かぜのり
かぜのり
概要
『ポケットモンスター スカーレット/バイオレット』から登場した特性。
風技を受けるとダメージを受けるどころか、逆に自身の攻撃力を高める。
当初はアノクサ系統の専用特性だったが、「碧の仮面」にてはやおきが変更される形でダーテングが所有している。
風技には「ねっぷう」「ぼうふう」「こごえるかぜ」「ふぶき」といったくさタイプ対して抜群の技が多く、所有者全員がくさタイプなため相性が良い。
とはいえ現状その風技自体の種類が少なく、相手が使ってくるとも限らないため、この特性のみで弱点を克服するというわけにはいかない。
ダブルバトルで味方から受ける風技もこの特性の発動条件を満たす。ただし「ねっぷう」や「ふぶき」のような相手全体が範囲となる技は味方に向けて使うことができず、1体対象の技を1ターン消費してまで味方に撃つのは少々勿体ない。「はなふぶき」であれば味方を巻き込む全体攻撃となるため、相手を攻撃しつつ味方のこの特性の効果を発動できる。
また変化技も対象で、味方の「おいかぜ」を受ければ実質「りゅうのまい」に素早さで勝るステータス上昇、相手が「ふきとばし」を使っても交代させられずに強化される。
ちなみに
- 既に味方側に「おいかぜ」が吹いている状態で場に出る。
- 既に場に出ている状態で味方or自分が「おいかぜ」を使う。
のどちらでも「かぜのり」は発動する。
データ上は「すなあらし」も風技であるが、残念ながら第9世代現状においてこの特性の効果は発動せず、ターン毎のダメージも普通に受けてしまう。この現象が仕様であるか不具合であるかは今のところ不明。……もっとも、仮に効果があるのなら「すながくれ」や「すなかき」「すなのちから」のように事前に書かれていると思われるので、仕様である可能性が高いが。
特性の効果であるため、「かたやぶり」持ちの攻撃は無効化できない。またダブルバトルで特性「かたやぶり」の味方が「おいかぜ」を使った場合もこの特性の効果は発動しない。
ただし、「かたやぶり」の味方が「おいかぜ」を使った後、交代して「かぜのり」持ちを出した場合は発動する。
ややこしい仕様ではあるが、第9世代現状においては特性が「かたやぶり」で「おいかぜ」を覚えるポケモンは存在せず、「スキルスワップ」等で特性が変化した場合にのみ発生する特殊な状況と言えるため、それほど気にする必要は無いだろう。
アノクサ系統のモチーフとなったタンブルウィードは風を受けて転がり、それが大量発生すると少々厄介な存在となる。住宅・施設の敷地に山積みになれば生活や業務に支障が生まれ、道路へ押し寄せれば交通事故の原因になる。
攻撃が上がる、という効果はこういった「脅威となる」ニュアンスが含まれているのかもしれない。
一方のダーテングに関しては、彼らのモチーフである天狗が風を操る力を持っているところからだろう。耐久力が低いせいで「はやおき」が発動できる機会も少ないうえに、風技の多くが弱点タイプなのでかなりの強化と言えるだろう。