸でなければ粒子は発生しない)この仕様は記載がなく、非常に気付きにくいものではあるが、タイミングや魈自身のチャージ効率によっては1人で爆発をループすることも可能。
完凸時の殲滅力は非常に魅力的ではあるが、無凸でも十分に戦える性能であるため、実際に運用してみて凸を重ねるか一考するのが良い。
編成・装備について
- 編成
魈は自己強化に特化しており、その倍率はかなり優秀である。また、機動力の高さと落下攻撃という場に留まらない戦闘スタイルのため敵の攻撃を回避しやすい。サポートを必要とする面としては主に靖妖儺舞でのHP減少による打たれ弱さと、元素チャージ問題である。
基本的に生存補助さえできていれば残りは自由枠でどのキャラクターと組み合わせていても問題はなく、サポーターの編成の幅は広い。
例として一般的に使用されやすい編成を挙げるが、あくまでも例でありこれらにこだわらずとも高難易度バトルで勝つことは可能である。下記に羅列する編成にも一長一短があり、最終的にはプレイヤーの好みと所持キャラクターの育成度合いで選ぶと良い。
【魈キャリー編成】
①魈・閑雲・ファルザン・フリーナ
バージョン4.4で完成した仙鳥×2、長命人間×2のパーティーである。
このパーティーの最大のメリットは場所に縛られないことである。
従来のベネットやジンを入れた編成では、彼らのフィールド内にいる必要があり、魈の持ち味である機動力を制限してしまうことになっていた。また魈は元素爆発を軸に戦うキャラクターであるため、チャージ効率に問題を抱えやすいのだが、風属性を3キャラ入れることでその問題が解消されている。戦闘場所の制限解除と元素爆発の回転率改善により、飛躍的に使い勝手が向上している。
閑雲は敵単体限定だが落下攻撃を大幅に上げるため、基本複数戦を得意とする魈が単体相手の敵でも戦いやすくなっている。元素爆発では全体回復を持っており、魈やフリーナの自傷を回復する役目を担っている。
このパーティーは風属性の3人でまとまることが重要であるため、フリーナは極論でいうと自由枠である。
(魈とフリーナのバフは加算となってしまうため、閑雲を抜くと火力が伸び悩んでしまいがちである)
耐久を求めて鍾離を入れれば、火力は下がるものの場に縛られないまま安定して敵に攻撃を与え続けることができる。
ちなみにファルザンは完凸とそうでない場合とでは大幅に使用感が変わってしまうため、完凸でない場合には別のキャラを採用した方が良い場合がある。
②魈・ファルザン・ベネット・鍾離
バージョン4.3までよく使用されていたパーティである。
魈をファルザンとベネットで強化し、ベネットの回復と鍾離のシールドでカバーする編成である。
前述の編成ではフリーナのスキルもいくらか攻撃源となるため、キャリー編成というとこちらの方を指すことが多い。
全てのキャラクターが魈の火力と防御面をサポートする無駄のない編成。
しかしほぼ全てを魈の火力に依存してしまうため、最終的な強さはプレイヤーの腕次第となる。
全ての編成で言えることだが、ファルザンは完凸の場合とそうでない場合とで使用感がかなり変わってしまうため、チャージ問題からも完凸要求が高いのが難点。
4凸できているのであれば鍾離と入れ替えでジンを入れると火力は上がるが、恒常ガチャに入っているジンを狙って引けるものではないため、所持していない場合にはあまり現実的ではない。
【Xiao Geo編成】
魈・鍾離・ジン・アルベド
これは風風岩岩という全く元素反応を起こさない珍しい組み合わせである。ファルザンが実装される前のバージョン3.2頃までではメインで使用されていた。
魈への恩恵を最大にする為には、ジンとアルベドは4凸まで必要となっており、そこまでを目指すのは編成難度が高い。しかし、アルベドは岩共鳴と長時間の設置ダメージがあるだけで十分に優秀であり、ジンは回復と風粒子回収役としてだけでも編成候補となる。前述の通りジンは入手が難しいということもあり、早柚や『金珀・試作』を装備させ回復性能を持たせた鹿野院平蔵を代わりに入れるのも良い。
ジンの枠を完凸ファルザンにすれば火力は大幅に上がるが、その場合には回復役がいなくなってしまう。鍾離のシールドがあるため基本問題はないが、アルベドの枠を全体回復を持ったノエルや『金珀・試作』を装備させた凝光にして補助するとHP調整がしやすくなる。
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この他にも基本的にサポート性能を持つキャラクターとの相性は良く、雷電将軍や鹿野院平蔵といったサブアタッカーに類するキャラクターとはダブルアタッカー編成にできる。
(余談だが、声優同士で仲が良い島崎氏は楓原万葉と一緒に使って欲しいとキャストインタビューで話していた)
逆に魈と同様に場に出続けていなければならないようなアタッカーとは組み合わせが難しい。
自由枠が多いため、様々な編成で遊べるところも魈のメリットである。
- 武器
☆5武器であればモチーフ武器である『和璞鳶』か『護摩の杖』がオススメ。どちらも会心系のサブステータスと優秀なダメバフの武器効果を持っており、メインアタッカーである魈とは相性がいい。
☆4武器であればスターライト交換で入手可能な『黒岩の突槍』か紀行武器の『死闘の槍』が相性が良い。また、璃月所属キャラを複数人同時に編成するのであれば期間限定排出の『千岩長槍』も候補となる。
サポーター側に持たせたい武器としては、魈の火力を上げられるものかチャージ補助、あるいは回復できるものが良い。
パーティ全体の攻撃力が上がる武器としては『終焉を嘆く詩(弓)』『蒼古なる自由への誓い(片手剣)』『マカイラの水色(両手剣)』など。
回復性能を持たせられる『金珀・試作(法器)』は鍛造で入手可能なのでおすすめ。
粒子を生み出すことができる西風武器はチャージ補助ができる。こだわって装備させるものがないのであれば、鍾離やベネットにはとりあえず西風武器を持たせておくと良い。
- 聖遺物
メインOPは時計が攻撃力、杯は風元素ダメージ、冠は会心系が望ましい。杯に関しては攻撃力でもそこまで火力に影響はない。
サブOPは会心系が最優先だが、元チャ効率も伸ばしたい。魈は基本的に元素爆発を主軸に戦うため、回転の速さは使い勝手に直結する。
聖遺物の種類に関しては魈をどのような運用をするかによって候補が変わる。
【辰砂往生録】
元素爆発中の圧倒的な殲滅力をフルに生かしたい場合はこちら。
『辰砂往生録』は4セット効果で元素爆発発動時に継続時間16秒の攻撃力バフが発動し、更に効果発動中にHPを失う度に段階的にバフが強化されていく。このHP減少というトリガーは自傷ダメでも問題ないため、元素爆発中にスリップダメージが発生する魈のための聖遺物といっても過言ではない。(実際ほぼ専用聖遺物)
ただし、あくまで元素爆発中の火力が伸びるだけで平時の火力にはほぼ影響がない(一応2セットが攻撃力+18%ではある)上に汎用性が皆無である点は注意が必要。
【風ダメ+15%&攻撃力+18%】
2セット効果が風元素ダメ+15%の聖遺物と攻撃力+18%の聖遺物の組み合わせ。
フィールドの探索時や各種任務の攻略時といった元素爆発を使用しない場合はこちら。
『辰砂往生録』と比較すると元素爆発時の火力は落ちるものの、厳選度合いによってはこちらが上回る場合もある。
【その他】
『砂上の楼閣の史話』
2セット効果で風ダメバフ、4セット効果で通常重撃落下全てにバフが発動する。効果発動の際には重撃が必要となるため、重撃→落下攻撃という一手間を加える必要がある。
『ファントムハンター』
2セット効果が使いにくいが、厳選が進んでいるならば選択肢としてあり。
魈の場合には会心率が過剰になりやすく、立ち回りや武器に関しては要検討。
魈の火力を上げるためならばサポーター側には『旧貴族のしつけ』や『千岩牢固』を装備すると良い。
上記の聖遺物は同じものだと重複して発動はできなくなっているため、回復役には『在りし日の歌』を装備して聖遺物の種類が被らないようにすると良い。『在りし日の歌』は効果が発動するまでに6秒のタイムラグがあり、敵に5回攻撃が当たってしまうとダメージアップの効果がなくなってしまう難点がある。
余談
ゲーム内関連
- 公式サイトで璃月のキーキャラクターとして第一に紹介され、魔神任務(メインストーリー)内でもリリース当初から会うことが可能だったためユーザーの間でいつ実装されるかと度々話題になっていた。リリースから4ヶ月と少々、Ver1.3公開のタイミングでようやく実装の運びとなった。
- ちなみにベータ版では実際のリリース版よりも靖妖儺舞時の落下攻撃の範囲が広く、落下速度も速かった。更に、没となってしまったようだが笛を吹く待機モーションもあったとのこと。
- 海灯祭の開催と共に限定祈願がやってくる。海灯祭は現実においての中国の春節に当たるものであるが、魈が「年獣」を追い払う中国の伝説を想起させるキャラクターであるため、ほぼ確定でこの時期に登場するものと思われる。例外となるver2.7は彼が関わる魔神任務が実装されたため。
- 前述の通り、元素爆発を発動すると自身に対してスリップダメージが発生するが、これは単なるバランス調整だけではなく、彼の過去に起因した設定上でも意味のあるものとなっている。詳細は彼の伝説任務で描かれている。
- 彼の腕にある鳥の模様は、元素爆発中は光っている。また、彼が常に腰につけている儺面は元素爆発中にも消えることはない。元素爆発時に顔に付けている儺面は、魈の力で発現させているものである。(間章第2幕では魈の力が限界を迎えそうな時に儺面が消えている)
- 『風輪両立』は超高速で前方に突っ込む元素スキルだが、そのモーションから目にもとまらぬ速さで突きを行っているように見えるものの実際には武器を用いていない。体当たり、あるいはムービーシーンでは飛び蹴りのように見える。神技の槍術にまで極めてしまうと、自らの体を槍と見立てるのかもしれない。
- 長柄武器キャラクターの重撃は基本的に「回転しながら前方へ突っ込む」モーションに統一されているが、魈・鍾離・雷電将軍という長命なキャラのみ個別モーションが用意されている。現代の槍術は基本となる流派があるのかもしれない。
- レベルの上限突破には「エンシェントヴィシャップ・岩」から未熟の玉石が必要。「エンシェントヴィシャップ・岩」は自由のターコイズを落とさないため、「無相の風」などから別途入手する必要がある。Ver2.7までキャラクターのレベル上限突破に必要な素材を複数のボスから要求されているのは魈のみであった。以降は他のキャラクターにもこのような傾向が見られるようになった。
- Ver2.6に実装され、層岩巨淵の秘境で獲得できるようになった聖遺物「辰砂往生録」シリーズは前述の通り魈以外では能力を引き出しきれない、実質専用装備。聖遺物に込められた物語も層岩巨淵に散ったとある夜叉のものである。
- 魈と初めて出会う際に一瞬だけ流れる曲は『シロガネヨシの如く』である。イベント『鏡花聴世』では曲名が『独り西楼に登れば』となっている。イベントでは、操作キャラと共に魈がライアーを演奏してくれていた。
- 『孤雲寒林の輝岩』の説明文に魈と思われる少年の記載がある。
- 『テイワット観光ガイド』の璃月編に「旅館の最上部には奇怪な若者がいる。彼が話しているところを見た事がない」と書かれている。著者のアリスは魈の姿を目撃したことがあるようだ。
- 魈の伝説任務のタイトルは『南柯の胡蝶、儺佑の夢』であり、恐らくは戦い続ける夜叉の一生の儚さをたとえているものだと思われる。次に実装された胡桃の伝説任務が『如何にして蝶は去り』と蝶で続いており、意図的なものかどうかは不明ではあるが、璃月の歴史として往生堂も夜叉と繋がりがある為、無関係ではないのかもしれない。
- 頭部や足元の装飾品が少ない為、少年モデルの中でも低身長の設定となっている。他の少年モデルのキャラが引っかからない段差に躓いたり、浅瀬でも泳ぎ判定が出たりする。
- 余談だが、イベントで望舒旅館の料理人・言笑に「背は高くないが、顔のいいあの人」という、褒めているのか貶しているのかわからない表現をされたことがある。
- 璃月内の何人かのNPCは魈に救われている。栄発商店の東昇は魈に救われて以降商人としての道を進んだ。軽策荘の少女はヒルチャールから人形を取り返してもらったと言っている。「軽策荘告示板」にも『絶雲の間でうっかり足を滑らせて谷に落ちそうだった時に白服の少年に助けられた』と書かれているため、恐らくは魈に救われたものだろう。
- 望舒旅館にいる詩人の清昼が『ある仙人に関する詩』を詠んでおり、「ここ(望舒旅館)で詠むのに相応しい」と言っている。これはおそらくは魈のことだと思われる。英語版には「唯一の生き残り」というような記載がある為、わかりやすく魈を指している。
- 銅雀の寺を修繕した平安は夜叉の本を書こうとしており、天衡山の夜叉石像の足元にいる作家の無怨も護法夜叉の本を書こうとしている。しかし二人とも資料が集まらず、執筆作業は難航しているもよう。
- 稲妻にいるお面商人の三田は「璃月で妖魔を鎮める夜叉一族は、その地の特色がある面を被っている」と話している。ちなみに五夜叉は皆形が違う儺面を被っている。出身あるいは降魔を担当していた地域によって儺面の形が異なっていたのかもしれないが真相は不明である。
- 璃月のあちこちに巨大な夜叉石像が建てられているが、過去に岩王帝君以外の支配者がいたとされる土地には設置されていない。軽策荘(螭)、地中の塩(塩の魔神)、帰離原(帰終)、青墟浦(璃月最強とされる魔神)など。また、絶雲の間などの仙境や若陀龍王が眠る南天門北側付近にも存在していない。
- 設置されている場所は天衡山の道路傍・黒岩場入り口・霊矩関・遁玉の丘の遺跡・天穹の谷周辺・漉華の池・翠決坡の遺跡内部である。基本的には遺跡の入り口に建てられていることが多い。かつて夜叉信仰が盛んであったことの現れか。
- 調度品:石獅子像-「百解」の説明文に『杏仁豆腐』とある為、璃月に設置されている石獅子は魈の儺面がモチーフだと思われる。最初の石獅子は仙人の外見に基づいて翡翠から作られたらしい。このことを踏まえると、璃月の人外キャラクターの立ち絵背景にある獅子は魈、あるいは夜叉の儺面を表しているものと思われる。
- 開発ブログには魈の装飾品は『玉石』と書かれている。中国で『玉(ぎょく)』というと翡翠を指すことが多い。翡翠の代表的な色は緑だが、白や淡い紫、黒色のものもある。魈の首の装飾も全て翡翠で作られているのかもしれない。
- 2023年に販売された魈のフィギュアの説明文には、彼の肩と袖にある緑の装飾は『翡翠』と書かれていた。
- 璃月のデイリー「招かれざる客」で魈と会うことができる。
- ストーリー内では仙法を用いて瞬間移動してしまう為、まともに歩いている姿を見せたのは魔神任務 間章第2幕「険路怪跡」がほぼ初めてのようなものである。
- 何度か崖上り時のボイスが修正されており、現在はVer2.7で変更になったものである。
- Ver3.0で仲間HP低下ボイスが実装された。魈は「……弱い」「死にたくないなら後ろへ下がれ」となかなかに辛辣である。仙人は自らの役割に拘りがあり、魈は「戦って璃月を守ること」であるため、戦闘に関しては譲れないものがあるのだろう。
- Ver3.3で七聖召喚というカードゲームが実装され、イベントカード『護法の誓い』に魈が描かれている。その効果はすべての「召喚物」を破壊する。(敵味方を区別せず!)である。璃月のデイリーで望舒旅館のオーナーが言うには「彼が戦いに出ると場所も人も気にしなくなってしまう」とのこと。カードの効果はそこに由来しているのだろう。
- Ver3.4で海灯祭のイベントが終わると望舒旅館に魈が戻っているが、何故か彼は露台から真っ直ぐ前を向くのではなく不自然に斜め横方向を見つめていた。地図上で確認すると、魈の視線の先にあったのは世界任務「夜叉の願い」で登場した浮舎の石碑。層岩巨淵脱出後には銅雀の寺を見つめていたことから、何かあると夜叉の関連場所を見つめて物思いに耽る癖があるのかもしれない。
- Ver3.7にて七聖召喚に魈のキャラクターカードが実装され、対戦が可能となった。魈が勝ったとしても「運良くこの勝負を制した」と言い、非常に謙虚な反応である。負けた場合には、旅人がカードに精通していることに感心している。ちなみに対戦中に魈が相手の手持ちを破壊した際には「楽しめればそれで良い」と対戦相手に言い聞かせるようなボイスが入る。
- なお、このバージョンからマルが外景の力を使ったため、対戦相手のキャラがわざわざキャッツテールに赴く必要がなくなったという設定が追加された。
- 軽策荘の少女『六』が魈のカードを使用している。ちなみに他のキャラクターカードは申鶴と重雲。璃月妖魔退治特攻チームである。
- 白朮の伝説任務で魈が軽策荘の『螭』について少しだけ語るが、魈のキャラクター実戦紹介PVでは既に螭と関連のある場所で戦闘しているシーンがある。約2年越しの伏線回収となった。
- この伝説任務中、他のキャラクターが「魔神の残滓」と言う中、魈は敢えて「『妖魔』」と言い換えて話している。何故なのかは現在不明。
- 魔神任務で魈に出会う前に期間限定のイベントで会うとキャラクターの説明文が表示される。
- 璃月を守る仙人。またの名を「降魔大聖」、「護法夜叉大将」という。世代も声望も仙人の中では上位であるが、人間の間での名声はあまり高くないようだ。長い歳月、暗所で魔神の残滓からなる魔物と戦ってきた彼は、いつしか「業障」を背負うようになった。思いがけず護法夜叉の戦う様子を目撃した人のほとんどは、この鋭い眼光を持つ寡黙な「少年」が暗闇の中で璃月を千年守り続けてきた事実を知らない。積日の末に心の中の愛や憎しみは洗い流され、戦い以外の世間の物事に興味が乏しい。唯一、杏仁豆腐を食べた時だけ、かつての「夢」を思い出す。
- Ver4.1詩歌大会の終わりに魈が書いた詩が銅雀の寺で読めるようになっている。
- 日本語では『老いせぬ身、彷徨う千年。尽きもせず、燻る未練。遠き山、底無き深淵。現し世に、また会う奇縁。』と日本風の詩にする為に内容が変わってしまっているが、原文では『千年浮沉定,生涯不老身。未灭胸中火,万般难舍恩。见山怀其高,见水念其幽。重会南柯下,幸知已还真。』となっており、浮舎の名や彼の名の意味に含まれる『万般』、魈の伝説任務のタイトル『南柯』など、様々な要素が盛り込まれている。原文には『恩』(英語版ではgrace(恩寵))とあり、魈が岩王帝君に救われその恩恵を受けたという根幹のキャラ設定も入っている。ちなみに魈が見守っていた詩歌大会二日目のテーマが対句であった為、この詩にも対句が使われている。原文は五言律詩のもよう。
- 銅雀の寺が修繕されている場合には、詩が書かれた紙が他の奉納品と同じように台の上に乗せられているが、寺が壊れたままだと地面にそのまま置かれている。僅かだが隆起した石の陰にあるため、角度によっては寺の入り口側から紙の存在が確認できなくなっている。
関連BGM
- 捷疾の業:実戦紹介
- 夜叉の追憶:護法仙衆夜叉録
- シロガネヨシの如く:魈初登場時
- 命の綱渡り:険路怪跡ムービー「生と死の刹那」
- 夜叉の追想:険路怪跡ムービー「旧憶のみ残されて」
- 孤谷白駒:魈のストーリーPV「諸苦無隙」
公式Twitter
- 2021年12月に開催された『祝福おみくじキャンペーン』に魈がいる。彼の絵には「この望みが成就することを、我は願う…」と書かれている。
- 思い出を振り返る旅Ⅱ
WEBイベント
- Ver3.6の白朮実装時に合わせて開催されたイベント『百草皆薬』にて、白朮が魈のために処方した薬が登場した。材料は瑠璃袋・杏仁・馬尾・ミント。杏仁以外は荻花洲周辺で採集できるものである。薬の名前は『安神丸薬』。茶色の丸薬にミントが添えられただけのシンプルなものだが、器は仙人を敬うためなのか他のキャラクターのものより少々立派である。
- 説明文には『人間の薬で仙体を癒すことはできないかもしれないが、それでも白朮は作ってみたようだ。』と書かれている。白朮からのコメントは「ご健康をお祈り申し上げます。」
- 2023年オーケストラコンサートのミニイベント『音符探しの序曲』にて、キービジュアルに登場した7名の描き下ろしミニキャラとストーリーが公開されている。飛び散った音符を探すべくパイモンとプレイヤーが各キャラクターの元へ行って演奏を聴き曲名を当てるという内容。(音符は各キャラクターが捕まえていてくれる)
- 魈は甘雨と共に望舒旅館におり、パイモンたちが探していた音符を渡してくれるが、その代わりに演奏を聴いて欲しいと頼んでくる。
- 「その様子…こやつを探しているのか?受け取れ、我と甘雨で集めておいた。」「ただ…一つ願いを聞いてくれないか?我は楽器が苦手で…指導を頼みたい。」
- 苦手と言ってはいるものの、イベント内では完璧な『璃月』を聴かせてくれる。
HoYoLAB
- 公式アプリ『HoYoLAB』内のファンイベントで魈が猫になっている。The Date Is Set! HoYoFair 2022 Coming Soon! ちなみに過去には海外の原神公式Twitterで猫耳を付けた魈のイラストが掲載されたことがある。魈の英語表記「シャオ,Xiao」と猫の鳴き声の「ミャオ,meow」をかけていた。
コラボ・イベント
- スイーツパラダイスとのコラボ・璃月編で胡桃と共にイラストが描き下ろされている。『原神×SWEETS PARADISE -岩華聚餐-』
- 中国のアパレルブランドとの公式コラボで、魈のイメージファッション(コラボ衣装)が発売される。weiboにて。特典にはこの衣装を身につけた魈の描き下ろしアクリルスタンドが付いてくる。このイラストによって、「肩のトゲの部分は着脱可能」「素手は人と同じ姿をしている」「肩の刺青は服で隠されていても問題はない」ということが新たに明らかになった。ただし、公式コラボとはいえゲーム内で出された衣装ではない為、どこまで信頼できる設定なのかは不明である。
- 韓国のポップアップストアでは璃月キャラ数名が新規で描き下ろされている。全員が洋装となっており、魈はアームバンドを付け、刺青の上から服を固定してしまっている。更に膝から下は素足を晒している。魈が素足を見せたのは初めてのことであり、見た目だけはほとんど人間と変わらないことが判明した。こちらも上記と同様に公式ではあるがゲーム内の衣装ではない為、この設定も確実なものではない。
- 2023年オーケストラコンサート(リンクは中国の公式サイト)のキービジュアルに魈が描き下ろされている。演奏楽器は横笛で、おそらくは笛子と呼ばれる中国の竹笛。両端が塞がれているのが特徴である。笛についている飾りは中国の笛にはよくある装飾のもよう。魈の自前の笛なのか、彼のテーマカラーの深い緑色に塗られている部分がある。
- 実はベータ版での魈の待機モーションには笛を吹くモーションがあったとの噂がある為、元から笛を吹くことができる可能性はある。しかし、現在の設定では本編でも吹くことができるかは不明である。(長らく囚われている間に殺戮の腕と殺業以外残らなかったとある為、仮に過去に吹くことができたとしても既にできなくなっている可能性がある)
- ちなみにこの描き下ろし衣装では儺面を持っている様子はない。儺面を手放し、自ら笛を吹くというのは魈にとっては妖魔と戦わなくて良い=平和の象徴か。
- 『過去の後悔に耽る必要はなく、未来の心配をする必要もない。四季と山河を流れるこの旋律は、夢の中で朝露となるだろう。』
公式関連動画
キャラクター紹介動画等は上記項目参照。
イベントPV
- Ver.1.3公式PV「明霄、海に昇りて」:実装時のイベント(海灯祭)
- Ver.2.4公式PV「流るる星霜、華咲きて」:2年目の海灯祭
- Ver.2.7公式PV「虞淵に隠されし夢魘」:間章第2幕「険路怪跡」
- Ver.3.4公式PV「織りなす調べ、華更けて」:3年目の海灯祭
ストーリームービー ※ネタバレ注意
- ストーリームービー「世にある至味」:月逐い祭
- ストーリームービー「歳華に流れる彩り」:2年目の海灯祭ムービー
- ストーリームービー「生と死の刹那」:間章第2幕「険路怪跡」
- ストーリームービー「旧憶のみ残されて」:間章第2幕「険路怪跡」
- ストーリームービー「心にとどまる余音」:帰離原の回想
- ストーリームービー「虹歌灯宴」:3年目の海灯祭ムービー
※1年目の海灯祭ムービーにも登場しているが、公式チャンネルの動画としては上がっていない。
声優関連
- キャストインタビュー 松岡禎丞(魈 役)
- Ver.1.3記念TVCM「どこまでも冒険したい世界」篇:ナレーションが松岡氏
- Ver.1.3記念TVCM「原神フレンズ大紹介 パート2」篇
- Ver.1.3記念TVCM「試される君の力」篇
- Ver.1.3記念WEB限定CM「原神フレンズ大紹介 番外編」篇
- Ver.1.3記念TVCM「海灯祭」篇
- 公式ラジオ テイワット放送局 第29回:松岡氏ゲスト回
- Ver.3.1「赤砂の王と三人の巡礼者」予告番組:松岡氏の二周年お祝いコメント(59:30頃から)
- 2周年記念キャストインタビュー 松岡禎丞(魈 役)
その他
- OST selection 邪祟払い、束の間の安らぎ
- 『流光拾遺の旅』――仙聞編・木版年画:五夜叉の木版画
- グルメの旅——「璃月グルメ集」第四期:魈の誕生日に投稿された。杏仁豆腐とハスの花パイの料理動画
- 風物集短篇——璃月編:璃月の風景アニメーション
- 【原神】オーケストラコンサートCM:2023年オーケストラコンサートCM用ショートアニメーション
ショート動画