ティオーナさま、出ないで。あぶない、です。
……ちっ。外した、です。
次、当てる、です。
概要
ルドルフォン辺土伯爵家の長女ティオーナ・ルドルフォンに仕えるメイド。年齢はミーアやティオーナの1歳年下で、初登場時点で11歳。
プロフィール
人物像
ルドルフォン辺土伯爵領とベルマン子爵領の境界に広がる森林地帯“静海(セイレント)の森”に暮らす少数民族・ルールー族の出身。
ルールー族は作品世界における公用語に不慣れである者が多く、彼女もその例に漏れずたどたどしいしゃべり方をする。弓の名手で身体能力が高い。
弓に関しては名手の自覚がある分、結構な負けず嫌いで、レムノ王国の剣聖であるギミマフィアスに射た矢を払われ受け止められた際には、珍しく負け惜しみを述べている。
主人であるティオーナに懐いており、彼女とは姉妹のような絆で結ばれている。また、ティオーナには自身の弓術を教えており、師弟関係でもある。
しゃべり方の不自由や、少数民族の出自である(つまり「従者としての礼儀と常識」があまり備わっておらず、また貴族階級の認識が甘い部分がある)ため、本来であれば様々な意味でセントノエル学園に派遣できるような人材ではないのだが、ルドルフォン家の経済事情(学園に派遣できる程の人材を雇えなかった)や、ティオーナと仲が良い事、身体能力の高さ・弓術の腕から護衛としての役割を期待されてティオーナの従者として学園に赴く事になった。
自然と共に生きる戦士種族の出であるためか、発想が結構大雑把でワイルド。乱戦時には頼りになる隠密弓手である一方で、基本的に「傷付き倒れ血反吐を吐いても、死なない限り大丈夫」を地で行くスパルタン・ガールであるためフレンドリーファイアにも基本、無頓着。ぶっちゃけ「やっちまった相手(味方)がまぁ動けてれば、あるいは動けてなくても死んでなけりゃ、まぁいいや」という考えだったりする(ミーアベル拉致誘拐事件の際、矢を鏃を鋳潰した非殺傷性のものにしてあるとはいえミーアやベルにフレンドリーファイアが起こる可能性がある事を認識していながら「当たったらごめんです」の一言だけ呟いて容赦ない援護射撃を射ちまくった)。
隠密弓手であるためバトルスタイルとしては自らが射たターゲットや、ティオーナを囮にして、そちらに気を引かれた敵を死角から一掃する、という案外えげつないもの。もちろん自身がティオーナを守れる事やティオーナ自身の腕を知るがゆえに成り立つスタイルである。
肉を焼くのが得意だが、本編の時間軸におけるお料理教室では調理場のオーブンを使わず中庭の焚き火で焼いており、キースウッドに内心ツッコミを入れられている。
活躍
最初の時間軸
ミーアはリオラのことをほとんど認識していなかったが、実はミーアとの間には浅からぬ因縁があり、リオラはミーアのことを殺したいほど憎んでいた。
コミカライズ版では「ミーア、殺す!」と某女傑族のごときセリフを叫びながら、ミーアに直接、矢を射かけている。
なお、リオラの兄・ラエロはルールー族の戦士であったが、帝国軍百人隊との戦闘で戦死している。
そのため、もと百人隊長のディオン・アライアは兄の直接的な仇であり、ティオーナが彼のスカウトに行った際には同行し、その命を狙って襲いかかるが、他ならぬティオーナに止められてしまう。
ディオンが革命軍の仲間となっても隙を見せれば、その寝首を掻くつもりであった(もっともディオンがそんな隙を見せる事はついぞ無かったのだが)。
そして革命軍、つまりはティオーナがディオンを仲間として受け入れてしまった事で、彼女との絆には齟齬が生じるようになる。幼い頃から共に在った一心同体とも言えるティオーナが革命軍としての戦力を求めたとはいえリオラの心中を無視して妥協しディオンを受け入れた事は、リオラにとっては明確な裏切りであった。そんなティオーナの姿を見るのはリオラにとっては苦痛であり、最終的にリオラはティオーナとは加速度的に疎遠になっていく。
そして気がつけばリオラ自身、ティオーナからは離れ、彼女の消息も解らぬ遠いどこかへ、たったひとりで去っていった。
本編の時間軸
学園入学における学園領への入領時、リオラを連れていたティオーナが、この事で他国の貴族令嬢から絡まれる事態が発生。この時にミーアが図らずもティオーナを助けたことによって接点が生まれる。
またティオーナが帝国貴族の子女によって監禁された際には並外れた身体能力で脱出し偶然出会ったアンヌに助けを求める。また騒ぎを聞き付けたキースウッドと共に騒動を乗り越えて事件を解決させ、両名と「従者仲間」として仲良くなる。
こうした経緯から主同様、無事に眼鏡が曇りミーアに対しては好感を抱いている。
学園が長期休みに入った折、ルールー族の里に一時帰省していたが、領土拡大を狙い静海の森の破壊を目論むベルマン子爵との間に軋轢が発生する。それに絡んで森の中に入ってきたミーアにルールー族は警戒MAX暴発直前状態であったが、それを知ったリオラは慌てて族長たちのもとへ走り「ミーア様は帝国の他の貴族たちとは違う。わたしたちの事をきちんと考えて下さる方だ」と説得。「族長&一族の戦士たち」と「ミーア&ディオン・アライア」の間を通訳として取り持ち事態の沈静化の一助を担った。この事により件の因縁もミーアの機転(ベルマンに領土拡大を断念させる代わりに、皇女ミーアの名の元に自然保護区画にして帝室指定静養地かつ学園都市となる「皇女の街」の管理者に任命して「帝室の仕事を預かるという唯一の名誉」を与えた)により未然に防がれた。
なので兄のラエロも生存しており、ディオンと呑み友になっている。
そのためルールー族自体にとってミーアは「族滅の危機を救ってくださった恩人」という事になりリオラのミーアへの敬意や好意も青天井となる。
あと、ティオーナもろとも、ルールー族の里の人たちにミーアのセントノエル学園や他国での大活躍を(曇り目フィルター込みの誇張つきで)報告しまくっており、密かに聖ミーア学園の魔境化にもそこはかとなく貢献しまくっている。
また料理に関してもかなりワイルドであり、キースウッドからはなんでもキノコを入れたがるミーアと珍味を使いたがるクロエに続いて危険人物扱いされている。
その他
声を担当した斎藤楓子は、原作小説におけるオーディオブックのナレーションも担当している。
関連動画
キャラクターボイスドラマ・リオラ編
関連タグ
ティオーナ・ルドルフォン(主人)
スナイパー(戦闘スタイル)