概要
日本テレビのドラマ『花咲舞が黙ってない』の登場人物で、ヒロイン。ドラマの原作となった小説『不祥事』にも登場している。
演じた女優は杏(2014年・2015年版)、今田美桜(2024年版)。
かつて赤坂支店、中野支店(原作では代々木支店)で明るく親切で頼りになるテラー(窓口担当者)として同僚や顧客から人気があったが、突然臨店班に異動を命じられる。
非常に正義感の強い性格で、不正行為やメガバンク独自の理不尽な慣習の犠牲になる人々を見過ごす事ができずに、間違っていると思った事は徹底的に追及する。
しかし行員の粗探しをするような臨店の仕事には戸惑いを感じていて、時に悩む事もある。
臨店先では邪魔者扱いされる事が多く、そのことで不満を顔に出しそうになると、すぐに相方の相馬健からストップをかけられる(ほとんどの場合、足を踏まれる)。
納得いかない命令に反論する時は「お言葉を返すようですが」と切り出し、悪事を暴かれた相手が「黙りなさい!」と声を荒らげると、「(いいえ)黙りません!」「そんなの絶対間違ってます!」と言い返すのがお約束である。
テラーとしてのスキルは抜群に優秀で、臨店先でも一目置かれるほど。事件の解決も事務処理能力を駆使して行う事が多い。
相馬とは遠慮なく言い合いをする仲だが、食べる事が好きという点では意気投合する。
一方、仕事を離れれば同僚の女子行員達と飲み会で盛り上がったり、彼氏がいないことを周囲からからかわれたり心配されたりと、女性らしい一面もある。
(ちなみに、原作小説ではオヤジのようなキャラクターであった。)
母親を早くに亡くしており、父親の花咲幸三(はなさきこうぞう)(演:大杉漣)が舞を男手一つで育てて来た。
幸三は元々はサラリーマンだったが、妻亡き後、家の食事を作るようになり、そこから発展して自宅の一階を改装し、居酒屋を開いた。
居酒屋は近所の人や舞の同僚達の憩いの場となっている。また、相馬も、幸三が営む居酒屋の常連客である。
気立てがいい好人物で、娘の将来を心配する。娘の夢はバンカーの妻になる事だと信じていて、独身の男性バンカーが店を訪れるとすぐに舞と結びつけたがる。
(なお、幸三はドラマオリジナルキャラクターであり、原作小説には登場しない。)