概要
ニンテンドーDS用ソフトとして発売されたマリオ&ルイージRPGシリーズの3作目。時期的にニンテンドーDSiLLの発売も近いため、それと合わせたCMも作られている。
今度はマリオとルイージだけではなく、なんとクッパが冒険に!?
スーパーマリオRPGやスーパーペーパーマリオでもクッパがパーティに加入していたが、1980年代から続くマリオシリーズの歴史においてクッパが主役となるのはこの作品が初めてである。
アメリカ版では「Mario & Luigi: Bowser's Inside Story」とタイトルにもクッパの名前が入っており、名実ともに主演作品である。まさに、RPG Game of Mr.Bowser, by Mr.Bowser, for Mr.Bowser(タイトル通り)である。
シリーズでは初となる巨大化バトルを採用。ニンテンドーDSの向きを変えることでダイナミックな巨大化バトルを楽しむことができる。
また、戦闘面も大きくパワーアップ。ジャンプ攻撃が2回できるようになったほか攻撃に評価制を採用。OK〜Excellentの4段階評価があり、タイミング良くボタンを押してより高い評価を出すことで与えるダメージが大きくなる。
フィールドの謎解きも外のクッパと体内のマリオ達が協力することで解いていく仕組みになっている。
巨大化などのダイナミックさやクッパが主役であったことなどから評価が高かったのか、国内での売り上げは72万本、世界売上は400万本超えを記録しており、当シリーズでは最大のヒット作になっている。
ストーリー
平和なキノコ王国に、突如からだがふくれ、コロコロと転がり続けてしまう恐ろしい病気「メタコロ病」がはやり始めます。
スターの精もさじを投げた病の原因をさぐるべく、マリオとルイージが再び冒険に出ることになりました!
一方、いつものようにピーチ姫をさらおうとして、マリオに撃退されてしまった大魔王クッパ。
かれは森の奥で怪しげな商人から、とっても強くなれる「ラッキーキノコ」をプレゼントされます。
「マリオに勝てる!?本当か!?」
キノコをひとのみしたクッパですが、様子が激変!
まわりのありとあらゆるものを吸いこみ始めてしまいました。
そのままピーチ城にたどりついたクッパは、キノコの効果でマリオたちを吸いこんでしまいます。
クッパのからだに吸い込まれたマリオたちは?
そして、キノコ王国の運命やいかに!?
(マリオ&ルイージRPG3!!!取扱説明書より)
登場キャラクター
主要キャラクター
お馴染み本作の主人公。今回はクッパの体内で活躍することになる。
マリオの弟で本作の主人公の1人。不遇な扱いは相変わらずでオープニングからドジをかましたり、新参のイエロースターからも微妙な扱いをされているなどまだ待遇改善はされていない…。次回まで待って!
バキュームキノコを食わされマリオ達を飲み込んだ、本作の第3の主人公。ゲラコビッツに乗っ取られた自分の城と、キノコ王国を奪い返すため冒険に出ることになる。体内に誰かがいることは分かっているが、それがマリオ達とは知らない。パンチやファイアなどのパワフルでダイナミックなアクションで敵を蹴散らしていく。
前作までの不遇な扱いが嘘のようにカッコよくなっている。特にラストシーンは感動モノである。
スターの精の代表としてキノコ王国にやってきた本作の案内役。前作のスーツケースの役割に当たる。体内にいる時はチッピーと名乗りクッパを誘導する。
毎度お馴染みのヒロイン。プロローグではイエロースターと協力してクッパを追い出すなどしているが、結局はクッパの体内でさらわれ、クッパの体外でもさらわれるなど相変わらずヒロインしている。
メタコロ病を引き起こしたり、クッパにバキュームキノコを食わせてマリオ達を体内に閉じ込めた本作の黒幕。もともとは別の国にて悪さを働いていた。
クッパ城やピーチ城を乗っ取った他、キノコ王国の地下に眠る危険なモノを蘇らせようとしており……?
ゲラコビッツの部下にしてクッパのライバル。豚とワニを混ぜたような見た目をしている。
作中後半では冷気強化をされたブリザードメタボスとしても登場する。
サブキャラクター
マリオ達と共にクッパに飲み込まれた。常にキノピオ広場の中心にいる。
前作から登場している青色のキノピオ。マリオ達と共にクッパに飲み込まれたものの、今回は記憶喪失にはなっていない。クッパの体内のあれこれに詳しく、パワースポットの説明やスペースの説明をしてくれる。
マリオ達とともに飲み込まれたものは、体内にてショップを開いている。
その他にも様々なキノピオが登場する。
各地を巡るブロックコレクター。ひょんなことからクッパに助けられ、以後はショップ店員としてクッパを援護する。ブロドッグという犬を飼っているがあまり懐いてはいない。また、最近ではブロキャットという小型の猫に興味が移っているようだ。
ちなみにマリオ達とは反りが合わないらしい。
ヅツーダレイクの外れに住んでいるブロックの女性。肩こりがひどく強くてパワフルな男性を求めている。
洗脳も捕縛も免れたクッパ軍団の生き残り。作中中盤にてクッパと合流し、クッパ軍団を助け出すため協力し奮闘するが…?
ちなみに、この時はまだ3人合わせての名称は登場しない。
キノコタウンにて病院を開いている医者。医者と言うよりかは占い師のような見た目をしているが、腕は確か。やたら自己顕示欲が強い。
小さなイモムシで3賢者の一人。ギガニンジンとともにクッパに飲み込まれた後体内で大暴れしたほか、再会した際には賢者イモーヌの姿になって立ちはだかる。倒すとスターワクチンを授けてくれる。
年老いたノコノコで3賢者の一人。現在はクッパに襲われたためにスターワクチンはなくしている他、家財道具一式をクッパに壊されたためふさぎ込んでいる。
タコの様な宇宙人で3賢者の一人。数百年同じポーズのまま生活することができる。
よく見るとその喋り方には見覚えが…?
クッパJr.RPGの登場人物
クッパJr.RPGの主人公。最初はワガママだらけだったが、離反者が増え孤独を経験したことやカメックなどに軍団としてのクッパの強さを説かれ、バラバラになったクッパ軍団を復活させようと奮闘することになる。
ゲーム内では唯一タイプ変更ができるキャラで、リーダーからは外せない。
青い服を来た側近のカメック。本編ではプロローグとエンディングに少し出演しただけだったが、クッパJr.RPGでは常にクッパJr.の側におり彼の腹心として活動する。
ゲーム内ではサブリーダーに設定可能。
本編には登場しなかったが、クッパJr.RPGではモートン、イギー、ルドウィッグ、ロイ、レミー、ウェンディ、ラリー全員が登場。サブリーダーに設定することができる。
クッパJr.RPGにおける悪役。ムチオ、キュット、スーリムの三人組で、クッパJr.に取引を持ちかける。
正体はメタボスと同じ種族にしてゲラコビッツの部下。ちなみにメタボスとは異なりゲラコビッツの事を邪魔な存在に思っており、抜きん出んとしている。
マリオ&ルイージRPG3 DX
ニンテンドー3DSにてリメイクされた「マリオ&ルイージRPG1 DX」に続いて、今度はマリオ&ルイージRPG3!!!がリメイクされた。
マリオ&ルイージRPG1 DXと同じく、デザインも4基準でマリオ&ルイージRPG1 DXにあった要素も続投している。発売日は2019年の予定だったが、2018年9月14日のNintendo Directで2018年12月27日に発売することが明らかになった。
ダークゲラコビッツとダークスターの専用BGMが追加されたり、巨大化バトルやラストバトルがより迫力あるものとなっている。
発売から翌年アルファドリームが倒産したため、アルファドリーム製のマリオ&ルイージRPGシリーズの最終作となった。
クッパJr.RPG
本編の裏で起こっていたクッパJr.の物語を描く。バトルは1DXの「クッパ軍団RPG」とほぼ同じだが、サブリーダーやグループアタックなどの新要素が増え戦略性が増している。パタテンテンやドンケツ、パタカロンなどの仲間が追加され、マリオ&ルイージRPGシリーズ初の後日談的なエピソードもある。本編では、ラストバトルの舞台がピーチ城であるのに対し、こちらはクッパ城になっている。
これによると、本編は1の出来事よりも少し後との事。また、ラスボス撃破後のイベントで2よりも後の時系列に入ることは確定的。
主なリメイク版からの変更点
- きんきゅうガードなど1DXまでの要素を引き継いでいる。
- セーブブロックに加えて、どこでもセーブできるようになった。
- 全体的にチュートリアルの量が減り、ガイドで自己確認するのがメインになる。(チュートリアルのバトルでアクションコマンドを成功し続けるとチュートリアル自体が発生しない。もしくは説明を聞くかどうかの選択式となっている。)
- 『4』にあったランクアップボーナスが追加。装備枠は最初からすべて空いているが、ウェア(ML)・こうら(K)固定枠で1枠埋まっている。
- こうらランクとフラワーランクの間にブーメランランクが追加、代わりにシャインランクが消えている。そのため、ブティックキノダに入れるランクがフラワーランクに変更された。
- クッパのランクが一つ追加。マリオとルイージに合わせるようになった。
- スペシャルアタックの名称がブラザーアタック(マリオ&ルイージ)、ボコスカアタック(クッパ)に変更された。これに加えSP(スペシャルポイント)がBP(ブラザー/ボコスカポイント)に変更された。
- ブラザーアタックの攻撃パターンが変更。一部の失敗するまで攻撃し続けるアタックの永続が不可能になり、代わりにラストアタックのパターンが追加された。その他、ブラザーアタックの操作が優しくなった。
- クッパ用のアイテムとしてチーズ(BP回復)及びチーズチキン(HP&BP全回復)が登場。それを伴いシロップやスターキャンディはマリオ&ルイージ専用となった。
- コンテニューの仕様変更(『4』以降の仕様)により、リトライクロックが廃止された。
- 巨大化バトルで敵の体力が残りわずかになったとき、トドメのファイナルアタックが追加された(『4』のブラザーフィニッシュに相当する)。経験値が貰えなくなったが代わりに装備やアイテムが多く貰えるようになった。
- バトルコロシアムで巨大化バトルが出来るようになった。(ボス自体の強化はないが、代わりにバトル全体のスピードが速くなっている。)
- マイク操作はすべて撤廃されている。(巨大化バトルの他にも、あるパートもボタン操作になっている。)
関連イラスト
余談
スーパーマリオくんの6巻ではこの作品以前に、毒イモを食べて巨大なイモになってしまったピーチ姫を助けるべくマリオたちとクッパが手を組むという展開が描かれている。本作において初めてマリオとクッパが協力し合ったエピソードなのだが、お互いに仲間意識はなかったため事件解決後、クッパはマリオたちにふんじばられてしまった上に城も奪われるという末路を辿った。
ちなみにこのエピソードに登場するラスボスは、元々は可愛らしいキノコだったがクッパが撒いた肥料(悪の素)によって変異・凶暴化したものである。
メタコロ病から始まり、マリオブラザーズがクッパを支援し、すべてが終わった後にクッパを打倒した本作とよく似ている。
また、リメイク版の紹介映像では、クッパが病院でリアルな人間の医師による診察を受けており、体内のレントゲンモニターに映ったマリオブラザーズを見て医師と看護師と共に驚くというシュール?映像になっている。