曖昧さ回避
概要
本作のガメラの使用する火球攻撃。
英語名は「Magma Blaster」であり、設定資料集では文字通りの「プラズマ火球」と表現されている。
火球の直系は5メートル程とされている。着弾点の爆発自体はそこまで大きくはないが、強烈な衝撃波が発生し、火球を避けようとジャンプしたジャイガーが姿勢を崩して転倒している。
小説版や設定資料集によれば、この火球は火炎だけでなく高速回転するマグマ状のコアも持ち、マグマと同様の「粘性」を持ち、プラズマエネルギーと特定の波長を持つパルス放電も併用しているとされる。
この構造のため、エネルギーシールドという特性から通常兵器を寄せ付けない敵怪獣に対して絶大な効果を持つとされ、直撃しなくても圧倒的な熱量とパルス放電で周囲の敵怪獣のエネルギーシールドを貫通してダメージを与え、小型の怪獣ならばそれだけで死亡するとされる。
発射の際に首元や胸元が発光している他、胸部などに放電現象が見られる。しかし、素早い敵を補足したり弱っている際にはチャージしていない場面も見られ、エスギャオスとの戦いではボコを守る為なのかチャージしない火球を連続して発射してエスギャオスを釘付けにしようとしていた。
なお、前日譚である漫画『GAMERA-Rebirth-コードテルソス』には、主人公ルシアスが生み出した「被検体」であるクジラ型の怪獣の「ソオラ」が「火炎噴射」を行っており、ガメラの火焔弾と何らかの関係性がると思われる。
余談
- 火球に放電現象が伴うというのは、設定的には「超放電現象」とされる徳間ガメラのプラズマ火球をどこか思わせる。歴代のガメラも全員が電気も食料とし、昭和ガメラは書籍によっては甲羅に電気を貯めるとされている。しかし、ガメラが明確に可視化できる放電を行うのは本作が初めてである。
- 火球発射時に首元や胸元が発光するのは、『ガメラ大怪獣空中決戦』の初期稿でのアイディアや後の絵コンテ(口が大きく裂け、首や胸元が発光する)、『小さき勇者たち』のトトの「トトインパクト」にも見られた描写である(樋口真嗣は後に『シン・ゴジラ』の内閣総辞職ビームで似た様な描写を取り入れた)。
- 第3弾の予告編とは首の発光の様相が変更されている。そちらでは、火球の発射の直前に首元の装甲の隙間から火球の光が一瞬見えるという描写がされている。
- 肉眼で視聴してもわからない程に一瞬なので、タイミングはシビアだが一時停止することで発光が確認できる。
- 主役怪獣がブレス攻撃を行う際に前方に放電現象が起きるのは、監督である瀬下寛之が『GODZILLA』シリーズでも使用した表現である。
関連動画
関連タグ
スマウグ:火炎を放射する際に胸と喉が順番に光るというアイディアを実現させた最初の例。