Dr.STONE
どくたーすとーん
概要
謎の現象で全人類が石化し、数千年がたった地球。
文明の遺物はとっくに失われて大自然の楽園と化したポストアポカリプスな世界で、石化から蘇った2人の少年・石神千空と大木大樹が人類文明を再興させようと奮闘するSFクラフト冒険譚である。
何の近代的ツールもないが「科学知識」だけはあるという状況で、工夫とアイデアを凝らし石器時代レベルの道具や原材料から、携帯電話や自動車などの近代的なアイテムを地道に作り出していく試行錯誤が人気を獲得している。
原作は『アイシールド21』の稲垣理一郎、作画は「週刊ヤングマガジン」にて「第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞」を受賞の『ORIGIN』を連載していたBoichi。
SFとファンタジー、そこにジャンプ漫画のお約束であるバトル要素も合わさった複合ジャンル的な作品で千空の頭脳から導き出される予測不能のアイデア、そのアイデアを実現するための現実的な科学技術から形成されるフローチャート、その副産物を利用した予想外の発明など、読者の斜め上をいく発想と少年漫画の王道を征くアツい展開が最大の特徴。
週刊少年ジャンプにて、2017年14号から連載開始し、2022年14号にて完結した。
あらすじ
体力バカの高校生・大木大樹は、悪友である科学者の卵・石神千空にからかわれつつも、5年間片思いし続けてきた美少女・小川杠に告白しようとしていた。
だが、その思いの丈を打ち明けようとした時、地球全土が謎の光で覆われ、その光を浴びた人類は全て石と化していった。
そして長い長い年月が過ぎ、大樹は突如石化から蘇る。そこで見たものは、ただの石像となって転がる無数の人間と、元の街の面影などない大自然、そして一足先に石化から目覚めていた千空だった。
今はあれから3700年が経過した西暦5738年。文明は経年劣化で完全に消滅し、石器時代(ストーンワールド)に逆戻りした地球の姿がそこにはあった。
他に石から戻れている人間がいるかどうかもわからず、状況は文字通り裸一貫お先真っ暗。
だが千空は自らの「科学知識」をもってこの石化の謎を突き止め、文明社会を蘇らせようという壮大な作業に取り組んでゆく。
登場キャラクター
【Dr.STONEの登場人物】を参照。
作中の用語
- 石化現象
21世紀に突如として人類を襲った未知の超常現象。
南米から全地球上にが広がった緑色の光により、人類全員が一瞬で石化したとされる。石化すると身動きできなくなり、すぐに意識が薄れ始めて一種の仮死状態となる。
逆に言えば石化している限り寿命で死ぬことはなく、石化から復活すると石化以前の記憶を保ったまま復活する。詳細は「ドクターストーン」の記事へ。
千空と大樹の石化を解いたと思われる化合物で劇薬。他の人物は硝酸だけでは復活させる事が出来なかったが、復活した二人で協力して後述の復活液を作り出す。
- 復活液
石化を解除できる「奇跡の水」。硝酸とアルコールを混ぜたナイタール液の配合を独自に変えた物。ちょっとでも比率が狂うと復活液として機能しない。
元々は千空が復活した近辺にあった奇跡の洞窟から取れる硝酸と、葡萄酒から抽出したアルコールを元に作られた。
僅かに生き残った人類の子孫達で構成された、ストーンワールド最後にして唯一の集落。地理的には元熱海。
言葉はあれど縄文時代並みの原始的な生活を送っていたが、千空が身を寄せたことを機に、人類および文明復興の拠点「科学王国」となっていく。
覇を唱えた司が、選別した石化復活者達を統治し作り上げた集落。地理的には元東京。
千空が逃げ延びている石神村を警戒し、ゆくゆくは制圧すべく監視や侵攻を行うようになる。
- スチームゴリラ号
再現した蒸気機関を利用する科学王国初の自動車。最初は対司帝国のために作られたが、その後も改良によりグレードアップしていき、移動式の科学ラボとなる。
- ペルセウス
化学王国が力を結集して作り上げた、龍水が船長を務める大型機帆船。蒸気機関部分は石油を動力としている。ソナーや望遠鏡など船内設備も充実している。
人類を石化させた元凶の光を生み出す、メビウス構造の不思議な装置。21世紀の科学では考えられない超未来的な構造で、その出自は全くの不明。
書籍情報
漫画本編
集英社〈ジャンプコミックス〉より第1巻を2017年7月9日発行(7月4日発売)以降続刊。
巻数を重ねるごとに、表紙の石化部分が解除されていく仕様になっており、13巻で初めて裏表紙まで石化が解かれた。
※コミックス10巻の初版分には166から167ページに一部抜け落ちがあったため、後日当該ページの無料ダウンロードおよび電子版のデータ差し替え配信の措置がとられた。
公式関連書籍
『Dr.STONE 星の夢、地の歌』(小説版 第1弾)
森本市夫(著)・稲垣理一郎(原作)・Boichi(作画)
2019年2月発行(2月4日発売)〈ジャンプ ジェイ ブックス〉
『Dr.STONE 声はミライへ向けて』(小説版 第2弾)
森本市夫(著)・稲垣理一郎(原作)・Boichi(作画)
2020年4月発行(4月3日発売)〈ジャンプ ジェイ ブックス〉
『Dr.STONEの最強自由研究』(児童向けムック)
稲垣理一郎(原作)・Boichi(作画)・くられ(科学監修)
2019年8月発行(8月2日発売)〈集英社ムック〉
『Dr.STONE_reboot:百夜 わたしはここにいます 』(外伝)
稲垣理一郎(原作)・Boichi(作画)/Boichi(ストーリー・作画)
2020年3月発行(3月4日発売)〈ジャンプコミックス〉
他社関連書籍
『カッコイイ男キャラクター漫画教室!』
Boichi(著)〈ヤングキングコミックス〉
アニメ化に合わせて発売された、Boichiの『Dr.STONE』も含んだ作品を元に描き方や作例を解説する漫画。表紙に千空も登場しているが、連載期間からしてほぼ青年誌からの作例が大半であるため少年誌向けとは言いがたい過激なシーンも収録されている。キャラの個別の描き方は載っていない。
TVアニメ
第1期
2018年11月にテレビアニメ化が発表された。
2019年7月から12月までTOKYO MX、KBS京都、サンテレビ、BS11、テレビ愛知ほかにて放送。アニメーション制作はトムス・エンタテインメント。全脚本の監修は原作者である稲垣理一郎が担当している。
第2期
第1期最終回放送終了直後に発表された。
「Dr.STONE STONEWARS」のタイトルで2021年1月から3月まで放送された。放送局は上述の5局のみとなった。
スペシャルエピソード
2021年12月に制作が発表された。
「Dr.STONE 龍水」のタイトルで2022年7月にテレビ愛知以外で放送された。
第3期
「龍水」の制作発表と同時に第3期の制作も発表された。
「Dr.STONE NEW WORLD」のタイトルで第1クールが2023年4月から6月まで放送。第2クールは2023年10月から放送予定。
主題歌
第1期
- オープニングテーマ
「Good Morning World!」(第1シリーズ第1話 - 第13話)
作詞・作曲 - 熊谷和海 / 編曲 - いしわたり淳治、熊谷和海 / 歌 -BURNOUT SYNDROMES
「三原色」(第1シリーズ第14話 - )
作詞 - エンドウアンリ / 作曲・編曲・歌 - PELICAN FANCLUB
- エンディングテーマ
「LIFE」(第1シリーズ第2話 - 第13話)
作詞 - Rude-α、Loren Kaori / 作曲 - shin sakiura、Rude-α / 編曲 - shin sakiura / 歌 - Rude-α
「夢のような」(第1シリーズ第14話 - )
作詞・作曲・編曲・歌 - 佐伯ユウスケ
第2期
- オープニングテーマ
「楽園」
作詞・作曲 - 金澤ダイスケ / 編曲・歌 - フジファブリック
- エンディングテーマ
「声?」
第3期
- オープニングテーマ
「ワスレガタキ」
- エンディングテーマ
「Where Do We Go?」
作詞 - オカモトショウ / 作曲 - オカモトショウとオカモトコウキ / 編曲・歌 - OKAMOTO'S。
関連タグ
SF 科学 発明 ポストアポカリプス この世に不思議な事など無い
2019年夏アニメ 2021年冬アニメ 2022年夏アニメ 2023年春アニメ 2023年秋アニメ
Dr.STONE100users入り Dr.STONE500users入り Dr.STONE1000users入り
Dr.STONE5000users入り Dr.STONE10000users入り
QuizKnock:コラボ動画をアニメ製作委員会協力のもと流すYouTuber。
Primitive_Technology:Youtubeの動画チャンネル。題材が本作の前半部と共通する。
棲み分けタグ・編集注意
dcst腐向け(腐向け) dcst百合(百合) dcst男女(NL) dcst夢(夢向け)
※腐向け作品には強制ではありませんが「Dr.STONE」タグを付けず、「dcst腐向け」タグ+CP名のみでの棲み分けをお願いします。
百合作品、NL作品、夢作品にも同様にご配慮をお願いします。
※また記事の編集者も棲み分けタグを使っている、もしくは別な形で検索避けをしている作品を一般向けの記事に絶対に使用しないで下さい。