※ネタバレとトラウマ注意
概要
映画内ではその名称は登場せず、パンフレットなどの他媒体においてその名が使われた。
世界のはじまりの樹における白血球のような物であるとされ、樹の内部の水晶から生成されたり、通路を漂ったりしている。樹に害をなす物を追跡して取り込んでしまうが、そうでない物は無視する。
外見は赤(オレンジ)色のスライムのようで、生成された直後は不定形だが、化石ポケモンに似た形状に変形することができる。映画ではリリーラ、ユレイドル、オムナイト、オムスター、カブト、プテラの形の葉白球が登場した。
また、葉白球には通常のポケモンの技は効かず、ルカリオのはどうだんのように特殊な技でなければ破壊できないようである。
取り込まれた人間がどうなるのかは明言されていないが、殆ど死んでしまったかのような扱いを受ける。
作中では
世界のはじまりの樹に一行が辿り着いた際に、キッドが小型のドローンのようなモジュールを複数飛ばし、樹の内部を調査していたが、その時に出現した葉白球がそれらを取り込んでしまう。
その後、ムサシを皮切りに、樹の内部に入った人間を全員取り込んでしまう。スーパーマサラ人も例外ではなかった。
(途中、ルカリオも取り込まれそうになったが、ルカリオはポケモンである為、葉白球は特に何もせずに消えていった。)
その後、悲しむピカチュウ達の姿を見たミュウが、サトシ達が害ではない事を樹に伝えた為、作中で取り込まれた人物は全員救出された。
取り込まれたキャラクター
ムサシ
レジロック、レジスチルから逃げ、走り疲れたコジロウの方へ振り向くが、迫ってくる葉白球に気付く事ができず、捕まってしまった。コジロウはすぐさまサボネアを出し、ミサイルばりを指示して助けようとするが、サボネアの技は葉白球をすり抜けてしまう。ムサシは手脚を伸ばして、「すっごくやな感じー!」といつものセリフのように叫ぶが、頭が葉白球に沈んでしまう。コジロウと互いに名前を呼ぼうとするが、ムサシは「コジ…」と最後まで呼ぶ事ができず、葉白球に取り込まれてしまった。
なお、作中で唯一ムサシのみモンスターボールからポケモンを出さなかったが、決して彼女が薄情な訳ではない。彼女は登場人物の中で最初に葉白球に取り込まれた人物であり、初見でこの状況に対処するなど土台無理な話である。むしろ、この光景を見たからこそ、他の人物はポケモンを逃す事ができたと言える。
コジロウ
ムサシが取り込まれた直後、正面から襲ってきた葉白球に体を取り込まれる。コジロウは手持ちのチリーンを出して「チリーン、お前だけは逃げろ…!」と言い残して葉白球に取り込まれてしまった。
なお、以降の登場人物も手持ちのポケモンを逃すが、特にコジロウのこのシーンは人気が高い。
マサト
サトシとルカリオがレジ達を引きつけているうちに、樹からの脱出を図るが、正面から現れた葉白球に普通に捕まった。「絶対に逃げられただろ」などと言ってはいけない。
ハルカが駆け寄って手を引いた為多少は持ち堪えたものの、身長が低かった為にすぐに全身が取り込まれてしまった。
タケシ
ハルカと共にマサトに駆け寄ろうとするが、葉白球に捕まってしまった。
手持ちのミズゴロウとフォレトスを逃して、そのまま取り込まれてしまった。
ハルカ
タケシとマサトが目の前で消え、膝から崩れ落ちるハルカ。しかし葉白球は容赦なくハルカを捕らえる。慈悲はない。
手持ちのワカシャモとゴンベ、ゼニガメを逃すと、彼らに微笑みかけ、涙を流しながら取り込まれてしまった。
文章にするととても短いが、取り込まれる瞬間のハルカの顔がアップになっていたり、妙に作画に気合いが入っている等の理由から、人気の高いシーンの一つである。
というかキッドさん、サトシに「みんなの事をお願いします」って言われたのに3人とも取り込まれたんですけど…
キッド
ルカリオがレジスチルに捕まった隙に、背後から追いかけてきた葉白球に捕まった。
手持ちの2匹のマニューラを逃すと、彼らに微笑みかけながら葉白球に取り込まれた。
ミュウに発信機を付けようとしたり、樹の内部を調査する為に機械を大量に放つなど、今回の事件の原因を作ったのは彼女だと捉える事もできるが、スタイルの良いお姉さんなので関係ない。
サトシ
キッドと同時に葉白球に捕まった。まだ手持ちに残っていたゴマゾウとオオスバメを逃すと、「ピカチュウ、ごめんな…せっかく会えたのに…この樹にとって、俺たちは邪魔者らしいんだ…」と言い残して、葉白球に取り込まれてしまった。留意すべきは、今作でのサトシはほぼ被害者であるという事である。
ピカチュウ達はサトシの手を取り、何とか引っ張ろうとするも、サトシの手は葉白球の中へと消えていってしまう…。
ファンの間では
取り込まれる際に手持ちのポケモンを逃す登場人物に感動した人もいれば、メインキャラクターだろうと容赦なく取り込んでいく姿から、このシーンがトラウマになったという人もいる。
一方で、リョナ方面での需要も高く、中にはpixivやXなどにイラストを投稿する人もいる。
感想を述べる際は、相手がどう感じるかをよく考慮した上で、慎重に扱う必要がある。
関連タグ
アニポケ 劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション
メタグラードン:前々作で登場したグラードンのような怪物。同じく登場人物達が取り込まれた(あちらはポケモンも取り込んでいる)。同じくSNS等でイラストが投稿されている。