「お前達が『守りたい』とぬかす命とやら、どれ程取るに足りぬ物か、これが答えである!!!」(epic48)
データ
身長:209cm (巨大化時52.3 m)
体重:320kg (巨大化時816.0 t)
分類:ダークヘッダー
属性:空
特技:変形能力、突貫の呼び輪
役割:地球救星計画完遂の為に空を汚すネガー・エンドの楔となる
趣味:沈黙
概要
epic47「地球救星計画の罠」、epic48「闘うゴセイパワー」に登場。
『地球救星計画』のためにブラジラが生み出し、超進化を遂げた邪悪なヘッダー「ダークヘッダー」のひとつ。
ギリシャ神話に登場する魔竜ヒドラと羊人のパーンをモチーフに生み出されたため、羊のような顔と複数の頭を持つ。また角や全身の大きなトゲには武器(ドリル)の特性を与えられている。
ビジュアル
ヘッダーでありながら人型形態になることができ、ナモノ・ガタリとバリ・ボル・ダラ同様、まるで阿修羅の如く3つの羊の頭部が融合し、更に中央の頭部の上にもう1つの羊の頭がくっついている。
そして他の2体と同様頭部ごとに異なる人格を有しており、黄色い目をした最上部の頭が喜びのロー、同じく黄色い目をした右の頭が怒りのオ、赤い目をした左の頭が哀しみのザー、そして青い目をした中央下部の頭が楽しみのリである。
頭ごとに喜怒哀楽がバラバラであるにも拘らず、全方位に目を光らせる彼等のコンビネーションは完璧という史上最強のヘッダーであり、戦闘ではドリルと化した全身の角を高速回転させながら突撃する戦法を得意とする他、回転数を極限に上げて衝撃波を光線のように放つことも可能。また、バリ・ボル・ダラと同様にヘッダー形態ではブラジラの装備として、攻防一体の無敵の片腕になれる。もしナモノガタリがいたら兜になったのだろうか?
だがそれほどの力を持ちながら「ゴセイジャーに倒される」事こそが役目なのは他の二人と変わらない。
活躍
2つ目の楔を撃ち込むことに成功したブラジラは、ダークゴセイナイトを3本目の楔であるかのように見せかけてアラタを誘き出す。何も知らずにブラジラの筋書き通りに駆けつけたゴセイレッドは、彼を説得しようとしてそのまま交戦。
一方、望の看病のためにエリを欠いた3人がそれでもアラタを援護しようとしたところ、ロー・オ・ザー・リが足止め役として送り込まれる。
戦いの最中、望の看病を終えてエリが駆けつけたのを見計らい、ロー・オ・ザー・リはビービ虫の力で巨大化。目からの光線で手当たり次第に町を破壊し、当初こそ善戦していたゴセイアルティメットをもドリル攻撃やヘッダー形態での体当たりで追い詰めるが、データスハイパーの乱入により形勢が逆転。護星の使命を果たすべく奮起した4人は、データスダイナミッククラッシュで怯んだところへアルティメットストライクを放ち、ロー・オ・ザー・リを撃破した。
「我が身はブラジラ様のために!」
そしてアラタとゴセイナイトの戦いも、彼を満たすダークゴセイパワーを使いきらせ、自身のゴセイパワーを注ぎ込む事で洗脳が解けようやく決着。
ナイトを連れて天地家へ帰還した5人が次は二つの楔の破壊と考えたのもつかの間。ロー・オ・ザー・リが空を汚す第3のネガー・エンドの楔へと変貌してしまう。
そう、ダークゴセイナイトが儀式に必要な最後の楔だというのは5人にロー・オ・ザー・リが楔では無いと思い込ませ、何の躊躇いもなく倒すように仕向けるための真っ赤な嘘だったのだ。
まんまとゴセイジャー達を策に嵌め、最後の楔を打ち込んだブラジラ。次回、ついに地球救星計画の最終段階に取り掛かることとなる。
余談
名前の由来はロード・オブ・ザ・リング。
モチーフには先述の3つの他にシーイックゴセイグレートも取り入れられており、手先のドリルはソーシャークヘッダーを思わせる。
声を演じた家中は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演だが、ライダー怪人は『555』のアークオルフェノクや『電王』のデスイマジンの声で出演していた。どちらもラスボス怪人であり、一般怪人の枠は初。
関連リンク
デーボス軍:3年後の戦隊に登場する敵組織で、こちらも喜怒哀楽の感情をモチーフにした幹部が所属している。