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借金の編集履歴

2024-09-01 13:44:58 バージョン

借金

しゃっきん

借金とは金銭を借りること、またその借りた金銭のことである。

概要

読んで字の如くを借りること、またはそのお金のことである。


融資・ローンもほぼ同じ意味合いで使われるが、どちらかというと銀行などから厳格な審査を経た上で借金をすることを指す事が多く、知人や親族などから借金をする場合にはあまり用いられない(俗に「親ローン」などという呼び方をすることはある)。


トラブルが起きやすく、銀行や信販会社等からお金を借りる場合は借りる側(債務者)の信用情報や収入情報などが重要となる。また、家族間は兎も角友人間での金銭の貸借は往々にして友達関係にヒビが入ったり疎遠になったりすることも珍しくない。

借金が返せなくなって身を滅ぼすパターンとしては最も身近なものであるため、アウトロー系の創作物の題材にもなりやすい。


…という話が世の中に出回っていたり、実際に自身や知人が体験した人も多いことから「借金=悪」というイメージが蔓延しているが、実際のところ、資本主義経済を回しているのはズバリ借金という存在に他ならない。国が経済のインフレ・デフレを管理するにあたり、まず超短期の借金の金利を操作するのも、結局のところ借金が景気そのものだからである、と言っても決して過言ではない。


人はなぜ借金をするのか?それは、やりたいことや買いたいもののための金が貯まるのを待つには、人間の一生はあまりにも短すぎるからである

借金が出来なければ子供がいるうちに家を買うことはできないし、家庭によっては若いうちに大学に通うこともできないかもしれない。独立起業したい人だって、業種によっては資金が貯まるのを待っていたら還暦を迎えてしまうだろう。

それなら一念発起をして若いうちに借金をして投資してさらに大きく稼いだり、買ったもので得られる便益を享受する方が圧倒的に幸せだろう。

借金は経済を回す、どころかうまく使えば人間の一生をも回すのである


結局のところ、借金が悪になるのはその目的が「浪費」であるケースがほとんどであり、借金をしてもっと大きな利益を生む「資産」を買う場合はむしろ人生を輝かせる可能性もある。

この考え方を、金融業界では「レバレッジをかける」という。


※もちろん借金は大きなリスクと不安を産むため、実際に借りるには熟慮を要する、というのは大前提である。


マクロ経済学的にも、景気の定期的な循環サイクルが存在するのも、人類がここまでの経済成長ができたのも、借金と大いに関係がある。詳しくは下の動画を参照されたい。


そして金融機関は金が余ってる人と金が足りない人を結びつけ、借金により経済を回すという社会的役割を持った企業であるということができる。


借金の種類

個人の借金は文字通り銀行や信販会社から現金その物を融資する方式と、現金を融資する代わりにクレジットカード会社や信販会社がその代金を立て替える方式が存在する。

前者は超短期は「キャッシング」、中長期なら「ローン」と呼ばれる。後者は「ショッピングクレジット」と呼ばれ、悪名高いリボルビング払いも該当する。


例えば自動車の場合などは、そのブランド専門の金融会社(トヨタファイナンスなど)も存在し、消費者に自動車ローンを提供することもある。最近流行りの残価クレジット設定(残クレ)も、そうした会社が提供している。この場合は転売を防ぐため、借金を返し終わるまでは金融会社が法律上の物品の所有者となる。


企業が金を借りる方法としては、金融機関から直接現金を融資してもらう方法と、有価証券を発行することで金融機関以外も含めた幅広い相手から借金する場合の2パターンがある。

有価証券の種類として代表的なものは債券(社債)である。また株式も本来は経営権だが、見方を変えれば借金と言えなくもない。さらに「予め定められた金額で株式を買う権利」は「ワラント債」と呼ばれ、これを危機を凌ぐために企業が発行することもある。


国(中央政府)や地方自治体(地方政府)が借金をする場合もある。これも債券(公債)の発行によって行われる。国の借金(国債)はしばし社会問題として取り沙汰されるが、マクロ経済をコントロールする目的も含まれるため、一概に悪とは言えない場合もある。


一般に個人の借金は短期の方が金利が高く、企業・政府は長期の方が金利が高い傾向にある

世知辛い話をすると、個人で普段の娯楽やショッピングにも借金をしてしまうような層は返済能力に問題がある場合が多く、自転車操業に陥っていることもある。債務不履行のリスクを企業は背負うため、そのリスクの分だけ金利が高めに設定されている(リスク・プレミアム)。

一方で超長期で数千万円の家を買うような層は、それなりの規模の仕事を持っているきちんとした人である場合が多く、金利は低めにしてもらえる。しかも所得が高ければ、さらに低金利に巨額を融資してもらえる。


企業では急場を凌ぐための短期の借金は慣例的に珍しくない。特に銀行では金が大きく動く分、1日や数ヶ月だけのワンショットの中央銀行からの借金(日本では無担保コールと呼ばれる)がよく使われる。金融機関の経済的活動を円滑にするため、(インフレ抑制目的の利上げの期間を除き)基本的に金利は安めに設定される。

そして長期の借金になるほど、金利は高めに設定される。


※もちろん企業・政府でも財務状況的に破綻リスクが高いと思われている発行体は、短期の借金であっても金利が高めに設定される。これもリスク・プレミアムの考え方である。


なお最終的に権利上の所有者にはなれないという点が異なるが、「リース」も毎月お金を払う点や、初期費用を抑えて高額なものを使用できるという点においては、幅広く捉えれば借金に近いものであるといえるかもしれない。


借金の返済

当然融資を受けるというのはお金を貸し与えることであり、債務者は融資者にお金を返済する義務が生じる。この時借りたお金(元本)はもちろんのこと、元本に応じた利息(利子)を支払う必要が生じる。この利子が融資者にとって儲けとなるわけである。


ショッピングクレジット等では一括返済という指定の期日に融資額(及び利子)を全額支払うという元本一括返済方式がとられる場合も多いが、大体の場合は分割返済方式である事が多く、その支払い方法は何通りか存在する。

元利均等返済

毎回返済金額が一緒になる返済方式。但し実際の返済金額は利息を支払う必要があるため、最初は返済金額に占める利息の割合が多いのが特徴的である。

元金均等返済

毎回決まった金額の元金を返済する方式。その為、利息が多い最初は支払う金額が多めになりやすい。

残高スライド方式(残高リボルビング方式)

返済額が一定なのは元利均等返済と同様であるがその返済額が元本に応じて変動する返済方式であり、追加の融資などが行われる消費者金融などで多用される。

借金のメリット/デメリット

借金のメリットは何と言っても現在お金が無い、または不足している状態であったとしても商品を購入したり、急な出費に対応する事が出来たりすることである。


例えばパソコンが急に壊れ、新しいパソコンを購入するのに10万円要ったとして、直ぐに払うだけの能力が無い場合に借金をすることで購入し、次の収入で返済する、と言った具合である。


しかしながらこのメリットは同時にデメリットでもあり、現在お金が無くても商品を購入したり、お金を獲得する事が出来たりするため、返済能力を超える借金を行ってしまうことも珍しくは無い。結果として借金を返済することが出来ず、自己破産夜逃げをしてしまうケースや、借金を返すために新たな借金をするという悪循環に陥るケースさえある。

また、稀に信販会社がヤクザ反社会的勢力と繋がっており、取り立てにヤクザがおしかけてくる事もあり、いずれにしろ返済できなくなったら色々な意味で社会的立場を失いかねない。

ご利用は計画的に


ちなみに金融業界には「晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を奪う」という格言がある通り、お金持ちほど低金利に金を借りられるが、お金が無い人ほど高金利で金を借りなければならないという原則がある。

この考え方から行くと、金を借りる必要のないお金持ちほどむしろ借金をすべき、ということになる。手元に現金を残しつつ、低金利の恩恵を受けながら借金してさらに高い利回りの資産を買う(もしくは大量に残しておいた手元資金で、借金の金利を上回る利回りの資産へ投資する)ことで、資産総額を雪だるま式に増やせる。こうして「富める者はますます富む」という資本主義の勝ちパターンに入ることができる、というわけである。


借金に関するトリビア

日本の借金(といわれる国債発行額)は2022年現在で1241兆円である。1秒あたりにおよそ110万円程度ずつ増えていく計算であるため、正確な数値は日々(というか時々刻々と)変化していく。


国の借金などというインチキ経済用語が存在するが、正しくは「政府の借金」である。

詳しくは現代貨幣理論を参照。


その他の借金の用法

スポーツリーグ戦負け越し数を借金という言い方で現すことがある。「チームの借金は2」など。

逆に勝ち越した分を「貯金」と呼び、勝ち越しの多い相手チームを「(チームに由来する名)銀行」と呼ぶことも。

借金が多いキャラクター


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 お金 銀行 クレジットカード 闇金融 貧乏

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