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ティオーナ・ルドルフォンの編集履歴

2024-02-13 23:27:23 バージョン

ティオーナ・ルドルフォン

てぃおーなるどるふぉん

ティオーナ・ルドルフォンとは、小説作品『ティアムーン帝国物語』の主要登場人物である。

概要

ティアムーン帝国の南方の辺境域に領土を持つ、ルドルフォン辺土伯の長女。主人公ミーア・ルーナ・ティアムーンセントノエル学園での同級生の1人。年齢は初登場時点で12歳。


プロフィール

出演作品ティアムーン帝国物語
性別女性
誕生日
出身地ティアムーン帝国 ルドルフォン辺土伯爵領
身長
体重
特技
好きなもの
嫌いなもの
声優高尾奏音(※1)
舞台版配役草場愛(※2)

(※1)TVアニメ版・ドラマCD版共通。

(※2)第1弾・第2弾。


人物像

帝国において、辺土伯は貴族としては格下とみなされており、その逆境をはねのけるべく勉学のみならず、剣術にも通じた努力の才女。


また本来は、権威におもねる事なく、人としての良心をもって立場など関係なく人に堂々と意見できる人物。が、時にはそれが行き過ぎる事もある。要は空気が読めない馬鹿正直


家族はルドルフォン辺土伯爵家の当主である父親と2歳年下の弟セロ・ルドルフォンがいる。また、メイドであるリオラ・ルールーとは主従の関係を越えて仲が良く、彼女に懐かれている。

リオラからは弓術を習っており、貴族令嬢にしてはなかなかの腕を持っている、優れた射手でもある。


野菜を切るのが得意だが、本編の時間軸におけるお料理教室では大皿4皿に大盛りの千切りを作ってキースウッドに内心ツッコミを入れられている。


活躍

以前の時間軸

セントノエル学園入学時の新入生歓迎ダンスパーティーで「辺土貴族のくせに名誉あるセントノエルのダンスパーティーに出るなど生意気な。自らの身分を弁えよ」と、帝国中央貴族の子どもたちとその従者たちによって、リオラともども塔の上の空き教室に監禁されパーティー用のドレスを取り上げられる羽目に。

生まれもっての身体能力で塔から脱出したリオラが連れてきたキースウッドに助けられるが、取り上げられたドレスはズタズタのボロボロの汚れた布切れにされてしまっていた。

事態を重く見たキースウッドはラフィーナに事情を話し、ティオーナは彼女よりドレスを借り受ける事に。

さらにキースウッドの計らいで彼の主であるシオンのダンスパートナーに選ばれ、以降ラフィーナ・ティオーナ・シオンの三者はそれなりの縁で結ばれる事となった。


そして、この一件はシオンとラフィーナにティアムーンの差別問題(端的にいえばティアムーン帝国の国としての大恥)を大きく露呈させ、帝国の存続を強く疑問視させる結果となった。


また、弟のセロの持つ植物学の才を惜しみ、その才能を伸ばしてあげたいとラフィーナに相談。ラフィーナと二人でセロの留学を渋る父を説得して、弟もセントノエルに入れた。


のち寒期による食糧難の時代が来ると父のルドルフォン伯が備蓄を解放。領民たち、領周辺の人々が飢えぬために力を尽くすが、これが「国とは王侯貴族あっての事。まず貴族たちが生きるために備蓄するのが当然、それを無視して下賤な平民どもに貴重な食糧を配ろうとは不敬このうえない」と帝国中央貴族たちの怒りを買う。この中央貴族たちの上奏によりルドルフォン伯は弁明のため王城へと向かうが、そのまま捕えられ不敬のみならず謀反の疑いまでかけられ、たいした調べもなされぬまま皇帝の名のもと死罪となってしまった。

帝室と中央貴族にとって、備蓄放出のために民の支持を得ていたルドルフォン伯の存在は、自らが備蓄を放出させず自分たちだけで生き残るのに邪魔だったのである。

(……と、いうのは表層の話であり実は別の側面による陰謀があったのだが、この時間軸のティオーナたちはそれをついぞ見破れず、表層のみで状況を判断してしまった)


父の死によって復讐に囚われたティオーナはシオンによるサンクランド王国の後ろ楯のもと革命軍を組織・主導。ラフィーナもその支援を表明。

さらにセントノエルに留学していた弟のセロが耐寒小麦「ルドルフォン麦」を開発。ルドルフォン領は食糧難から救われ革命軍もこれを後ろ楯として民衆の支持を集める。

ティオーナは革命の旗印として「革命の聖女」と崇められる存在となり、王やミーアの処刑にも立ち会った。

ミーアの処刑前にルードヴィッヒ・ヒューイットから「ミーア様は、あなたやルドルフォン家への仕打ちを悔いている。どうかミーア様と会って話をしてほしい(ミーアに贖罪の機会を与えて欲しい)」と請われるが「今更、話す事など無い。そんな事を言われても父をはじめ、失った命はもう戻ってはこない(謝罪も贖罪も無意味。人々を納得するための材料はミーアの命を絶つ事しか無い)」としてミーアの全てを否定し拒絶していた(それでもルードヴィッヒがシオンと話す事は邪魔しなかった)。

何よりもティオーナはミーアと話す事で、彼女を許してしまう事を恐れた。彼女を許す事で父を始め失われていった命に対する「解りやすい成果(シンボル)」が失われる事を恐れた。

この時点でティオーナのミーアに対するスタンスは「許せない仇敵」ではなく「人の持つべき道徳において、この世に生きる事を許してはいけない害悪な存在」へとすりかわってしまっていた。


このため、ミーアにとってはシオンラフィーナと共に仇敵の1人である。


が、この革命騒動で、特に同級生だったミーアをギロチンに導き首を跳ねてしまった事で、シオンは無自覚に越えてはならぬ一線を越えてしまっていた。それはラフィーナもティオーナも同じであった。


自らがシオンの側にいたのでは、シオンはミーアを処した心の傷と否応なく永遠に向き合うことになってしまう。それを察したティオーナは、もはやシオンの隣に並ぶことに耐えられず、サンクランドへと戻る彼を見送ってしまう。


さらに革命軍にルールー族滅亡の当事者であるディオン・アライアを受け入れた事で、リオラとの関係にも齟齬が生じて(リオラにとってはディオンもまた仇敵のひとり)ぎくしゃくしていき、やがてはリオラとも疎遠になっていった。


自らは革命政府を率いるが、結局政府は緒派に分裂して崩壊。旧ティアムーンはめぼしい場所は周辺各国に吸収され、また各領が独立して覇を競う戦国時代に突入しルドルフォン領も、いつ果てるとも無い戦いの世界に放り込まれてしまった。

何よりも政府瓦解の過程で父ルドルフォン伯の死が「皇帝による処刑」ではなく「外国勢力による暗殺」と露呈。革命は大義を失い、ティオーナの「革命の聖女」という名誉は瓦解し「売国奴の反逆者」にして「無実の皇帝と皇女を殺した殺人者」へと堕ちる。

そしてルドルフォン家はティアムーン分裂の最大の戦犯として周辺勢力から復讐の対象と見られる事となる。

この事で弟のセロはルドルフォンの地に戻ることは出来なくなった。いや、それどころかセントノエルで研究に明け暮れていた弟は領地経営など全く学ばなかったゆえに、それも出来なくなってしまっていた。セロはもはやセントノエルの一学徒。貴族や領主として生きることそのものが出来なくなっていた。ティオーナは、かつて父がセロの留学を渋った理由を、ここで痛感し驚愕する。


弟を諦め、自らを守るための戦いに次ぐ戦いに疲弊していく、ひとりぼっちのティオーナは、いつしか気付く。


ミーア様を死なせてしまってから、何かが狂ってしまったのかもしれない


果てなき戦いに倒れ、その命の尽きる直前にティオーナの心に浮かんだのは、今となっては遅すぎた後悔と懺悔だった。


あんな拒絶などせず、きちんとミーア様と正面から話し合いをすればよかった。たとえ幾度とも拒絶されても、話を聞いてくれるまで、話し合う事を諦めるべきではなかった……


ティアムーンを滅ぼした「革命の聖女」にして「売国の魔女」ティオーナ・ルドルフォン。その生こそは「あらゆる善意が裏目に出た」生真面目の負の側面に翻弄されて孤独の破滅へと至った人生であった……。


本編の時間軸

最初の時間軸における経験から、ミーアは当初ティオーナとの接触を避けたがっていたのだが、紆余曲折(具体的には忠臣の期待)あって図らずもミーアにより救われ、彼女に心酔する者の1人となる。


上述の監禁事件においてはティオーナを救うメンバーの中にアンヌが混ざり、彼女が救出作戦の中核となってティオーナのメイク直しやドレスの用立てを行った(アンヌがミーアの名を使い「最初の時間軸でラフィーナがやった事」の肩代わりをした)事でミーアの名誉が守られる事となった(ミーアはのちにこれを知り、失神するほどの恐怖体験となった)。ティオーナ自身も入学時の騒動においてミーアに「たとえ位が低かろうともわたくしの臣民(ミーアとしては「帝国臣民なら奴隷であっても助けるので、特別にあんたを助けたわけじゃない(真剣)」という嫌味の意)」と庇われていた事でミーアへの疑いなど欠片も持たずに済んでいる。


なお、コミカライズ版ではミーアが『「Thank you & kill you!!」と言いながら自分に向かって笑顔を向けたり、ギロちんと仲良く腕を組んで近づいてきたりするティオーナ』の姿を何度か妄想している。


さらに弟セロの進路に関して(ラフィーナとの接点が弱くなったため)ミーアに相談している。本来はミーアに弟がセントノエルに通えるよう父を説得して欲しい(また奨学金を得るためラフィーナ様に話を通して欲しい)という話をしたのだが、ミーアは逆に「嫡男を外国に留学にやるのは領主としては継承教育上、好ましくない。お父さんも心配なのだから、そこは解ってあげてほしい」と父や弟の立場をティオーナに諭し、さらに「弟さんがルドルフォン家の継承教育を受けながらも十分に望む学問ができるように取り計らう」として聖ミーア学園の設立に取り組む(本当はセロが将来開発する耐寒小麦を欲しての事だが)事を約束され、弟の才能を信じて、そこまでしてくれるのかと感激し忠心をさらに強くする。


ミーアの生徒会長立候補において真っ先に彼女の支援を表明し後援メンバーとなる。この時、ダンスパーティーで自身を監禁した中央貴族たち(ミーアに諭され改心済み)と向き合うことになるが、共にミーアを支え合う目的は同じだからと彼らの謝罪を受け入れ水に流して和解する事に。

またミーアにダーティでグレーゾーンな裏取引で選挙活動を有利に進めるよう進言したサフィアス・エトワ・ブルームーンに対して断固として異議を唱えた。

ミーアが生徒会長となった後には生徒会のメンバーとなる。この時にサフィアスもまたメンバーに入っているが彼もラフィーナに一喝されていた事で反省した上でミーアへの忠義を表明したため彼ともまた和解した。


生徒会で共に仕事をしたり、ミーアたちと様々な活動を繰り広げるうち、シオンの「王になるために」という焦りを感じ、それに対して自身もよく解らないが「このままではシオンのためによくない」という焦燥感を感じるようになる。


サンクランド王国において暗殺騒動が起こった際には、バランスを崩してバルコニーから落下しかけたサンクランド王(シオンの父)を助ける事に。また騒動が落ち着いたのちには正義と公平を標榜するあまり、あまりにも冷徹な裁定を出そうとしたサンクランド王家に対して、自らの家族観(家族は助け合うもの、とする考え)から王に対して臆する事なく意見する。他国の王家の事情への口出しになってしまうので黙るように忠告されても「黙りません! そんなの絶対おかしいです!」と諫言。結果、その度胸を王に気に入られる事となった。そしてサンクランドで「王を助けた恩人」として知られる事となる。


さらにミーアに「きちんとフラれた」シオンに寄り添い「人として」慰めた事で彼を「王という超越者」ではなく「人の王(王という人)」という等身大の存在へと引き戻し安定させた。


ミーアベルの時間軸

ミーアが暗殺されたことで、帝国内は真っ二つに割れることになるがルドルフォン家はどちらにも着くということをせず親ミーア派であることを表明。ティオーナもミーア派として行動。ミーアベルを保護した後に彼女を逃すために戦死した。


女帝ミーアの時間軸

ミーアが女帝として即位してから少し後、シオンとの縁談が持ち上がる。初めはルドルフォン家という新興貴族令嬢が相手ということで少なからず反発が上がったが、ティオーナが新種の小麦を発見した「大陸の恩人」セロ・ルドルフォンの姉であるという点やルドルフォン家が女帝派最古参であり、ミーアの信任を受けてティアムーン初の辺境伯に任命された特別な貴族(ティアムーンでは「辺境伯」はまだ役割の安定してない歴史の浅い伯位になるが、サンクランドではキチンと歴史ある伯位のため正真正銘ガチの意味で捉えられた)であることと、ティオーナが前国王の命を救った話が広がりティオーナの交友関係の広さからだんだん受け入れられるようになる。

やがてティオーナがサンクランドにやってくると、彼女の素朴で純粋な人柄にサンクランドの民は彼女に惹かれていく。また、(元)貧乏貴族令嬢と大国の王子のロマンスは御伽話を実現したと夢と憧れを向けられるようになる。


ちなみにミーアベルいわく「ティオーナおばさまと天秤王は、ティオーナおばさまがイニシアティブを取っている」らしく、公式の場ではいざ知らずプライベートでは旦那をしっかりと尻に敷いている模様。


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