概要
ティアムーン帝国の門閥貴族である四大公爵家の一角・ブルームーン公爵家の長男。16歳。四大公爵家は皇帝の親戚筋であるため、皇女ミーア・ルーナ・ティアムーンとも縁戚関係である。
プロフィール
出演作品 | ティアムーン帝国物語 |
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性別 | 男性 |
誕生日 | 不明 |
出身地 | ティアムーン帝国 |
身長 | |
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特技 | |
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嫌いなもの | |
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舞台版配役 |
人物
典型的なティアムーン帝国の貴族の例に漏れず傲慢さが目立つ性格で、平民や辺土伯のティオーナを見下している。
ただし、性根はミーアと似たり寄ったりの小心者。
痛いことが嫌いな気質であり、自他を問わず血を見れば気絶し、他人が痛そうにしていると、自分も同じ場所に痛痒を感じるという共感受性の強い性格で、それゆえに直接的な武術や競争はかなりの不得手。
例えば試合で自身の手で相手に痛みを与えれば、それを自分も幻痛としてダメージを受けて動けなくなり、また試験や競争で自分が下した相手が悔しがったり悲しんだりするのを見て「そういうもの」と割りきれずに自身が罪悪感を抱いたり自身が下した相手に共感して悲しんでしまうような人物。
そのため性格・性質の双方的な意味で「自分を鍛える」事ができないので、単純な腕っぷしならば確実にティオーナよりも弱い。また、こういった側面ゆえに登場当初は「自身が陥れた他者の顔を比較的見なくて済む」(自身が他人を見て辛い思いをするならば、いっそ向き合わずに見なければいい、という考えによる)策謀に頼る面も大きかった。
言い換えれば慈悲の多大な優しい性格だが、ハッキリ言えば競争が常となる人間社会ではとても苦労する、度を越えたお人好しの性質を示しており、これは母親であるヨハンナの影響も大きい。
婚約者であるシューベルト侯爵家の令嬢・レティーツィアとは相思相愛で、彼女にいいところを見せようと必死。従者はレティーツィアの弟・ダリオ。
彼女への愛は本物であり、前の時間軸で革命軍にいち早く降伏したのも、ルードヴィッヒの日記上で一時的に発生した未来でミーアに謀反を起こしたのもレティーツィアを人質に取られたからであり、ミーアからもサフィアスを抑えるにはレティーツィアを抑えるべしと認識されている。
意外にも料理が得意だが、これは普段から料理の腕前が壊滅的なレティーツィアに振り回されているという事情もある。
それでも彼女が自分を想って作ってくれた料理を否定できない(彼女が辛ければ自分も余計に辛くなる)ものだから、彼女が料理を作ってしまえば、それがたとえダークマターでも、とても美味しそうにふるまって完食してしまう(そして人知れず腹を壊す)ある意味では哀しき漢でもある。
実は妹(カルラ・エトワ・ブルームーン)がいる。が、この妹、まがりなりにも貴族(しかも門閥令嬢の頂点に立ちうるエトワーリン)のくせに向上心と自己主張を隠せない、自身のみならず母のヨハンナともどもに「貴族としての空気を読めない正真正銘のあほ」と評する人物で、さすがに、この妹にだけは公衆の面前での折檻を辞さない(やっとかないと自家の立場が悪くなる)。
また妹だけでなくブルームーン家派閥の貴族も保守的であり尚且つ空気を読まない者が数多くおり、その貴族達が勝手なことをするたびに顔色を青くするといった具合で、部下や家族に苦労させれる苦労人ポジションを確立している。
作中の動向
最初の時間軸
革命が起こったことにより、ブルームーン家も革命軍の攻撃を受けることになる。
レティーツィアを人質に取られたことにより、サフィアスは革命軍に投降。父である公爵だけでなく一族郎党ことごとく処刑されることになる。
本編の時間軸
第二部から登場。セントノエル学園の生徒会長選挙の際にミーアに接近し、裏工作でラフィーナを貶めてミーアが有利になるようにする代わりに、自分を生徒会に入れてもらうよう取引を持ち掛けた。ミーア側の陣営にいたティオーナがこれを断り、さらに糾弾されたことに憤慨するが、既に裏工作の件はラフィーナに露見しており、彼女の怒りに触れて震え上がり部屋に引きこもってしまった。
前もって、レティーツィアに生徒会に入ることになったと報告をしてしまっていた上彼女からも祝福の言葉を送られていたため、彼女に合わせる顔がないと、すっかり気落ちしていた。
しかし、選挙後生徒会長になったミーアから生徒会に誘われ、婚約者のレティーツィアに情けない報告をせず自分の名誉を守ってくれた彼女に多大なる恩を感じ、心を入れ替えて四大公爵家としてミーアを支えることを決意した。
ミーアとしてはこの時混沌の蛇の疑惑をあるサフィアスを監視することとサフィアスに蛇が近づいてこないように守るためであった。またサフィアスをティオーナの補佐につけることで小気味な嫌がらせという意味合いもある。
ちなみに生徒会には副会長としてラフィーナもいるが、上記の件もあり若干苦手意識を持っている。またミーアが料理が不得意な事もいち早く気付き、彼女達が料理をしようとするとキースウッドと共に毎回阻止しようとする(この事が縁でキースウッドとは身分や国の垣根を越えた友情を結んでいる)。それによりミーアと一緒に料理をする機会を奪われたラフィーナから余計に睨まれることとなる。