ゲーム用語のNERF
運営によるバランス調整による弱体化を指すスラング。
語源は後述するトイガン(玩具銃)の事。
FPS等で「バランス調整により弱体化させられた銃」を「実銃から玩具の銃になった」と言う意味として浸透した。
FPS人気が当時は低かった日本ではカードゲーム『ハースストーン』(および『Shadowverse』)での「バランス調整による弱体化」に対して使われる様になってから一般化した。
主に対人戦要素が絡む格ゲーやTCGなどで使われることが多い。さすがに対人要素が若干絡むものでも音ゲーやパズルゲームと言った物では目撃事例はないかもしれないが……。
トイガンのNERF
銃型の「ブラスター」からスポンジの弾丸「ダーツ」を発射する遊戯銃を主流としたブランド製品の通称。
日本では「ナーフNストライク」しか知られていないが、本来はスポーツ用品のブランドであり、刀剣の玩具である「ナーフNフォース」や、普通のスポーツ用品を扱う「ナーフNスポーツ」等も存在しており、Nストライクも「スポーツシューティング用品」という扱いらしい。
ハズブロ社の商品(元は他社商品だったが、吸収合併した)のため、日本ではトランスフォーマーシリーズでハズブロとタッグを組んでいるタカラトミーが輸入販売していたが、2018年にタカラトミーによる国内販売は終了。以降はハズブロによる通販に変更された。
アメリカにおけるトイガンの代名詞であり、他社製品も含めてナーフと呼ばれる事も多い。
100円ショップで模倣品が売られていたりもする。
現実感を廃したド派手な配色が特徴的で、リアルな銃とは懸け離れたSF調のデザインだが、銃社会であるアメリカではリアルなモデルガンの銃口を向けて来た相手なら射殺しても正当防衛として無罪とされるため、実銃に近いデザインを採用できないという事情がある。
かつては黄色を基調とした「Nストライク」が主流だったが、現在は「Nストライク エリート」シリーズに移行した事で青が基調となっている。
ただし玩具銃である事を主張するために「銃口がオレンジ色」なのは(他社製品を含め)共通である。
エリートシリーズ内では無印以外にも『Gearsofwar』の「ランサーアサルトライフル」みたいなハッタリの効いたデザインで緑色の「ゾンビストライク」、白いボディに花火みたいな柄があしらわれた女の子向けの「レベル」、大型弾を使う赤い「メガ」等の小シリーズがある。
Nストライク時代からオプションパーツの付け替えは可能だったが、2015年からはオプションパーツの付け替えを売りとした白い「Nストライク モジュラス」が登場した。
トランスフォーマーと同じ会社の商品な事から、Nストライクのリボルバー拳銃「マーベリック」はクラシック版メガトロンの変形先のデザインに採用されている。また日本未発売だが「コンボイの銃」等も発売されている。
他にもスターウォーズのブラスター(『フォースの覚醒』以降は日本でも発売されている)や、「アイアンマンガントレット」「ウェブシューター」等も発売されている。
姉妹シリーズとしてトイザらスが輸入販売する高級水鉄砲の「ナーフ・スーパーソーカー」が存在する。
バンダイナムコも黙っていない
2013年にスーパーソーカーの対抗品を「ウォーターファイト」の名で輸入販売開始(2013年のみで終了したが…)。
そして2017年にはCCP(バンナムの子会社)がNストライク(モジュラス)の対抗品である「X-SHOT」シリーズの輸入発売を開始した(2021年からはバンナム自身が販売するようになった)。
バンナム自身が開発しているトイガンは(発光ギミック等を内蔵しているとはいえ)弾を撃てないプロップガンばかりだったため、かつての関連イベントの射的場ではナーフが使われていたという話もあり、バンナムと関係の深いジャンプフェスタ(こちら葛飾区亀有公園前派出所コーナー)では実際にナーフを使っていた写真が残されている。