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首相の編集履歴

2024-06-02 21:51:59 バージョン

首相

しゅしょう

内閣の首班。文官の最高位。国王、皇帝、などの君主もしくは大統領の筆頭補佐官。首相という観念は1721年の大英帝国の大蔵卿ウォルポールが最初。

概要

政府における首脳または首脳の補佐を行う役職であり、大半の国では議会によって選出される。名目上は国王大統領などの国家元首に次ぐNo.2の役職として設置され、元首の補佐を務める。


今日では議院内閣制の政体を取る国家では元首を儀礼的な行為を行う国家の象徴とし、首相が実際の政務を取り仕切る場合が多い。例を取ると元首が世襲の場合はイギリスやスペイン、元首が選挙で選ばれるものでもドイツやオーストリアなどがある。


他方、ロシアのような半大統領制国家ではあくまで大統領の補佐の役割に留まるほか、フランスでは大統領は立法と外交、行政に相応な権力を持つことを許されるが、大統領に任命された首相にも内政を担当する権力を持つことが認められている。また、韓国では大統領に任命された首相も単なる閣僚の一人にすぎず、大統領の意向によって解任されることも多い。アメリカのような国家元首に強力な実務権限が与えられる国家ではそもそも設置されないなどの違いが見られる。


ミャンマーの国家顧問など、首相に相当する機能を持つ官職を他の名称で表している国もある。


宰相と呼ばれることもあるが、この二つは同義ではない。宰相は元首に仕える大臣の首席であり、政治体制とは関係なく使える言葉であるが、そもそも首相とは内閣すなわち「主要閣僚をメンバーとする小委員会」を主催する権限を持つ大臣を意味する(故に議会が機能していない非民主主義国でも首相は一応存在しうる)。それ以前の政治体制では各々の閣僚が個別に直で元首に仕えていたため、第一の臣たる宰相であっても、他の閣僚を必ずしも従わせることはできなかった。しかし内閣の主宰者である首相の場合は、仮に閣内不一致が生じた場合でも反対する閣僚を罷免したり解散総選挙で国民の民意を背景に政策を押し通したりすることが可能である(政策の実現が困難で総辞職に追い込まれる場合もあるが)。


イギリス

ジョージ1世(ゲオルグ1世)治世下の1721年にロバート・ウォルポール第一大蔵卿が、もともとドイツ語主体の王に変わり、政務を取り仕切る権限を得たことかは始まる。


これが議院内閣制の元祖だと言われる。 ⇒ 詳細はイギリス首相を参照

日本

日本では内閣総理大臣の通称として用いられている。国民に主権があることが日本国憲法に記されていることから、国家元首が憲法上明記されていない日本においては国民の選挙によって選ばれた国会議員の中から選ばれ(基本的に第一党の党首であるケースが多いが、過去には第5党党首の細川護煕(新党ブームの火付け役で複数の小政党から成る政権の要であった)のような例もある)、天皇が議会の決定に基づいて首相を任命する。

首相を務めたものは没後に大勲位菊花章という勲章を賜ることが多く、特に任期の長かったものは大勲位菊花章頸飾という最高勲章が与えられることが慣例になっている。


各国の首相職

国名首相職名備考
イギリス首相第一大蔵卿も兼任する。
日本内閣総理大臣内閣制度導入以前は、太政大臣が首相に相当していた。
韓国国務総理大統領の補佐職としての側面が強い。
北朝鮮内閣総理金正恩による独裁体制。
中国国務院総理中国共産党による独裁体制。
台湾行政院長台湾総統の補佐職としての側面が強い。
ドイツ連邦首相儀礼的大統領のため、実権は首相にある。
フランス首相半大統領制。
イタリア閣僚評議会議長儀礼的大統領のため、実権は首相にある。

有名な首相

実在


架空・創作作品

実在した首相を題材とした作品、キャラクターはのぞく


関連タグ

政治 政治家 国家元首 日本の政治家 内閣 総理大臣 総理 行政


歴史 宰相 丞相 相国 上柱国 太政大臣 文官

その他

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