人物
お笑いコンビ・ナインティナインの小さい方。
156cmという自分の身長と顔芸を笑いに活かしているが、その小さい身体からバスケやダンスといった運動神経の良さを豪快に披露されることも多い。また、踊る大捜査線や麒麟がくるなど、役者活動にも力を入れている。
なお、カメラの前でこそハイテンションだが、普段は人見知りで大人しい性格とのこと。
憧れの人物はあの志村けん氏。
ダンス、DJ、釣りなど趣味は豊富で、仕事にも反映されている。
結婚相手には「清らかさ」を求めていたが、これによって縁遠い日々を送る羽目になった節もある。
略歴
1970年7月3日生まれ。
前述の通り身体の小ささがあったが、中学卒業の時に「競馬騎手にならないか」という誘いがあったという(結局辞退するが、のち2000年にJRAのCMキャラクター、かつ騎手として出演した)。
高校の頃にサッカー部に入部し、相方の矢部とはそこで知り合った。
一浪して立命館大学に進学するが、矢部に誘われて中退しNSCに入所し1990年にコンビを結成した。
1991年に自身だけ吉本新喜劇のオーディションに合格するなど、ネタ製作担当してるだけあって笑いのセンスがうかがえる。
2010年7月から長期の療養でTV出演をお休みしていたが、その4ヶ月後の11月27日からめでたく復帰した。
そして…
ナイナイ結成30周年の2020年10月、一般女性と結婚。長らく独身だった彼は50歳で遂にゴールを迎える事になった(なお、相手の一般女性は10年前の2010年から岡村とは知り合いだったらしく、それがきっかけとなったと言う)。おめでとうございます!!
なお、発表はオールナイトニッポンで初めてであり、それまでは1週間前にチコちゃん役の木村祐一氏に話していただけだった。これを受けてチコちゃんでは結婚前に収録した独身いじりに対して補足説明することになったり、映像を差し替えることになったため、それに対して半ばネタでチコちゃんが岡村にご立腹の様子の映像も流れた。とはいえ、これは視聴者側の違和感に対するチコちゃんなりのパフォーマンスでもあり、同年最後の放送のミニコーナーで「今年一番のニュース」として発表した上で花束を渡すなど、ちゃんとお祝いもしている。
奥さんとは生活観のズレを感じることも少なくないようだが、念願の結婚生活ということもあってなんだかんだで幸せに上手くやっている模様。
その後、2022年には第一子が産まれたと舞台で発表(産まれた日は不明)。
ダンサーとして
身体能力の高さを生かしたダンス芸で知られているが、実は岡村はブレイクダンス黎明期のダンサー出身であり、中学生時代に大阪の伝説的なB-BOY(ブレイクダンスを踊るダンサー)グループであるエンジェルダストに在籍していた。
ブレイクダンサーとしては相当にハイレベルであり、同じブレイクダンサー出身の芸人であるガレッジセールのゴリとめちゃイケの企画でダンスバトルした際はプロのダンサーもうならせるほどのハイレベルなダンスを披露し合った。
実際、岡村隆史はB-BOYの間では無視出来ない影響力を持った人物であり、まだブレイクダンスが「不良の踊り」程度の認知しかされていなかった00年代にテレビで見せつけた岡村のブレイクダンスは視聴者に衝撃を与え、これを切掛にブレイクダンスを始めた人も多かった。
お茶の間でブレイクダンスを披露した最初のダンサー風見しんごに並ぶ、ブレイクダンスのインフルエンサーの一人と言える。
長期間休養
2010年に体調不良により約5か月の長期休養を発表した。その病名については現在も詳しくは明かされてはいないが、加藤浩次曰く退院後は抗うつ剤や向精神薬を服用していた事から精神疾患を病んでいたと考えられる。なお、岡村本人は、病気について「(頭が)パッカーンってなった」と表現している。
事の発端は映画『てぃだかんかん』の初主演としての出演が決定した事から始まった。
当時、岡村自身は『めちゃイケ』、『ぐるナイ』、『オールナイトニッポン』や『東野・岡村の旅猿 プライベートでごめんなさい…』など数多くの番組レギュラーを抱えている程多忙を極めていた。
更に初主演一人舞台『二人前』の出演も決定し、結果的に岡村は番組と映画、舞台の仕事や準備や過密プロモーションに追われ、疲労はピークを超えていた。
その当時の様子は岡村曰く「舞台の台本の修正を行う際、集中するために密閉式のヘッドフォンを装着して、ずっと角砂糖を舐めながら行った。すると、気が付いたときには不眠不休で2日その作業を行っていて、立ち上がった時にはフラフラな状態だった。そこからスイッチが入ったままのような状態になって、夜眠れなくなった」というあまりにも不規則な体調状態であったと当時を振り返っている。
その為、岡村は十分な睡眠すら取ることもできず、多くても1、2時間程度であり食事も仕事移動中での車内で済ますばかりで食事内容も栄養補助食品ばかりだった。その他の時間の殆どは仕事や台本等の打ち合わせに費やし、丸2日寝ない日も少なく無かったという。さらに岡村はメンバー斬ってのヘビースモーカーかつ酒豪であり、ストレス故にタバコも一日3箱吸い、酒も毎晩飲む程で私生活においても健康問題を指摘されていた。
このあまりにも異常とも言えるスケジュール内容に危惧した岡村のマネージャーは各テレビ局や吉本興業に少し休息を取らせるように要求したが、吉本興行からは岡村は世間から必要とされている存在であり、ましてや休んだり仕事を減らせば世間が黙っていないと返し、仕事が忙しいのは当たり前でその合間を縫って休むのが芸人の仕事だと促され、岡村自身も首を縦には振らず仕事は続ける方針を表明した。
その結果、岡村の心身は遂に限界を迎え、重度の精神障害を引き起こす事となった。
元々、素の性格はシャイで口下手な事で知られていた岡村だったが、その頃からそれが普段であれば絶対に見せる事のない筈の番組収録中でも見せるようになり、ある日めちゃイケのコーナー収録中、いつもであれば陽気なキャラクターで皆を引っ張っていく筈が本番にもかかわらず終始無気力な状態のまま一言も言葉を発しなかった事があったという。
また、本番以外でも、些細なきっかけですごい剣幕で怒鳴り散らしたかと思ったら、他愛もない理由から極端に悲観的になって泣き崩れるなど、日常の言動も明らかに情緒不安定気味になっていき、めちゃイケメンバーやスタッフ達も違和感を覚えていたが、あるめちゃイケ収録日に矢部が楽屋に行くと、そこで岡村が全裸でテーブルの上に体育座りし、意味不明な内容の言葉を呟き続けるという異常行動をとっていた。
これを見て、岡村の精神状態が危機的状況にあると察した矢部をはじめとする関係者は、これ以上の仕事の継続は困難と判断し、岡村を療養させるべく説得する。
それでも岡村は上述した事情と、元来の責任感の強さから仕事を休む事に躊躇い、なかなか首を縦に振ろうとしなかったが、最後は矢部が自ら「岡村さん! 休みましょう!」と毅然とした態度で諭したおかげで、ようやく休養する事に同意。
その後の岡村は病院で上記の精神疾患と重度のうつ病、神経麻痺と診断され、担当医から「このままでは本当に危険な状態です。直ぐにでも治療に専念しなければ取り返しのつかない事になりますよ」と正式にドクターストップが掛けられたことから都内の病院に入院して療養する事となり、一人舞台をはじめ、予定されていたスケジュールはすべてキャンセルとなる。
入院中は本業でもあるバラエティ番組や大好きなサッカーワールドカップ中継を一切見ておらず、入院中は早朝からメジャーリーグ中継や『ゲゲゲの女房』を見ており、退院後は都心から離れ、淡路島で療養しイカ釣りや元マネージャーとドライブを楽しんでいたという。
そして、岡村はこれを機に芸能界から引退しようとも考えていだが、休養中に送られて来た高倉健や和田アキ子、中居正広からの励ましの手紙や降板した山本からのフォローのメールからなんとか引退は思い止まる。そして、仕事で淡路島に訪れていたビートたけしから自らの不祥事で長期謹慎していた時のエピソードを聞き、自分には帰る場所がありそれを待ち続けている人達がいると確信し、芸能界への復帰を決意。
そして、約5ヶ月の休養後、2010年11月27日放送のめちゃイケにて芸能活動を再開。
それまでは芸能界きってのヘビースモーカーだったが、復帰後は病気を機に完全禁煙し、酒も控える様になった。
そして一日に三度漢方薬を飲むようになり、健康管理にも気を配る様になった。
関連人物
今田耕司
事務所の先輩でアローン会仲間。
東野幸治
事務所の先輩で番組で一緒にMCしている。
出川哲朗
田中裕二
他事務所の先輩でちっちゃい仲間。スモール3として活動することも。
石田明
NONSTYLEの白い方で事務所の後輩。意外にも仲が良い。
関連番組
日本テレビ
NHK
テレビ朝日
TBS
フジテレビ
関連タグ
嫌なら見るな:二度にわたりこの言葉にまつわる炎上を経験している。
ぐるぐるナインティナイン-冠番組関連
オカレモン - 『ザ・テレビジョン』
オカムレンジャー - スーパー戦隊シリーズ関連
プレッシャー星人 - ウルトラマン関連
宮迫博之-こちらは岡村とは違う別件で炎上した芸人つながり。もし岡村が「嫌なら見るな」の件で炎上し、相方の説教や周囲の言葉を聞き入れなかった場合、彼のように「コンビ解散」から始まった芸人生命に終止符を打つことになったかもしれないIFを体現した存在とも言える。ただし、こちらは2019年に発覚したものであり、岡村が炎上したのはその約1年後である。