概要
兵庫県伊丹市と大阪府豊中市・池田市の三市にまたがる敷地を持つ空港。大阪市の北西13kmに位置し、大阪市・神戸市・京都市の京阪神都市圏のほぼ中心にあるため利便性が高く、関西における拠点空港として機能している。一方周辺が住宅地のため、運用時間は午前7時~午後9時までと限られている。名前の通りかつては国際空港だったが、1994年の関西国際空港開港により全ての国際線が移管され、現在は国内線のみになっている。
関西国際空港開設以前は長らく関西圏の主要空港としての地位を保っており、そういった経緯から大阪の名を冠している事もあって大阪府にある空港だと思われる事が多いが、空港への出入り口があるのは兵庫県伊丹市域内である。
その所在地から伊丹空港とも呼ばれていたが、関西空港の開港後は区別のためにほぼ公式化されており、空港コードもITAMIをもとにしたITMである(関空開港前は「OSA」)。
就航路線
2024年7月現在。
国内線のみが運航されている。
国内線
本空港を拠点とする航空会社は太字表記。△印は季節便。
- 日本航空(JAL) ※1
- 天草エアライン(AHX)
- 熊本空港(熊本県)
- 全日本空輸(ANA) ※2
- アイベックスエアラインズ(IBX)
※1: ジェイエア及び日本エアコミューターの運航便を含む。
※2: ANAウイングスの運航便を含む。
伊丹空港廃港問題
2008年に当時の橋下徹大阪府知事が関西三空港の今後の在り方として、伊丹空港廃港も視野に入れ検討すると発言。これに対し兵庫県の井戸知事と伊丹市長は反対を表明し、翌年橋下知事も「勉強不足だった」と撤回するも、再び廃港を提案し関西国際空港と神戸空港に路線を集約すべきと主張した。これ以降も伊丹廃港を主張し、課題となっている大阪市中心部と関空とのアクセスについてリニアモーターカーの建設(関空リニア)や新大阪駅から大阪市中心部を南北に縦貫し関空に至る鉄道新線「なにわ筋線」の建設で克服するとした一方で、跡地を東京が災害やテロの被害を被った際に備え、首都機能のバックアップを目的とした副首都を置く構想を持っている。