天下一剣客伝
てんかいちけんかくでん
概要
前作『サムライスピリッツ零』シリーズに引き続き悠紀エンタープライズが開発を担当。海外では『Samurai Shodown VI』として発売された。
本作では2Dサムスピとしては初めてMVS/ネオジオではない基盤(ATOMISWAVE)を使用された。
2Dサムスピの集大成として初代から『零SPECIAL』までの2Dサムスピに登場した全キャラクターに加えて本作からの新キャラクター4名を加えて全42名が登場(隠しキャラ、ボスキャラ含む)。
キャラクターグラフィックは基本的にこれまで同様に『斬紅郎無双剣』由来のものと零で新規に描かれたものを使用しているが、新キャラクター及び『覇王丸地獄変』以来の復活キャラクターは全員新規で描かれており、ステージ背景に至っては全て一新されている。
本作は『サムライスピリッツ祭』という初期タイトル案が示す通りこれまでの作品とは明確に時系列の繋がりの無いパラレルワールドな立ち位置のお祭り作品であり、優勝すればどんな願い事を叶えてる御前試合に出場するという設定である(一応、『零SPECIAL完全版』では各キャラにこの御前試合へと繋がるエンディングが用意されている)。
前述通り具体的な時系列は決まっておらずストーリーもキャラクター毎に様々だが、グラフィックの関係でナコルルとリムルルは零仕様の容姿、花諷院骸羅は零での個別EDの結末を反映し坊主頭になっている(逆に、韓国版『斬紅郎無双剣』での骸羅の設定を反映させた隠しキャラのキム・ウンチェは従来通りの頭髪)。
御前試合設定の為か、はたまた残虐演出が過剰だった『零SPECIAL』の反動か本作では流血含む残虐描写が一切無く死亡描写も無い。
ストーリーモードでは、6人と対戦した後(内、4回戦と決勝戦は、キャラ毎に対戦相手が固定されている)、歴代ラスボスたちの1人と戦う「血戦」、そして最後に本作のラスボスである魔界を統べし我旺と戦う「魔界大決戦」を繰り広げる。
声優は黒河内夢路、炎邪、水邪以外の全員が変更され、アイムエンタープライスの声優陣が多く起用されている。
しかし、この声優変更が不評だったのか、後に零SPECIAL以外の2D作品を全収録した『サムライスピリッツ 六番勝負』に収録されたバージョンで一部を除き旧キャストとオプションで変更出来る様になった(後述)。
『サムライスピリッツ六番勝負』収録版の変更点
PlayStation2単体移植版をベースに、隠しキャラの初期から全開放、Wii版のみオンライン非対応の代わりにミニゲーム収録、一部キャラを除いた旧キャストへボイスを変更出来るオプション項目「ARRANGE」の追加が行われた。
旧キャストに変更可能なキャラ
炎邪と水邪を除く零初出のキャラ、チャムチャム、花諷院骸羅、緋雨閑丸、壬無月斬紅郎は対象外(黒河内夢路は最初からオリキャスであり、本作で唯一オリキャスのまま変更が無いキャラクター)。
また、本作で再登板した旧キャストは次作『サムライスピリッツ閃』でも引き続き当該するキャラクターを演じている。
キャラクター | 声優 | 備考 |
---|---|---|
覇王丸 | 臼井雅基 | |
橘右京 | や乃えいじ | |
ナコルル | 生駒治美 | |
ガルフォード | Kay稲毛 | 『斬紅郎無双剣』までのキャスト |
柳生十兵衛 | 小林清志 | 『覇王丸地獄変』以降のキャスト |
服部半蔵 | 臼井雅基 | 初代のキャスト |
シャルロット | 生駒治美 | |
千両狂死郎 | 前塚あつし | 『覇王丸地獄変』以降のキャスト |
タムタム | 西村寿一 | 『零SPECIAL』までのキャスト |
不知火幻庵 | や乃えいじ | |
アースクェイク | 臼井雅基 | |
王虎 | 西村寿一 | 『覇王丸地獄変』のキャスト |
天草四郎時貞 | や乃えいじ | 『天草降臨』までのキャスト |
牙神幻十郎 | コング桑田 | |
ナインハルト・ズィーガー | コング桑田 | |
花諷院和狆 | 前塚あつし | |
羅将神ミヅキ | 生駒治美 | 『覇王丸地獄変』のキャスト |
リムルル | 生天目仁美 | 『サムライスピリッツ零』のキャスト |
風間火月 | 山西惇 | |
風間蒼月 | 及川直紀 | |
炎邪 | 山西惇 | 初出の『サムライスピリッツ零』では大畑伸太郎だが、こちらは『アスラ斬魔伝』の「炎邪火月」を踏襲したキャスト |
水邪 | 及川直紀 | 初出の『サムライスピリッツ零』では野瀬育二だが、こちらは『アスラ斬魔伝』の「水邪蒼月」を踏襲したキャスト |