ウェンディ(スーパーマリオ)
まりおのうぇんでぃ
イラスト投稿・検索時の注意
何もついていないウェンディタグをつけてしまうと、発見が困難になるため、作品を創るときには「ウェンディ(スーパーマリオ)」とタグをつけることを推奨する。
また、検索時には「ウェンディ マリオ」や「ウェンディ コクッパ」などで検索するとヒットしやすい。
概要
「アタイはマリオと戦うのは初めてだからこの表でよーくマリオの動きを研究しとくのさ。」
コクッパ7兄弟(現:クッパ7人衆)の1人にして紅一点。英語名はWendy O. Koopa。
なお、現在のクッパ7人衆はクッパの子供ではなく部下扱いになっている。
公式イラストでの甲羅の色はピンクだが、初期作品のゲーム中ドット絵では赤に近い。
女の子らしく、ピンクに白の水玉模様の大きなリボンや、金のブレスレットを腕につけており、ピンクのハイヒールを履いている。しかし、顔の造形はクッパ似である。
ゲーム中では武器として複数のリングを投げて使用することが多い。また、分身や水を使った攻撃を行うこともある。多くの作品で魔法の杖(『New スーパーマリオブラザーズ Wii』以降は宝玉の色が青紫)を所持するが、直接魔法を出すのではなくリングの射出に使用する。
特に、壁や床にぶつかると跳ね返るリングや土管を用いた戦いを好む。
『スーパーマリオブラザーズ3』の説明書や『スーパーマリオアドバンス4』のカードe+のセリフでは、一人称は「アタイ」となっており、やや強気な姉御口調で喋っている。
『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』以降の一人称は「アタシ」で、強気で偉そうな女の子といった口調となっている。ロイとコンビを組むことが多い。
初登場の『スーパーマリオブラザーズ3』で海の国担当だったこともあり、水を用いた戦いをすることも多い。
初登場から現行まで変わらず、姐御肌な性格。ロイの攻撃の流れ弾があたった際には、彼を攻撃するなど恐ろしい一面もあるが、仲間思いでもある。
4コマ漫画劇場やモトちんマリオでは紅一点のためか他のコクッパよりも出番が多い。
主に中盤や後半に登場する。初登場のマリオ3でも見せた地形で反射するリングは彼女を象徴する技。その他、作品によってはアクロバティックなジャンプやスケート移動など軽やかな動きを見せる。
『マリオカート8』での二つ名は「打倒プリンセス!」で、準軽量級。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでは『for』からクッパJr.の色変えで参戦し、女性ファイターの仲間入りをした。
また、(人外ではあるが一応)スマブラシリーズでは初のプレイアブル女悪役である。
フィギュアの説明文によれば、おしゃまでおてんばで勝気という、いかにもワガママな性格で、ピーチやデイジーをライバル視しているとのこと。上記の二つ名である「打倒プリンセス!」は伊達でない。
名前の由来はアメリカのバンド「プラズマティックス」のボーカル、ウェンディ・オーリン・ウィリアムズ。
声優は、NewマリオWii以降はレニ・ミネルラ、マリカ8ではアシュリー・フラナガンが担当。
性格
初期はコクッパ達に公式からの明確な性格付けはほとんど無く、説明書等に僅かにセリフがある程度で、攻略本や漫画等でも独自の個性付けが行われていたため媒体によってブレがあった。
『NewスーパーマリオブラザーズWii』でのリニューアル後は新たに性格付けが行われ、実際にゲーム内で明確にセリフを発したのは『マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX』からである。
以降の作品では同作での性格付けや口調がベースとなっている。
初期作品
アタイはマリオと戦うのは初めてだからこの表でよーくマリオの動きを研究しとくのさ。
(『スーパーマリオブラザーズ3』説明書より)
上記の説明書や『スーパーマリオアドバンス4』のカードe+などでは一人称は「アタイ」で、姉御肌なしゃべり方をしていた。
一方、当時の漫画などでは姉御肌なしゃべり方はほとんど反映されておらず、強気ではあるものの普通の女の子らしい口調だったり、クッパを「お父様」「パパ」等と慕っていたりしていたことが多かった。
一部漫画ではマリオに好意を寄せている場合もあり、やはりピーチ姫のライバル的存在として登場。
以上のように、紅一点で扱い易いためか、他の6人と比べて非常に出番が多い。
後期作品
『マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX』以降は一人称は「アタシ」になり、口調はぐっと女の子らしくなり、落ち着いている。ロイと共に2回戦闘するのだがロイのせいで状況が不利になると味方なのにロイを攻撃するコミカルな一面がある。しかしロイの攻撃がマリオ一行に当たると素直に跳ねて喜ぶなど基本的に仲間思いである。
『マリオ&ソニック AT リオオリンピック』ではプレイヤーとして参戦。金メダルのことしか見えていないくらいやる気満々の様子。話によると現地のイケメン達にご飯代とお土産代全てを奢ってもらったらしい。
『ペーパーマリオカラースプラッシュ』では滞在していた部屋に煙が充満し隠れていたところマリオと対峙する。戦闘中にマリオに向かって「顔も見飽きてきたしそろそろお別れしましょうか」と言うなど漫画版とは違い、恋心を抱いているどころか興味すらない様子。しかし敗北後はマリオに励ましの言葉を掛けるなど優しい一面を見ることができる。
戦闘においては宝物にちなんだ攻撃を繰り出し、コインを魔法で浮かせ降らせる攻撃をメインとするが、時折ブロスやヘイホーが混ざっており、降ってくる彼らのガードに失敗するとそのまま戦闘に加勢してくるため厄介。ある程度HPを削ると黄金のリングを出し、マリオを締め付けて行動を封じ、必殺技としてコインを山ほど降り注がせる攻撃を繰り出しマリオを確実に消そうとする。この攻撃を避けるヒントはウェンディの発言。しっかり聞いておこう。
『マリオ&ルイージRPG3DX』の追加モード『クッパJr.RPG』では、堪忍袋の緒が切れてクッパJr.に反発するロイをラリー、仲裁に入ったモートンと共になだめる。その後クッパ城の危機を知り、悩んだ末にラリーと共にクッパ城に乗り込み、SSカンパニーに捕まったレミーを救出しようとするも、ラリー、レミー共々捕ってしまう。
クッパが巨大化した際にラリー、レミーは運よく城から脱出できたが、彼女は運悪く脱出できず、結局捕まってしまい、クッパJr.を一方的に痛みつけるための人質にされてしまうが、元隊長の4人組に助けられる。
『スーパーマリオメーカー2』では2020年4月22日にて配信されたアップデートver.3.0.0で他の6人ともに追加。性能はWii版のそれとほぼ同じで地形に当たると反射するリングを放つ。羽を付けるとジャンプ力が上がる。
漫画版
スーパーマリオくん
初登場は「スーパーマリオワールド編」(単行本第3巻)。
恐竜ライタを拉致して召使いとしてコキ使い、父親を返してほしければと息子のチビライタをマリオたちにけしかけた。事情を知ったマリオたちに砦まで乗り込まれ直接対決となる。トラップの駆使や人質だけでなく土管を猛スピードで移動する戦術でマリオとルイージだけではなくゲームでは砦に入れないがライタを助ける為にやって来たヨッシーまで翻弄し溶岩に落とすところまで追いつめる。しかし駆け付けたチビライタが炎を吐いて溶岩の火力を上げたことで土管から追い出されてしまう。そこをマリオにゴルフクラブで攻撃され、土管の中にホールインワンされたことで敗北した。
この後のラリーの次にマリオ達を追い込んだ強敵となっている。
その後はクッパが主催した運動会(もちろん罠)の参加者として登場。リボン体操の演技でマリオと対決するが、まったく演技にもなっていない鈍重っぷりを披露する。しかし審査員は敵キャラなので全員一致で高得点を出してもらえた。だがマリオが腕尽くで(脅して)超高得点を出したことで逆転負けをする。しかも去り際にファイヤーボールで燃やされてしまった。
この後、マリオたちをクリスマスパーティーと称してクリスマスツリーに見立てた罠だらけのステージに誘き出して逆襲を行う。だがステージの中で唯一の味方であったスターの力でマリオはパワーアップ。そのまま「無敵マリオアタック」で倒された。
この時に死亡したのか、4巻の終盤にて地獄に落ちたマリオの前に現れる。「ファンになった」と言いながらボム兵を溶かして固めたチョコを食べさせ、愛の導火線と言いながら点火してマリオを爆破した。しかし巻き添えになったエンマ大王(クッパの遠い親戚)が怒ってマリオを現世に返してしまうという結果になった。
その後は長期間登場しなかったが「New スーパーマリオブラザーズ Wii」編にて再登場。
マリオの活躍をコミックスで見ているうちに本気で惚れ、過激なアプローチをするが振られてしまう。怒りにまかせてマリオを苦しめるも、服の中にコインを仕込んだ強烈なボディプレスで敗れたが、ますますマリオのことが好きになったらしい。
その後ワールド4まで戻ってきてしまったマリオ立ちの前に登場し、近道(地下道)に繋がる土管とワープ大砲で、マリオ達がクッパに追いつく手助けをしてくれた。最終決戦終了後、気球に乗って帰るマリオがピーチ姫と仲良くしている所を見て、失恋を感じ取った様子で泣き出してしまう。
「New スーパーマリオブラザーズ U編」でも登場。
フローズンだいちのボスで、ステージの気温が寒いのもWii編での失恋をひきずっていた彼女が原因。しかし、ショックは受けていたものの魅力を磨くため炊事・洗濯・掃除をマスターしたと言っていた。だが実際にはどれもいい加減なものばかりであり、それがマリオの逆鱗に触れ、再び心を閉ざすことに。城内が凍りついてつららができ、床はスケートリンクになり、マリオ以外の仲間達も凍りついてしまった。結局攻撃を避け続けていたマリオが、不慮の事故でウェンディの頭上に降ってきたつららから(不本意ながらも)守る形になってしまい、そのことで凍りついていたウェンディの心が溶け戦意喪失、元の暖かさどころかミントしょとうよりも暑いほどの気温になってしまった。
「ペーパーマリオ カラースプラッシュ編」にも登場。キノコ岩の呪いにかかったマリオを倒そうとしていたが、テンションの上がったマリオの大声で逆に倒されてしまった。今シリーズではマリオへの恋心は一切語られないどころか逆にマリオを敵視しているというこれまでのウェンディとは少し違った形の再会となった。
しばらく登場してない間に色々あったのかもしれない。
本山一城版スーパーマリオ
当初は敵だったが後にマリオに惚れるという点は沢田版と同一。語尾に「だわよ・だわさ」を付ける。「おけけけ」という不気味な笑い方をする時もある。
ワールド編での美人コンテストでは審査員のヨッシー達を買収して優勝するという知的な面を見せている。
「ヨッシーのロードハンティング編」では主要キャラクターの一人として登場。クッパがキノッペ(キノピオの美少女版のオリジナルキャラクター)を捕らえ、その祖父ドクターマリオ・ナカマツ(外見は年老いたドクターマリオ)を脅迫してモビールスーツ(戦闘ロボ)を創らせていたが、その脅し文句が「孫娘をくすぐってやるぞ!」などしょーもないものだったので「殺してやるくらい言いなさいよ!」と怒っていた。その後、山小屋の娘に変装してマリオたちを騙し、山小屋に連れて行って一緒に暮らそうと目論む。しかしマリオに「ウェンディのことをどう思っている?」と探りを入れた際に「激ブスだから悪人に決まっている」という酷い評価を聞きブチギレ。怒りのあまり涙を流しながら変装を解いてしまう。その怒りをクッパに利用され武装形態にパワーアップさせられて襲い掛かるが、あと一歩のところでマリオに敗北する。直後、クッパが魔法で吹雪を起こしてマリオたちを氷漬けにしようとする(ウェンディのことは忘れられていた)。だが亀のため冬眠することでやり過ごし、同じく無事だったマリオにアプローチするもやっぱり拒否されるのだった。その後は改心したようでキノッペを牢から救い出すが、すでにナカマツは創作意欲に燃えてモビールスーツの開発に着手しており、もう止めることはできなかった。その様を見たウェンディは「お互いに変な身内を持つと苦労するだわさ」とキノッペに同情した。
その後も兄弟達の中では出番が多い。
余談
海外アニメ版での名前はKootie Pie koopa(クーティ・パイ・クッパ)。誕生日プレゼントにアメリカを国ごとほしがるなどやはりワガママな性格。
前述の通り、モトちんマリオでは、著者の本山氏のお気に入りだったのかやたらと優遇されており、スーパーマリオワールド編ではチョコレー島攻略後も普通に生きており、クッパ城で包帯だらけのイギーと共にオペレーターをしていたり、ヨッシーのロードハンティング編では敗北後も普通にレギュラーとして定着したどころかマリオ達の仲間のようになっていたりした。
コクッパの中で唯一ラストを飾った事が無い。